自分のモノサシを超える経験をしよう

新規事業, 社会人2年目(大阪)

〜弾丸東京出張の旅〜

この金曜日は急遽、決まった東京出張でした。

以前に書いた記事の内容が進んでいて、東京にて最終提案の機会があり、行ってきました。新幹線毎月乗ってるな。。

先方の企業も複数名がわざわざ僕らの本社に足を運んでくれて、外部のパートナー、そして僕と、僕の先輩(西日本から東京に移った人)にも同席をしてもらい、半日かけて議論の場を設けた。

頭を酷使すると言う点で結構しんどかったけれど、割と久しぶりに自分の価値観を超えて揺さぶられたと言う意味で、何倍もの濃い経験をすることができたと思っています。今日はその話を書こうかな。

自分のモノサシの尺度を超える経験をしよう

重い系の大手メーカーということもあり、それは「ザ・由緒正しき大企業」。しかも部長陣という偉い人たち。(相当な出世頭ですね)

めちゃくちゃ賢い。大手メーカーの上に上がっている人たちというのは基本的にかなり賢い人たちが多いのですが、今回の企業はその中でも群を抜いていました。

まず、その賢さと言うのは僕が想定している以上に賢い。
頭のキレもそうだし、情報量も圧倒的。

もちろん外部の僕らが専門性で勝とうと言うのは全くもって無理。
だからと言って専門知識を勉強しないでいいわけでもなく、僕はこの2〜3週間、彼らの事業領域のインプットをしまくりました。

でも、インプットしまくったつもりでいた僕の想定を一枚も二枚も上をいくほど、彼らの頭はすごかった。これはもう完敗でした。
割と久しぶりに反省と気づきを促され、「やばいなあ」と思わされた。

この部分は、僕の先輩と外部パートナーの人に助けられました。

 

そしてもう1点、彼らが見ている時間軸の尺度がえげつなく長いということ。

今回は、未来の新たな事業のタネとなるビジネスモデルを探索すること、がプロジェクトのゴールにあります。

僕の感覚ででいうと、彼らの未来の事業というのは5年先とか、せいぜいそのくらいの話なのです。
行ってももう少し先かな、くらいの時間軸を想定していた。

けれど、蓋を開けてみると、全く違ったのです。

このレベルの企業(しかも部長ですよ?)が見ている未来というのは、最低でも10年先。もっと長いこともザラで、平気で「5年先くらいの事業は現場がやればいいんですよ」とか言ってくる。

彼らにとって5年先というのは未来でもなんでもない。
そのくらい長い時間軸で、物事を捉えているのです。

これは普通の企業が「3年で新規事業を作る」とかいう話よりもはるかにスケールが大きい話で、彼らに「まずは、3年、5年、10年と積み上げて未来を描きましょう」なんていう話をしようもんなら、次から話をしてもらえなくなります。
「話が通じないんだな」と思われて終わり。そのくらいのスケールなのです。

このレベルの企業は、圧倒的に海外の最先端の企業、大学、官公庁から情報を仕入れています。人員も張っています。
10年先の未来なんていうのは、限りなく正確に事実を元に描き上げているのです。

今回、僕らに求められていたのは、その先の未来を一緒に描き、定義づけし、そこから時間を巻き戻して、今何をすべきか?ということを考えること。

僕自身のモノサシ(+α)で測っていたことの小ささを、痛感したのです。

特に重い系のメーカー(重工業の製造業とか、インフラ、電力、とか)は見ている視点が全く違います。
持っている情報量も、全く違うのです。普通の企業の感覚で接したらお払い箱ですね。

何故ならば、彼らは湯水のように使えるお金を持っているから。

有意義だと判断した情報に関しては、何千万、場合によっては億単位でお金を使います。
そのくらいの企業なのです。

年齢は関係ないけれど、20代でこういう経験をさせてもらえる今の僕の立場と、それを踏まえて期待値を超えていくことを求められる緊迫感は、糧になります。
結果を出したいものです。

思考の枠を超えるには、日頃、どれだけ冷や汗の経験をするか?

ここからは少し自分の振り返りなのですが、僕は前提、多方面からインプットを持っていたし、プラスαの視点を想定して臨んだわけです。

でも、不十分だった。

もちろん、ものすごくいい経験だったし、僕の先輩や外部のパートナー(これまた非常に優秀)には経験値があるのですけれども、そんなことはクライアントにとっては関係ない話です。

確かに僕は数兆円規模のビジネスを捉える経験はしたことがないし、そのファシリテートに入ったこともないけれども、そこでもバリューを出していかなければならない立場にある。

であるならば、何が必要だったのか?という話なのです。

 

結論、「思考の枠を超える」という経験を日常的にどれだけしているか?
ということなのだと思っていて。

目の前の年商100億円の企業もそうだし、1,000億円規模の企業の方々ともビジネススケールの目線が合うようになってきた。
けれども、じゃあもう1桁大きくなった規模で、日頃どれだけビジネスを捉えようとしていたのか?という話です。

これは単純に規模の話ではなく、思考の枠組みをどれだけシフトさせているか?ということだと思っていて。

人間の思考には必ず枠組みがあって、人はその枠の中で物事を考え、判断する生き物です。
その枠組みをズラすという感覚を、日常的に持つことができるか否か。

サイズの問題ではなく、日々の思考習慣の話なのです。

 

そしてその思考の枠組みをシフトさせ、冷や汗をかく経験をどれだけするか。

それが人間としての深みになっていくのだろうと思っています。

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色々振り返ってみると、かなり濃密な経験をしました。

ここには書けないですが、具体的なテーマもたくさん知ることができました。

これから、その水準が僕の中でのスタンダードになるわけです。

そして日々の中で、その水準を超えたり、シフトしたりする思考習慣をする。

その経験が僕の財産です。

 

 

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