コンサルに興味がない人ほど、コンサル業界の選考は面白い気がする。

2019年1月2日就活生向け

僕が就職活動のときに受けた企業群には一定のラインというか傾向があって、後から言われて気がついたことですが、コンサル型の企業だよね、と。

ほう、そんなものか。と思ったのですが、言われてみると、確かにそうだなと。

というのも、僕自身の就活に限って言えば、コンサル業界に行きたいとかは全く考えなかったのだけれど、結果的にその要素を持ち合わせた企業群を受けている。

まあコンサル型の企業ってなんだという話ですが、例えば提案型の営業しかり、戦略策定といったところから、業界の最先端を作ったり、大きなところで新たな仕組みを作ったり。というような思考が求められるし、面接でもその目線で見られる、ということ。

「じゃあ、今この場でいくつかビジネスモデルを作ってみて」と言われて、その場で考えたものに対して面接官がフィードバックをくれて、それに対してまた打ち返していく、というような面接はその最たる例のような気がします。

あるいは、僕の就職する企業(人材業界)の最終面接でも、僕の出身の地方に対して、君がその地方再生をする場合、どういった視点から考えて、どういった実行フェーズでやっていく?みたいなことも聞かれた。(今、思い出しました。そんなこともあったな)

重ねて、その地方再生をビジネスでやっていく視点を踏まえて、じゃあ国内外のマーケットにおいて、人材ビジネスを伸ばしていくにはどうしようか?というようなことも聞かれ。

おー、そうきたか。みたいな感じなのですが、そういった頭の使い方というのは、まあひとつ「コンサル的」だと言われればそんな気もします。

人材業界に限った話ではないのですが、一般的に面接では「なんでこの業界に興味を持ったの?」とか「それって、うちじゃないとできないことなの?」とか、「君のビジョンって本当にうちと合ってると思う?」みたいなことを聞かれるわけです。

でも、そのラインというのはまあある程度のところまでなわけで、そこから先にもう一歩となったときは、別の思考プロセスを計られるんですね。

そのラインというか線引きは難しいのだけれど、要素としては企業の規模感がひとつ。そしてもう一つは、仕組みを作る側の人を採用するに際するビジネス的な視点ということなのでは、と思っています。

簡単にいうと、ビジネスを全体の仕組みとして見れるかどうか、を問われるということです。(あくまでも就活レベルに限った話で、という前提です)

「ビジネス的な視点」とか「コンサル的な思考(志向)」というと、例えば「”フェルミ推定”ができないといけないんですよね」とか「そもそも高学歴の人じゃないと受からないですよね」とか、そういった議論になりがちで。

もっというと「コンサル業界に行きたいから、ケーススタディでたくさん勉強します!」とか、ね。

たぶんですが、本質的には、そこではない。

もちろん高学歴で、地頭がいいなら、それに越したことはない。

実際、そういう人たちがたくさんいるというのは事実ですが。。。

でも、そもそも「どうしてもコンサル業界に行きたい!」という人はなかなか向いていないような気もするんです。あくまでも個人的に、ということですが。

行きたいから必死になって勉強するということでもなくて、別にフェルミ推定を必死に勉強したから受かるわけでもないし、ケーススタディを頑張って勉強したから受かるわけでもない、と思うんです。

ぶっちゃけ、「そこまで興味はないけれど」くらいのスタンスの人の方が、結果的には面白いような気もする。

一朝一夕にはなかなか身につくものでもないですしね。

まあ、僕の周りでもそういった業界の企業に行きたいという就活生はわりと多いような気もするので、ふと思ったことを書いてみました。

ありがとう。

<追伸>

実際に、めちゃくちゃすごい人たちの集団もいます。本当にいるんだ、というような人たち。おそらくは、その凄さというのは、僕には理解できていないんだろうなあ。。

そしてそういうところは、そもそも僕は勝負すべき土俵ではないと思っています。本当に。