『さびしさに、まけないで』(カン・セヒョン著)を読んで 〜「大人になりきれないあなた」に贈る青春の物語〜
ちょっと前のこと。ジュンク堂の海外作品コーナーを眺めていた時に、アジアの文学作品という棚があって、そこで不意に目に飛び込んできた一冊の本があります。 それがこの、『さびしさに、まけないで』と ...
レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』を読んで 〜さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ〜
読みきりました。 レイモンド・チャンドラーの『ロング・グッドバイ』という小説です。 面白かった。 わりと以前に書かれたミステリー小説(これは1953年となっている)の中では、抜群に面白い物語 ...
移動中について語るときに僕の語ること 〜読みかけの本を一冊持ち歩こう〜
こんにちは。 僕は昨日の夜、最終便のフライトで帰って来ました。 久しぶりに自宅でゆっくり休むことができて、すごくホッとした気持ちです。 朝起きて、コーヒーを淹れて、シャワーを浴びて、音楽を聴 ...
ゆってぃのところ。をやってみたい話。 〜『村上さんのところ』を読んで〜
せっかくこの「読書」のカテゴリーをつくったのだから、1日ひとつ、僕が読んだ本をこのブログのあげようと思ったりしたのですが、なかなか忘れちゃって書けなかったり。 まあ、気楽に書いていきますね。 ...
齋藤孝『くすぶる力』を読んで 〜くすぶりの時代を経験することが強いエネルギーになる〜
以前に書いた記事の中でちらっと紹介した本ですが。 yuto.hatenadiary.jp 齋藤孝氏の『くすぶる力』という本。 (読みすぎて、本がきちんと閉じなくなってしまっている) すごくい ...
浅生鴨『アグニオン』を読んで 〜人間の「感情」ってなんだろう〜
浅生鴨さんの書いた『アグニオン』を読みました。 彼は元NHKのツイッター広報担当だったということで、有名な方。この本はその浅生鴨さんのデビュー小説です。 あそうかも(@aso_kamo)とい ...
『天使のくれた時間』 〜あの時「Yes」とこたえていたら、ふたりは、どこにいたのだろう〜
いつの頃だったか。 夜中にふとテレビをつけてみると、またあの映画が流れていた。 感情の記憶に、すごく鮮明に刻み込まれていたことを思い出し、もう一度食い入るようにテレビにのめり込んだ。。 どう ...
芥川賞受賞作品『コンビニ人間』を読んで 〜どこまでも「普通」を強要する社会〜
今年、芥川賞を受賞したとして話題の『コンビニ人間』を読みました。 美味しいカフェオレを出す、行きつけのカフェで。 1時間くらいでさっと読み切ることができました。 (カフェオレ美味しかったです ...
大学生活では、好きな作家の本を制覇してみる。
僕は大学に入る前に、ひとつ決めていたことがありました。 それは、大学生活では、好きな作家の本を全部読もう。ということ。 大学に入る前までも僕は本が好きで、欲しいと思った本は親に買ってもらった ...
吉本ばななさんの初恋が素敵だった『Love Letters』(ラヴレターズ)を読んで 〜26人が書いた恋文〜
『Love Letters』(ラヴレターズ)という本がある。 僕が以前に、書店でふと見つけて、惹かれるように手に取った本。 ラヴレターズ 作者: 文藝春秋,文芸春秋= 出版社/メーカー: 文 ...
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(村上春樹)を読んで過ごす日曜日の午後
僕にとって日曜日という時間は、必要さえなければ本当に誰とも言葉を交わさずに過ごす1日。 今日も、そうだった。 昨日の最終便で東京から帰って来た後、空港まで車で迎えに来てくれた母親を除いて、僕 ...
『星の王子さま』を読んで 〜いちばんたいせつなことは、目に見えない〜
僕の中で、絵本といえば『星の王子さま』です。 この本を最初に読んだのはいつだろう。 確か、小学生の頃にはこの本の世界観に惹かれていたという記憶があります。 僕らがいつだって目指している、しあ ...
ジョン・トッド『自分を鍛える』(渡部昇一上智大学教授訳・解説)を読んで 〜人生の実学において、最も影響を受けた10代〜
僕が10代中頃の時分に、最も影響を受けた本や思想家を挙げろと言われたら、真っ先に出てくるのが渡部昇一(わたなべ・しょういち)氏です。 日本の”知の巨匠”といっても過言ではない、上智大学の渡部 ...
村上春樹『職業としての小説家』(文庫本ver )を読んで 〜書かずにはいられない、という喜び〜
先日、僕の尊敬する社会人の方が、僕が持っている本を見て 「この本、面白かった?」 とおっしゃって。 「まだ途中ですが、よかったら差し上げますよ」 と言ったら、 「それはいいから、どんな本だっ ...
村山由佳『天使の梯子』
月灯りの下で、物想いにふけっていると、ふと頭をかすめる物語があります。 村山由佳さんが描いた『天使の梯子』という小説。 僕は昨日、ふと何かを思い出したように、感情の記憶が蘇ってきたように、い ...
1日1枚書けば、1年で1冊の本になる。
1冊の本は、400字詰めの原稿用紙で、約300枚の量になると言います。 文字数でいくと、400文字×300枚=約120,000文字、ということになります。 300枚ということは、1日に1枚ず ...
安達裕哉さん「仕事ができるやつ」になる最短の道、を読んで。
羽田空港から帰りの飛行機までの待ち時間に、空港の本屋で買った、安達裕哉さんの、「仕事ができるやつ」になる最短の道、という本。 もともと安達さんのブログを読んでいたことがきっかけで、本屋で見つ ...
遠回りをし続けた人が行き着く職業が作家
遠回りをし続けた人が行き着く職業が作家 以前何かに本で、上の言葉を見つけました。 本当に素敵な言葉だなぁと思います。 文章で何かを伝える。 文章でこそ、自分の想いを伝えることがで ...
KAGEROU 〜「命」の価値の物語〜
2010年に、俳優の水嶋ヒロさんが本名・齋藤智裕の名前で書いた本。 あっという間にミリオンセラーになった、ポプラ社小説大賞を受賞の本「KAGEROU」。 すごく面白い小説でした。 僕はほぼ毎 ...
語彙力こそが教養である 〜相手の思っていることを適切な言葉で表すという力〜
『語彙力こそが教養である』 これは、明治大学の齋藤孝先生の昨年出版の著書です。 僕は今年、本屋巡りをしていたときに、本棚に掲示されているこの本を見て、直感で惹かれて即買いしたのですが、 この ...