世の中の変化を自分ごととして生きる

2020年9月13日社会人4年目(大阪→東京)

土曜日の午後は、仕事でとある事業提携先の方々に向けてのウェビナーということで、コロナ時代の経営について伝えるオンラインイベントに参加をしていました。

参加と言っても受講者ではなく運営側で、僕の会社の人が講師担当。
僕らの会社からは数人が運営でイベントに入るという形式でした。

本当は出張して対面で実施する形式のセミナーだったのですが、今回もオンラインで実施。
運営側も参加側も、土曜日の午後にzoomで自宅から入って学ぶ機会があるというのは時代の変遷を感じます。

環境変化を自分ごとにする

世の中が劇的に変わっている様というのは、何となく感じている人も多いのかもしれません。

コロナによって社会の変化がより浮き彫りになりましたが、例えコロナがなかったとしても変化の中で適応できる人と、変化に適応できずに時代に取り残されていく人と、その2つに分かれる時代です。

大事なことは情報習慣であるという僕からのメッセージは変わりませんが、それらの情報に触れた上で、環境の変化を自分ごととして受け取ることができるか否かは、あなた次第です。

今日のセミナーで出た話題は、例えば「自動運転」「RPA(省人化システムのこと)」「女性/シニア/外国人の登用」のようなキーワードです。
日常的にこれらの言葉の持つ意味とその裏側にある背景を汲み取って、自分で調べたり考える習慣がある人がどのくらいいるでしょうか?

地方に行くほど、中小企業になるほど、個人単位であるほど、そういった環境変化は自分とは関係のない、どこか他人の出来事のように感じられるわけです。

でも、日本の産業の大半は製造業です。

そして製造業の大半は、自動車産業に紐づいていますから、例えば地方で車のエンジン部品を作っている中小企業の、そのずっと先には自動車があるのです。

もし、今までのエンジン車(ディーゼル車)がEV(電気自動車)に変わり、自動運転が実用されたら社会はどうなるでしょうか?

今のエンジン車を組み立てるのに使われている部品は約3万点と言います。
一方、EV(電気自動車)になると部品は約3分の1の「1万点」にまで激減します。

今までエンジン部品を作っていた企業は、当然のことながら全て倒産します。だってその部品は不要になるわけですから。

 

日本の自動車産業は今まで世界一の技術を持っていました。
エンジン部品、いわゆる内燃機関と呼ばれる技術はすごく難しいので、日本企業の良さがすごく活きたわけです。職人芸も、決まったことを着実にこなし、改善を繰り返す日本式の工場の製造ラインは芸術とさえ言われました。

ですが、EV(電気自動車)というのはそれほど複雑な技術は必要ありません。
究極のところ「電池+モーター」で走る車と思って貰えば良いのです。プラモデルの大きい版です。

自動運転技術が進歩すると、自動車の衝突事故はなくなりますから、今までのように鉄のドアを取り付ける必要が無くなります。
車体が金属から樹脂に変わっていき、ハンドルがなくなり、ブレーキがなくなり、動力はエンジンから電池に変わっていく。

いま、EV(電気自動車)で一番進んでいるのはアメリカのテスラ社です。
ヨーロッパもEU一体となって自動車産業の変化を取り入れようとしています。

アジアでは中国が台頭してきています。日本は世界的にみると完全に周回遅れなのです。

まだまだ日本は自動車産業に紐づく製造業の企業が多い。
そう言った環境の変化に対応できない企業が大半なのです。

そして近い将来必ず訪れる環境変化の節目の際には、適応できず変われなかった日本企業の大半は死んでしまいます。

ひとつ、製造業の話を書きましたが、これと同じようなことがあらゆるところで起こっているのです。

日々の情報習慣が明日の身を助けてくれる

個人単位でできることは何か?僕やあなたが今日からできることは何か、ということです。

たくさんの情報に触れ、日々の身の回りの生活の中でいつもより1回多く「なぜだろう?」と考える習慣を持つことだと僕は思っています。

何年か前に、ホリエモンが近畿大学の卒業スピーチで語っていました。

これからは、レールのない時代に突入するのだと。
スマホ1つで世界中の情報を仕入れ、自分で発信するということが何よりも大事なのだと。

まさしくそういうことだと思うのです。

一朝一夕には身につきませんが、情報習慣、思考習慣は明日の我が身を助けてくれる強烈な武器になります。

結局のところ、最後の最後で頼れるのは自分の勘であり、その勘を磨くのは日々の情報習慣であり、思考習慣だと僕は思っています。

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