1000億円企業の経営企画部とのディスカッションから学ぶこと
(2018年10月8日更新)
***
今日は日帰り東京。
関西の1000億円企業の新規事業推進本部の方々と、未来の事業の柱をどのようにつくっていくか?という壮大なテーマで商談。
僕は関西で中小、中堅企業さんとも、将来の事業いかにつくっていくか?ということをやっていますが、大企業は中小・中堅企業とは異なる環境とリソース、そして大企業ならではの物事の進み方など、全然違う要素が多いわけです。
そのぶん、新たな事業を作って事業化をし、世に出していった時のインパクトが全然違ったりするわけで。
メーカーだと、R&Dと呼ばれるいわゆる研究開発分野から、いかに事業化まで持っていくか?というところがポイントなわけで。
自分たちの会社のシーズと呼ばれるタネ(事業につながるであろう技術の種です)と、市場のニーズ(これがあったらほしい!という要望)とをいかにマッチングしていくか。
僕ら外部のコンサルの価値というのは、あらゆるマーケットの最先端に入れることであったり、情報や企業、人、そして技術のマッチングができるわけで、そういう価値発揮の観点のもと、お客さんと議論をしていたわけです。
自分たちの会社の技術を、別の事業に生かして新規事業を行うというのはどういうことか?
写真市場が縮小する中で未来を切り開いた富士フィルム
例えば、富士フィルムという会社があります。
こういうフィルムを作っていた会社ですね。みたことがあるでしょうか。
80年代〜90年代にかけて、一斉を風靡したフィルム写真です。
「写ルンです」という商品は有名でしたね。
90年代以降、例えばデジカメや携帯の写メ、200年代半ば以降はスマホが台頭する中で、写真市場はどんどん縮小していきました。
今の時代、フィルムで写真を撮る人はいないでしょう?
しかし、今もなお日本を代表するメーカーの雄として富士フィルムは健在です。
その生き残りのポイントとなったのが新規事業です。
ちょっと調べてもらえればわかるかと思いますが、フィルムの技術を生かして、例えばレントゲンという医療業界に参入してみたり、あるいは化粧品をやっていたりするわけです。
それが、自社のシーズを生かして、新規事業をやるということです。
あの時代から、今謳われているようなことを行なっていた富士フィルムはすごいという話。
今となっては、コンサル業界では彼らのノウハウというのが体系化されていたりもしますから、メーカーのお客さんとそういう話をするわけです。
1000億円企業の経営企画部や、新規事業のミッションを背負った部署と対等以上にディスカッションができるのは、僕らコンサル業界の醍醐味でもありますし、そういう情報を学ぶことができるのは財産です。
という話。
<追伸>
続きはまた書きます。今日は朝6時に家を出ての東京出張なので、ちょっとお疲れ。おやすみなさい。
(2018年10月8日更新)続き。