目上の人に引っ張り上げてもらう重要性

挑戦するセールスパーソンたちへ, 人間関係, ビジネスパーソン向け

僕の好きな作家の中谷彰宏さんが「好きな人には、礼儀正しく図々しくする」と言っていました。これはまさに的を射た言葉だなと思ったわけです。

僕の処世術がまさしく「可愛らしさ」と「図々しさ」という2つの掛け算だと自分では思っているわけで、自分で言うなよという話ですが、やっぱり男は愛嬌だと思うのです。キャラと違うことを言ってごめんね。

今でこそ多少なりとも「社交辞令」というものを知ったのですが(使う機会はほとんどないけれど)、社会人になってからは正論でぶった斬ることばかりしていて、先輩方には色々思わせてしまっていたなと思うわけです。

僕が社会で学んだことは、愛があれば図々しく入り込んでもいいんだな、むしろ懐に入っていく方が関係性ができるのだということです。

多くの人は社会の中で社交辞令(とお世辞)というものを駆使して、それっぽい関係性のまま人間関係を成り立たせているわけですが、僕の学びの2つ目として「礼儀正しさ」さえわきまえていれば、社交辞令もお世辞もおべっかも、一切不要だということに気づき、それが僕の今のベースになっています。

仕事柄多くの人と出会いますが、「またこの人と話したいな」と思える人というのはほんの一握りの人たちなわけです。
それはお互い様だと思いますし、すれ違った方がお互いの人生の時間を無駄にせずに済むわけですが、とはいえ出会いのご縁を無碍にしてしまっては失礼になると。

ベストな解決策が「礼儀正しく、さようなら」という手段でした。

これは人付き合いが得意ではなかったり、歯に衣着せぬ物言いをしてしまいがちな人は是非、覚えておくことをオススメする処世術です。

僕が人に対してめちゃくちゃ丁寧に接するときは、実はその次がもうないと場合がほとんどです。

逆に、次もその次も、ご縁を繋げたいなと思う人に対しては、最低限の礼儀正しさは持った上で、結構図々しく入っていくのだと思うのです。
これは意識的に使い分けていたのではなくて、ご縁が繋がっている人たちを思い返してみたときに、ふと気づいた僕の振る舞いの共通項でした。

愛嬌を持って、図々しく。愛と礼儀を兼ね備えていれば、大丈夫です。

目上の人の懐に入る

少しハウツーっぽくなりますが、やっぱり仕事をする人、営業パーソン、将来何かを成し遂げたい人は、成功するには目上の人に引っ張り上げてもらうことは必須です。

何かを成し遂げるには、実力を蓄えることと同じくらい、上に引っ張り上げてもらうことが重要なのですが、目上の人の懐に入れる人と、そうでない人の共通点というものは確実にあります。

1つ目は、やっぱり愛嬌と図々しさ。

可愛いな、生意気だけど憎めないな、応援したいな、と思ってもらえる素養を持っている人は強い。そしてそのベースにあるのは礼儀正しさです。

起業家として大成している人たちは、実は大企業出身の人が多いという事実を考えたことがあるでしょうか?
なぜか。それはやっぱり社会のルールや礼儀正しさの重要性を知っているからです。

逆も然りで、若くして「時代の風雲児」のようにもてはやされた人というのは、瞬間風速的に持ち上げられ、そしていつの間にか消え去っていきます。
色々な理由があると思いますが、大きな理由の1つとして「礼儀を知らずに干される」ことだと思うのです。

起業家と呼ばれて世に出てきた人たち。世間からバッシングされて消えていった人たちの顔を思い出してみると、どの人も強烈なコンプレックスを持っていて、お世辞にも毛並みが良さそうには思えない人が多いのではないでしょうか。

もちろん、世に出る、突き抜けるということは素晴らしいことですから、何も成し遂げていない凡人が揶揄することは違うとは思いますが、もし何かを成し遂げたいと思うのであれば、それだけ礼儀正しさは重要だという1つの示唆になるのではないでしょうか。

2つ目は、ちゃんと物を言う強さを持っていること。
「ちゃんと」言うには、相手の脳内の序列を知っていることが重要になります。

図々しさと紙一重ですが、やっぱり思いや自分なりの考えを持っていて、目上の人の発言に対して「それは違うと思いますよ」と言える覚悟を持っていると言うこと。

ただし、重要なのはどこでもかしこでも相手を否定すると言うことではない。

特に目上の人の中には「脳内の序列」というものがあり、そのタブーを犯すことは絶対にしてはいけません。
これは超重要なポイントですから、是非これから社会に何かを投じたいという人には知っていて欲しいこと。

どれだけ正しいことであったとしても、相手の脳内のタブーを犯した発言は、一発退場の恐れがあります。
目上の人のレベルによりますが、本当に相手が成功者だった場合は、その人のタブーを犯してしまうとその業界で生きていけなくなるくらいのリスクを孕んでいます。そのくらい上の世界というのは狭い。

逆にいうと、脳内序列とタブーを踏まえた上であれば、相手にものを言う、進言することは喜ばれることが大半です。

最初は多少生意気だなと思われても、本質を突いていれば相手は必ずわかってくれます。
何度も言いますが、脳内タブーは犯してはいけません。その相手がたいしたことがない人であれば、タブーに触れまくっても問題ありませんから、愛を持ってぶった切っていくのも一興、華麗にスルーするのも一興です。