企業選びで大切にしたい3つの基準

就活概論(考え方), 就活生向け

地元の後輩と(LINE動画で)就活の話をしていて、久しぶりに僕自身の就活の軸と「企業の選び方」について話したので、備忘録的な意味も込めて書いてみようと思います。

このブログの「就活生向け」というカテゴリの中に、僕の就活時代の記録とか何をどう考えていたのか、ということは散々と書いてきたものが残っているので、今就活生の人は漁ってみてください・・!

企業選びの3つの軸

まずは、条件。単刀直入に書きます。3つあります。

1 法人(偉い人)向けの仕事がしたい

これは物事の意思決定をする人たちと仕事がしたいという僕のモチベーション。
前提、将来はものを書きたいという未来像が明確だったため、世の中に広がる物事を決める人たちの思考を知れるというのはすごく大事なポイントだと考えていました。

2 仕組みを作る側の仕事がしたい(作られた仕組みの中で回すだけ、、というのは嫌だ)

これも一貫して言っていたことですが、作られた仕組みをオペレーティブに回すというのではなく、仕組みを作る経験をしたいという大前提です。

もちろんその根っこにあるのは、仕組みを作る側の視点を知ること経験することで、面白いことが書けると確信していたから。
僕の就活や企業選びの先にあったのは「将来、ものを書いて生きていきたい」という大前提。

3 (当時は何かわからなかったけれど)0→1のことをやりたい

価値を作ることをしたいと思っていました。

当時は何が「0→1」なのかはわからないし、どんな0→1に価値があるかもわからない。
わからないけれど、それを見つけて挑戦できる場所を選ぶ、というのが明確な僕の選択軸。

この3つは、就活を始める時から言っていて、今なお変わらない僕の軸です。

 

上で書いたやりたいこと3つという条件以外で、最終的に企業選びの決定打になった点が2つあります。

・大手がいい(企業の仕組みが見れる新卒のチャンス)

まず、大企業に行けるのは(基本的には)新卒のチャンスになるわけです。
何十年も大企業でサラリーマンをするつもりは毛頭ありませんでしたから、最初くらいは組織を見れる大手に行こうと思っていました。

・5年後10年後15年後の人たちを見て、勝てそうだと思える場所を選んだ。自分の相対的な立ち位置が超重要

そして、決定打がこの「勝てる土俵を選ぶ」ということ。

就活とは結局、自分が「評価されたい場所」ではなく「評価される場所」つまりは「勝てる土俵」を選んで、そこでちゃんと勝負に勝つ。それに尽きるのではないかと思っています。

プロとしてお金を稼ぐというのはそういうことで、いくら周りが優秀な場所や、いい人がたくさんいる会社に行ったとしても、自分自身が評価されない環境にい続けると、人間必ず卑屈になります。その人自身の優秀さの問題ではなく、場所と自分の「関係」の問題です。

判断軸は「今の自分」ではなく「10年後の自分」

企業選びで大事なことを1つ挙げろと言われれば、上で書いた「自分が勝てる土俵」を選ぶということだと思っています。

その判断をする上で大事なことは、23歳現在の自分にとってベストな場所を考えるのではなく、未来の自分にとってその場所がベストかどうか(あるいはベストに近いと思えるかどうか)ということがすご重要になってきます。

具体的に書くと、僕自身の話で恐縮ですが、あの時あの瞬間の判断軸だけで会社を選んでいたら、今の場所とは確実に違う場所選びになっていたはずです。

今よりももっとグローバルで、今よりももっとブランドがあって給与水準も高く、今よりももっとテクノロジーの知識もスキルも身につく場所というのは選択肢の1つとして事実、存在しました。

でも、僕にとって大事だったのは、初任給が高いとか、自分よりも優秀な人たちとやりあうとか、テクノロジーのスキルを身につけるとか、そういうことではなかったのです。

僕にとって大事なことは、30代半ばまでにはサラリーマンをドロップアウトして、自分がやりたいと思い続けていた「ものを書くこと」「発信をすること」を軸に生きていくだけのスキルや経験が身につき、自分のサイズ感で生きてける土壌を整えられる環境か否かということでした。

そのためには、イケていない組織や企業を見たり、実際に身を置いたり、いろんな活躍するすごいビジネスパーソンたちと仲間になり、世の中の仕組みを構造的に腹落ちさせるということがすごく重要だった。

だから今、僕はこの場所に立っているのです。

やりたいことが見つからないのであれば、見つかった時に向けて準備ができる場所を選ぶ

ということを書くと、「ゆってぃさんは、就活時代にすでに将来のやりたいことがあったから・・」と言われるわけですが、別に「将来やりたいこと」が明確であるかどうかはあまり重要な点ではないと思っています。

やりたいことが明確にある人というのは稀です。

むしろ、大半の人はそもそも何がやりたいかわからない、、将来やりたいことなんて、、と思いながら、生活のために働いているのです。

上で「判断軸は未来の自分」ということを書きましたが、同じことで、大事なことは「今この瞬間にやりたいことがあるかどうか」ではなく、やりたいことがなかったとしても「いつかやりたいことができた時に、それを選択できる場所」を戦略的に選べるかどうかだと思うのです。

あるいは、やりたいことを見出す可能性を広げられる場所かどうか、ということなのだと思っています。

さらに書くと、場所選びと同等かそれ以上に重要なのが、その場所で自分が「どう可能性の選択肢を広げる生き方ができるか」だと思っているのですが、いかがでしょうか。

自分の特性を正解にするというスタンスは忘れない

就活時にとある適性検査をしたことがあります。

物凄い精度で、僕自身の性格特性と、どういう仕事が向いているのか・・?ということが出てくるのですが、結果論的に、今の仕事はすごく向いているということになります。

話は少し変わりますが、今の組織の中でこれまた別の適性検査をした時に、僕がこの組織の中でぶっちぎりで一番だった能力があり、それは・・

「飽きっぽい」ということ。

同じことを繰り返し、反復で継続し続けるということが、極めて苦手だった。

安定志向とは真逆のところで、組織の中でぶっちぎり一番。なるほどなあ・・と思わされる内容でした。笑

さて、その僕の飽きっぽい特性だとか、色々な情報刺激を欲してしまうという人間特性(あるいは能力もあるか)は、実はサラリーマンとしては割と致命傷だったりもします。

セールスパーソン的にいうと、あまり向いているとは言い難い・・

ですが、情報と知恵の掛け算をして新たな価値を作り出していく。
マーケット感覚を持って相対的かつ構造的に物事を捉え、ビジネスを推進していく。
というような観点で言えば、それはものすごく強みになるわけです。

今だから告白しますが、僕は今の会社に就職をして、人と同じことができないのだとわりと真剣に悩んだ時期もありました。

でも、自分自身の特性をうまく「価値」に置き換えることによってそれがお金になるということも学びましたし、何よりもそれが価値になりさらに価値の向上になるようにはどうすれば良いのか?という試行錯誤はたくさんしたと思っています。

何が言いたいかというと、自分自身の長所や短所という「特性」ようは「個性」を、自分自身で「正解」にしていく努力は惜しむなよ、と言いたいのです。
それが僕から後輩たちに向けた1つのメッセージ。

あなたのがんばりは、必ず見ている人がいるのだから。

今日も読んでくださって、ありがとう。