就活生も若手社会人も。自分の「強み」を見つけるポイントを書いてみた

自己分析, ビジネスパーソン向け

就活生が考える、自分の強みってなんだろう?という話。

でも、実は(僕を含む)若手社会人の人たちにとっても、同じ話。

就職した、1年、2年、そして3年経ったはいいけれど、自分の強みってなんだっけ?とか、この場所で身につくスキルって何だろう?と考え始めるのもこのくらいの時期。

学生時代や入社当初に思い描いていた「自分の強み」と、社会から求められる価値とのギャップに「???」となって戸惑う人も多いのです。

じゃあ、どうやってその「自分の強み」を言語化するのでしょうか。
あるいは、社会人なら就活時代に一度は考えたことがあるでしょうから、社会に出て数年経ったのちにどうやって「再・言語化」をするのでしょうか。

ちなみに僕は、学生時代に思っていた「他の人より、この能力が秀でている」という「強み」と、社会に出てから評価される価値は、全然違うものでした。

今もう一度就職活動をするなら、別のPRをするでしょう。

ただし、自分の軸とか就活のやり方は、変わりません。

無意識的に「評価」されたものを思い出す

就活生が自己PRをすると、必ずと言っていいほど

・コミュニケーション能力があります
・リーダーシップをとった経験は
・人脈が広く

というような話になりますけれども、そう言った「コンプレックスの裏返し」のような表現はNGです。

そもそも本当にリーダーシップがある人は、自分自身の強みを「リーダーシップがあります!」とは言わないわけです。

コミュニケーション能力があるかどうかというのは、面接をする側が判断することであって、自分から「コミュニケーション能力があります!」というのは、違和感でしかありません。

そうではなく、あなた自身の20年間を振り返ってみたときに、自分では当たり前のようにやっていたけれど、周囲からは褒められたこと。
あるいは、無意識的にやっていたけれど、他の人よりもできたこと。

あなたの強みは、そこに眠っています。あるいは、その周辺領域に、強みの「要素」があることが多いのです。

そんなことを言うと、「いや、自分には他の人と比べて秀でているものなんてなかった」と言う人がいるでしょう。
勉強も得意ではなかったし、スポーツも得意ではなかった。生徒会長をやっていたわけでもないし、、と言う人だっているでしょう。

でも、ちょっと待ってください。社会というのは、「勉強」「スポーツ」「生徒会(リーダー役)」だけでできているわけではないのです。

例えば、あなたはノートをみやすくまとめる能力に長けていたかもしれない。
長年、清掃係長としてクラスの信頼を集めていたかもしれません。

あるいは、どこか大人びていて、ほかの社会(コミュニティ)で生きていた人もいるでしょう。
「学校なんて、みんな子供みたい」と思っていた人も多いと思います。女性にはこういう人も多いよね。だいたい思春期なんていうのは、男子はバカで、女子は大人なものです。

他の社会(コミュニティ)にあなたが属していたとき。あなたの役割は、なんでしたか?
あるいは、そのコミュニティはどんな共通点で繋がっていたのでしょうか。それはあなたの好きなこと?得意なこと?

アルバイトで「やったこと」ではなく小さな「成功体験」を思い出そう

あるいは、アルバイトでもいいかもしれない。

「アルバイトで飲食店をやっていました!だから接客は得意です。」
というようなことではありませんよ、念の為。ここまで書くと、もうわかりますよね。

あなたのその貴重な大学時代の時間を使って、アルバイトをしていたわけです。
何を考えていたのでしょうか。どんな感情だったのでしょうか。

「お!〜〜さん、意外と筋がいいね!」と言われたこともあるかもしれません。
それはなんだったのか?実はアルバイト以前でも、同じようなことを言われたことはありませんか?

・飲食店のアルバイトをしていた=接客が得意
・アルバイトで塾講師をしていた=教えることが得意

ということではなく、どんなアルバイトでもいいので、その中にある「小さな成功体験」を思い出してみてください。

 

20年間も生きてきたのであれば、たとえ実際に働いた経験がなくとも、自分が他の人より得意なこと、好きなこと、没頭できるポイントというのが必ずあります。

あるいは、あなた自身は当たり前だと思っていたけれど、他の人から「すごいね!」と言われた。「ありがとう!」と言われた。
その周辺領域に、必ずあなたの原石が眠っているのです。

もちろん、実際の社会で働いてみると、それが直接役に立つことは少ないかもしれない。
社会での価値の出し方は、もちろん別の要素かもしれないけれども、それは実際に働いて、社会の中でやってみないと、わからないのです。

でも、自分の過去の中からその原石を掘り出してみて、社会の中でいろんなところにぶつけながら磨いてみるという経験は、必ずあなたの財産になるはずです。

社会人1年目に感じた「違和感」はなにか?社会人2年目に感じた自分の価値発揮は何か?

では、社会人の場合はどうでしょうか。
あなたの入社当初からの歴史を振り返ってみるのです。

あなたが入社をして、数ヶ月の「何がわからないかも、わからない」という状況は一旦置いておき、そのあとなんとなく自分がやるべきこと、求められていることがわかってきた。
その時に、少しずつやってみて感じたあなたの「違和感」というのが必ずあるはずです。

僕の場合でいうと、例えば

・無駄な会議おおい!いらなくない?さすがサラリーマン!
・なぜ、みんな「過去の経験則」で語るのだろう?思考して生み出す価値なんじゃないのか?
・なんで僕らはフィーをもらって経営のコンサルをするのに、営業のテレアポをする必要があるのだろうか?

とかは、入社1ヶ月で思った僕の違和感です。
最近、自分の中で「これだ!」と思ったことでいうと、それらの違和感自体がどうこうではなくて、その違和感を感じた「背景」とか、それを持って「こうしたら良いのではないか?」という思考自体が、他の人とは異なる僕の強みなのだということ。

言っていること、わかりますか?

違和感の内容がどうこうではなくて、その違和感に対する僕の思考アプローチ自体が、僕の強みだったということです。

なぜならば、他の人たちは社会人として僕の先輩がほぼ全員だったにも関わらず、そんな違和感を持っている人は(ゼロとは言わないけれど)ほぼ皆無であったということ。

なんども言いますが、それ自体が問題ではないのです。

「なぜ、そう思ったのか?」という背景にあるプロセスにこそ、あなたの強みが眠っているのでしょう、ということです。

もう1ついうと、なるほど社会人1年を終えた。では、2年目以降を振り返ってみると、どうでしょうか?

1年経って、自分のやるべきことがある程度わかってきた。
その中で、一巡して「ここは、もしかすると自分が役に立てることかもしれない」というものが、なんとなくでもわかってきたはずです。

それがたとえ「業績的に」組織に評価されるところではなかったとしても、周りの人が「価値」だと感じているであろう部分。
それが間接的に誰かの役に立っているのであるならば、それがなんなのか?なぜ、あなたはそれができているのか(逆にいうと、周りの人はできていないのか)ということ。

ここも同様ですが、「何をしているか」ではなく、その裏側の背景にこそ、原石の要素が眠っているはずです。

 

社会人として何年も経っている人もいることでしょう。

「今更、自分の強みなんて」と思う人もいるかもしれない。
でも、本当にそうでしょうか?

社会人としての暦が長くなればなるほど、あなたの強みを考える素材が多くなっていきます。
そしてそれは、若い人、他の人には替えられない「経験」という財産です。

その財産の棚卸しを、この機会に一度、してみてはいかがでしょうか?というのが、僕からのメッセージです。