ちゃんと故郷を捨てる
「ゆってぃが人生で1番の転機となった出来事は何?」
とある友人から問いかけをされました。
僕の今の人生、色々なステージの変化がありましたが、今の人生に至るにあたった転機は何だったのか、と。
僕のことをよくわかっている人ならではの憎い質問ですね。笑
僕の人生のターニングポイントはいくつかありました。
10代の頃の病気の経験もそう。中学受験、大学進学、就職、仕事の中で出会った人々、今までの人生を支えてくれた人との出会い。
それら全ては有機的に繋がっていることは間違いないのだけれど、最も大きなターニングポイントは間違いなく故郷を出たことです。
オブラートに包んで「上京したこと」と言っても良いのですが、僕の本音は「故郷を捨てた」です。親や家族、親戚、地元の繋がり、大学時代までにであった人々。
僕はそれら全てを手放す覚悟で、大学卒業後に故郷を後にしました。
いずれ自分自身が成功するという根拠なき自身と、その裏面にある不安も合わせて、すべてをリセットして成功するまで帰らないという覚悟を持って旅立ちの日を迎えました。
こんなことを書くのは初めてかもしれませんね。
リアルの僕を知っている人からすると意外かもしれませんが、僕の中では「もし大変だったら地元に帰って」なんていう甘っちょろい考えは一切なく、本気で全てを手放す覚悟で出てきました。本当に身一つで出てきたと言っても過言ではない。
手放すというのは今まで出会った人や家族に対し不義理をするとか縁を切るとか、そういうことではない。
そうではないけれど、少なくとも自分自身が何者かになるまでは、「地元のために」とか「ゆくゆくは地元に対して」とか、そんなことは一切口にしないと決めたということです。故郷を一切の言い訳にしないと決めたということです。
僕が大学卒業後に地元に残る理由は山ほどあり、むしろ上京する理由なんていうのはほとんどありませんでした。
こんなことを書くと、地元を出てきたは良いものの、人生を消耗され切って疲弊している人たちに対して「それでもまだ頑張れと言っているのか」というお叱りの言葉を頂戴しそうですが、そうではないのです。
ここだけの話、故郷を捨てて勝負をした方が良い人と、そうまでして勝負してはいけない人というのは、すでに決まっています。
捨ててはいけない人が故郷を手放してもしょうがないのです。
「自分はどっちだろう?」と迷った人は、間違いなく故郷を捨ててはいけません。
「その通りだ、自分は全国で成功する側の人間だから、故郷を捨てるのは自然の摂理に則っている」と1%の疑いもなく確信できた人は、是非挑戦の道を選択して下さい。
背伸びしすぎず、人生の貯金をする感覚を大切にする
僕がなぜ、今の会社への就職を選んだのかという話は何度か書いてきました。
僕は就職活動を通して様々な業界の企業を見比べて、「大企業であり」かつ「自分が良い立ち位置を取れそうな企業」を選びました。
具体的には、「この会社の30歳はこのくらい」「40歳はこのくらい」というレベルを見定め、全体の中で上位に位置づけられる可能性が高そうな場所を選んだということです。
背伸びしすぎない環境を選ぶことが、僕の人生にとっては重要でした。
その時点の判断軸ではなく、あくまでも10年後の自分が全ての判断の基準でした。
最初の勤務先が東京ではなく大阪であったことも、結果的には僕の運の貯金になりました。
恵まれている環境にいる時や、自分自身が「あ、いま運気が良いな」と思っている時は、人生の貯金をすることをお勧めします。運の貯金をするのです。
周りに与えても良いし、今すぐではなく未来への投資をするのです。
勉強をするでも良いし、未来につながる人とのご縁に投資をするでも良い。
僕は大学時代にであった大人の人たちと、ずっとご縁をつなげているのですが、それは明確に「今ではなく10年後に一緒に何かできたらいいな」と思って未来の人脈への貯金をしている感覚です。
人生の中で背伸びをする時期があっても良いのですが、それは運の前借りをしている状態だと気づくことです。
前借りをしているということは、自分の未来と周りの人たちから先に借りていることになるので、人生の帳尻を合わせるためには後々になって大きく払い戻さないといけないということです。
人生はトータルでプラマイゼロになるように出来ていますから、できる限り前借りではなく、未来への貯金をしていく人生を選ぶことがコツなのです。
僕は10代の頃に貪り読んだ数多の成功者たちの生き方から、運の貯金の重要性を学んでいたことは大きかった。
良いことも悪いことも、後になればなるほど複利で何倍にもなって返ってくるのです。
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ちゃんと親離れ、子離れをすることもそうです。
地元の友人と「あの頃はよかったな」と昔話しをすることが楽しいことはよくわかります。
もし、本気で何かを成し遂げたかったら、何かを成し遂げた人たちの過去をきちんと学ぶことです。
何かを成し遂げた人、何者かになった人たちの共通点は、「故郷よりも自身の才能開花の方を大切にした人」だと気づかされます。
自分自身のアイデンティティは間違いなく故郷にありますが、それを回帰するのは何かを成し遂げた後でも遅くないのではないでしょうか。
じゃあお前はどうなんだ?と言われそうですが、それはこれからの僕の人生で証明していきます。
そんな人生も良きではないでしょうか。そんなことを考える日曜日のひとときです。