管理職の8割をクビにしたら組織の成果は倍になるんじゃないか説

社会人4年目(大阪→東京)

3月3週目の今日、会社の新組織図がリリースされた。
4月1日から新年度の会社が多いと思うが、僕の会社も3月末が年度末。4月1日から新年度(2021年度)のスタートになる。

サラリーマン社会を見ていて思うことは、どれほどの大企業であっても、人事は「意思決定権者の気分で決まる」ということ。
僕はいま、20代にしてはかなり良いポジションで仕事をさせてもらえる環境にいると思うが、それでもやっぱり半分以上の人事は「誰がどう見てもおかしい」ものであり、それは大企業とて例外ではない。

僕はあと数年でサラリーマンを辞める前提で全ての人生設計を行なっているけれど、これがもし仮にあと10年会社員勤めをするとなると、間違いなく出世してしまう。
そして大企業の管理職クラスで出世をするということが、いかに仕事ができなくなる怖さを孕んでいるのかという恐怖を、忘れてはいけないなと自戒の念を込めて強く思う。

会社全体で見ると「決定権者の気分に適した人」が出世する仕組みが組織の本音である。ようは「都合が良い人」である。

僕の会社も然り、世の中の大企業の管理職の多くが赤字社員であるから、管理職の年収に1,000万円を支払わなくするだけで、会社の利益率は大幅に向上するのではないだろうか。

組織の大半は30歳前後のできる社員が皆を食わせている

僕が企業のコンサルティングを通して色々な企業を見ていて思うことは、中堅以上の企業であればその会社の社員を食わせているのは間違いなく30代のできる社員だ。
大企業であれば、本当に優秀なエリート社員は20代後半〜30歳くらいで頭角を現してくる。

頭角を現すというのは、社内で出世をするとかそういうことではなくて、業界で狼煙を上げる人がいるということ。
そういう1〜2割の社員が、残り8〜9割の社員分を稼いできて、食わせているというのは紛れもない事実なのだ。

30代半ばまでには「これで勝負有り」という実績を出して、社内のみならず業界で圧倒的な地位を築くか、さっと独立をして組織を離れる。この構造は間違いない。

そういえば僕のビジネスパーソンとしての基礎を気づいてくれた、大阪時代にもっともお世話になった圧倒的にできる先輩も、30代後半に差し掛かってサッと会社を辞めて独立をした。大海原で活躍している様を見ると、僕も嬉しくなる。本当に優秀な人とは、そういうことだ。

僕は今、仕事を通して全国の金融機関や地方銀行の方々とも多く仕事をするが、銀行業界なんていうのもまさしくそういう「出世して、赤字社員になる」という不思議な業界の典型だ。

面白い。だからこそ社会は面白いと思う。

せっかくこうして僕のブログを読んでくれている20代の人たちは、是非とも圧倒的に頭角を現してほしい。
マーケットではなく社内を見るダサい30代になるのではなく、社内ではどう思われようと、圧倒的に成果を出す30代になって欲しいものだ。自戒の念を込めて。

 

PS)僕が今の組織の長だったら、管理職は8割不要。メンバークラスは最低でも副業で市場から評価される人のみをコンサルとして残し、残りはサヨウナラをする。
ぐちぐち組織戦略とか営業戦術とか新規事業とか言わなくても、圧倒的に圧縮したら成果は間違いなく倍になる。