面接では「なにを」伝えるのか? 自分が言いたいことではなく、相手が聞きたい内容を考えよう
(2018年1月追記)
***
以前に、面接においては、「なにを」伝えるのか?それを「どう」伝えるのか?という視点で考える、という記事を書きました。
今回は、その続きとして、じゃあ実際に「なにを」伝えるのか?というのを、僕自身の就活の経験から書こうと思います。
自分が言いたいことではなく、相手が聞きたい内容を考える
まず、面接にどう臨むかということの前に、そもそもあなたは就活において、企業に対し「何を」伝えるのか?ということを考えるんです。
あなたが伝えるべきこと
それは、あなたが言いたいことではなくて、相手が聞きたい内容である、ということを繰り返し書きますね。
例えば、面接でよく聞かれる「学生時代にがんばってきたことはなんですか?」という質問があります。
この問いに対して、あなたはどのように答えるでしょうか。
まず、最初にほとんどの就活生が、こう考えます。
「自分がやってきたこと(成果を出してきたこと)の中で、もっともすごい(ように思える)ことはなんだろう?」
と。
要するに、わかりやすい結果、例えば部活でリーグ何位に入っただとか、どこそこでこういうインターンシップをしただとか、海外に留学に行ったとか。そういったことです。
別にそれが違うというわけではなくて、別にそういったエピソードを語ってもいいのですが、ぶっちゃけその頑張りとかはどうでもいいですよ、ということです。
どうでもいいというのは言い過ぎかもしれませんが、あなたが思っている以上に、あなたが伝えたい頑張り、例えば「この大会で何位になった」とか「どこどこに留学に行った」というのは、企業にとっては聞きたいことでもなんでもない。
企業が聞きたいのは、その背景にあるあなたの趣向性であり、人間性なんです。
つまりは、あなたという人間がそのエピソードを通して、何を感じ、どう考え、何が大変だったのか。その壁を乗り越えるために、あるいは何かを達成するために、どんな工夫をしたのか。そもそもなぜそれをしようと思ったのか、というようなところです。
もう少し言語化すると、知りたいのは2つ。
1つは、価値観。何をどう感じるのか、ということ。
もう1つは、考え方です。思考の部分。
この2つを言語化し、自分の中に体系として落とし込めているのか、というところを見たいんですね。
価値観の部分は、あなたが何に喜びを感じ、モチベーションが上がり、挫折と思い、それをどう乗り越えるのか、ということ。
あなたはどういう人間ですか?ということです。
思考の部分は、ある事象に対して適切な思考プロセスを経て、それを自分の中に落とし込んで持っているのか。
要するに、企業の側はその「再現性」を見たい、ということです。
なんらかの大会において優勝しようが、5位だろうが、そういう「結果」ではなく、そこに至るまでの過程を言語化し、落とし込めているのか。
企業に入った後、その再現性があるのか?
という視点で見ています。
その視点を持った上で、もっともあなたらしさが伝わるエピソードは何か。
それをどう伝えるのか?
ということを、考えるんです。
僕の場合でいうと・・
僕自身はいろんな要素がありますが、もっともわかりやすい例で、例えば今いる人材業界の企業を受ける時に、どのように「なにを伝えるのか」を考えたのか?を書こうと思います。
まず、僕という人間は、そもそもどうして人材業界を志望しようと思ったのか。という価値観が知りたい。
ということは、僕は僕という人間が人材業界を志望する理由と、その背景にある価値観を言語化し、相手に伝わるエピソードと共に伝える。
これで一つ目の「何を伝えるのか」という内容が見えてくるわけです。
具体的に書くと、僕は10代の頃、高校時代に病気をした経験があり、そのことがきっかけで、そもそも自分自身が後悔したくない人生を送りたいと思った。
ひいては、自分の周りの人に対しても、本当に後悔のない人生を送ってほしい、僕自身がそのきっかけとして、できることをしたい。。
という僕の原体験と、それによって今に至る価値観が言語化できるわけです。
だから僕は、人の人生を後押しできる、そのきっかけとなる人材業界に興味を持った、ということなんですね。
より強固な志望動機は、あと2つくらい要素があるのですが。
まず上で書いたことは、僕の人間性、価値観の一側面です。
就活でいうと、志望業界へのきっかけ、ということ。
僕の場合で、もう一歩踏み込んだ部分を書くと、僕は上で書いたような価値観を持って、大学に入った。
僕の大学は、一地方の国立大学ですから、周りの大学生たちは、進路が見え始めてくる大学3年生頃になると、自分で人生の人生を決めるではなく、親や教師といった周りの大人たちによって形成された価値観(パラダイム)によって、自分の人生の選択をするんです。
僕はその環境のもとで大学生活を送る中で、どうしてもそれがおかしいと思った。
人の人生の選択だから、ぶっちゃけ関係ないと言えば関係ない。自分が決めた決断であれば、いいと思うんです。
でも、彼らには後悔しない人生を送って欲しいと思う僕の想いがあったことも事実で、そんな中、とある出会いを通して僕はひとつのインターンシップに出会います。
そのインターンシップは、僕のいた場所の大学生と、企業とを繋ぐ場づくりの新規事業で、僕はもともと持っていた想いの部分でそこに共感し、参画させてもらうことになった。
これが、僕が人材業界を志望するに至った経緯なんです。
本音ベースだと、直感だけれど・・
上で僕が書いたこと、伝わりますか?
僕という人間の原体験と、そのエピソード。それによって形成された、僕という人間のあり方や軸、価値観が見えてくると思います。
だから、人材業界を志望した。
じゃあ、その中でどうしてその企業なのか?
という点に関しては、また別の記事でまとめて書きたい思いますが。
ぶっちゃけ、直感です。それ以外の理由はない。笑
ただ、面接ではそれなりにちゃんと伝える、ということをします。
少なくとも、「何を」伝えるのか?を自分の言葉で考える。
ということです。
少しでも僕の伝えたいことが伝われば、と思いつつ書いています。
ここまで読んでくれて、ありがとう。
<追記>
次はこちら。
***
【こんな記事も読まれています】