20代でこそ「勉強」を優先する人生を送ろう

社会人生活, 働き方・キャリア

3月も中旬に差し掛かりました。
この春卒業し、新たな場所に立つ高校生や大学生も多いことでしょう。

僕のブログを読んでくれている高校生や大学生の人たちからも、「新しく大学に入るんです」「社会人になります」といったメールが届くことが僕は嬉しかったりします。

僕は4年前の2017年3月に大学を卒業し、2017年4月に晴れて社会人になりました。
来月4月で5年目に入るのですが、今までの僕自身を振り返りつつ、周りのビジネスパーソンの方々を虚心坦懐に見つめている中で思う「20代の過ごし方」を書いてみます。

勉強をすれば生涯賃金が増える

勉強をすれば、正確には勉強をし続ければ生涯賃金が増えます。これはもう間違いない。

ここでいう”勉強”とは、10代や学生時代の勉強も含まれていますが、むしろ「大学に入った後の学び」のことを主に指しています。

もちろん18歳までに勉強に打ち込み、結果として良い大学に入った人は、それだけで一流企業に就職できる確率が上がるため、高校卒業で働き始めた人と比較すると、生涯賃金で1億円〜2億円もの差がつくことが多いです。
受験勉強はコスパ最強の稼ぐ術だということは事実なのですが、ここでは受験勉強の話をするわけではないので割愛します。
(もしこのブログを中学生や高校生で読んでくれているのであれば、受験勉強は最大限頑張った方が良く、大学は最大限偏差値の高い大学に挑戦することをお勧めします。)

世の中の多くの人は、大学に入学した時点でほぼゴール達成、あとは「良い会社に就職すること」でほぼ人生の夢を終える人が大半です。

なので、大学に入学したあとや、社会人になった後に、10年計画で勉強し続けると、最低でも40年競走の社会人人生では圧倒的に差がつきます。

僕の感覚では、仕事に没頭した20代、30代を送るよりも、仕事をしながら勉強に没頭した20代、30代を過ごした方がトータルでの生涯賃金と人生の質が向上すると考えています。

これは僕が10代までに読んだ先人たちの傾向を見てもそうだし、実際に僕が社会に出て学び続けている人たちは数年単位(基本的には10年単位)で稼ぐ額が倍増しているのです。僕の中では証明事実。

おそらくは「稼ぐ」ということは結果論で、「学び」を通して結果的に「人とお金」に満たされる人生になるのだと。

勉強ができない最大の理由は、人生の中での優先順位が低いから

さて、みなさんの10代を振り返ってみてください。

親や教師と言った大人たちに「勉強しなさい」と言われた経験がある人は多いと思います。
「勉強しなさい」といっていた大人たちの顔を良く思い出してみてください。勉強ができた人はいましたか?

僕の学生時代に「勉強しなさい」と言っていた大人たちはみな、勉強ができなそうな顔をしていたし、人生が満たされない顔をしていた人たちが多かったように思うのです。

勉強ができない最大の理由は、間違いなく「勉強する」「学ぶ」ということに対し、人生の中での優先順位が低いからです。

勉強は時間ではありません。もちろんです。1日10時間机にかじりつく人より、1日3時間しか机に向かっていない人の方が勉強ができるということはざらにあります。
ただし、それは間違いなく後者の方が「勉強の優先順位が高い人生を送ってきた人」です。今この瞬間ではなく、今までの生き方の中での話です。

勉強すること、学ぶことの優先順位が高い人は、机に向かっている時間以外も勉強のことを(無意識的に)考えています。音楽家が散歩しながらでも頭の中で音楽を考えていることと同様です。作家が街中で物語のインスピレーションを受けることと同様です。

あの時「勉強しなさい」といっていた不幸そうな大人たちは、間違いなく「学ぶこと」の優先順位が低かった人たちです。だからこそ「学ぶことの意義」や「勉強の楽しさ」を子どもたちに伝えられないのです。当の本人たちが、その意義を見出せていないのですから。

勉強の合間に仕事をする20代を過ごそう

僕のブログを読んでくれている人たちは、いわゆる「意識が高い」人たちだと思います。笑
そうじゃないのに、誰も好んで匿名ブログをここまで読んだりはしません。

そんな人たちに僕から、人生最大のコツ(でもほとんどの人がやっていないこと)をプレゼントします。

それは「仕事の合間に勉強をする」「仕事のために本を読む」のではなく、「勉強の合間に仕事をする」「読書を確かめるために仕事をする」という逆転の発想を持つことです。

「逆転の発想でもなんでもないよ」と思った人はすでに強者なので、自分コースを突き詰めて行って欲しい。

多くの人たちは「仕事=主」「勉強=従」という主従関係で社会人人生を過ごしますが、どう考えても「勉強=主」である人生送った方が楽しいし、何倍も充実します。

もちろん状況に応じては、仕事が多忙で本が読めなかったり、忙殺される時期があることも認めます。僕自身ビジネスの最前線で削り合いをしているわけですから、よくわかります。

ただ、僕からのヒントとしては、1日の中で30分だけでも、あらゆる理由を乗り越えて本を読み、思考する時間を確保することです。
そのためには、あらゆる言い訳を乗り越えて、1人になる時間を確保しなければなりません。

1年続けると、見える景色が変わります。身の回りの人たちの発言に違和感を覚えるようになります。

10年立つと、立つ場所が変わります。約束します。

今の僕があるのは、10代の時に「10年後、別の扉を開くんだ」という決意という言葉では甘すぎるくらいの強い覚悟を持って、自分自身を主とする人生を歩んできたからです。

僕自身の社会人人生を振り返ると、就職して1年くらい経つ頃には、ようやく「ああ、こうやって戦えばいいんだ」という一定の手法のようなものが体感として見えてきました。

コンサルティングサービスという目に見えない、形のないものをいかに企業に買ってもらい、その企業に「払ったお金以上の価値があった」と思ってもらえるか。
そういう真剣勝負の場を繰り返した1年後、体感が変わり、2年目の終わりくらいに「自分自身の”ならでは”の市場価値の出し方」のようなものが見えてきました。

そのベースにあったのはやっぱり10代からの読書経験であり、社会人1年目、2年目の時の勉強であり、勉強というのは

・「今までの読書経験」と「実体験のすり合わせ」
・経験したことをちゃんと言葉にして(言語化)
・フレームワーク化する(分類する)

ということです。

ただ、本質的にはそんなことはどうでも良いので、自分の好きなことをとことん突き詰め、出来ればコンテンツとして世の中にアウトプットをすることです。

やり続けると、「勉強の合間に仕事をする」人生がそのまま定着し、当たり前になっていきます。そんなことを考えなくとも良い30代を送るために、20代はあらゆる制約を乗り越えて、孤独の時間を確保し、本を読み、好きなことを突き詰め、アウトプットしまくってください。