新・副業時代は「副業もせずに何をやっているの?」と社内で言われるようになる

2021年7月2日働き方・キャリア, 複業

僕が勤める会社も所属する業界も、「副業」という言葉を毎日聞くようになってきたのがここ2〜3年くらいでしょうか。

まず間違いなく、あと数年もすれば、企業に勤めている人の中で「え、副業やっていないの?副業で稼げていないなんで、仕事できないんですね」と言われる時代がやってきます。

それがまさしく副業の新時代だと思うのです。

「雇用されている企業の仕事以外に、別で数万円を稼ぐ」なんていうしょぼいものではなく、月給20〜30万円以上の金額を他で稼ぐのが当たり前の世の中になってきます。2021年はその入口に差し掛かっているのは間違いない。

コロナはさらにその風潮を一気に加速させました。

企業を主語にした場合、正社員を抱えておくこと以上のリスクはないと炙り出されました。

個人を主語にすると、1つの収入源に依存をした生き方のリスクが極めて高いものであり、旧態依然の企業に勤めていることがとてつもないリスクを孕んでいるのだと、世の中が気づいてきたのです。

オフィスへの毎日の出勤も、飲み会も満員電車も無意味なものだと世間が気づいたので、空いた時間をいかに「生産に費やすか」ということを考えるかが、分かれ目になってきたのだと思うのです。

副業といっても、スキルや経験がないから・・という従来の「しょぼい副業像」ではなく、自分自身の好きなものやこだわりを、インターネットを通して発信することで、それにお金を払ってくれる人と簡単に出会うことができるようになったというのが、新副業時代です。

芸能人でもない一般人が、YouTubeで自分の生活を晒して広告費用を稼ぐ、なんていう時代を3年前に誰が想像したでしょうか?

大企業の中間管理職ほどリスクなものはない

いま、僕が勤める大企業には、管理職という名の「何も仕事をしない人」が大量に生息しています。
これはうちの会社だけではなく、世の中の大企業や、古い業界に所属している企業も同様。

人材を主語にすると、その人の世の中的な市場価値というのは、27歳〜35歳くらいの「管理職一歩手前」が最大だということは、ビジネスリテラシーが一定度ある人であれば「当たり前」の話です。

今の大半の日本企業の場合、管理職になると文字通り「管理すること」が仕事になってしまうので、その人が生み出す価値や利益は限りなくゼロに近づいてしまうのです。なんならマイナス(赤字)の管理職の方が多いというから目が当てられない。

「大企業はあかん」という論調に対して、じゃあ中小企業であれば良いのか?というと、世の中の9割以上の中小中堅企業はもっと悲惨だからご心配なく。

まあ皮肉は置いておき、自分が勤める会社も業界も衰退していくという前提で、自分自身を個の力でどう生きていくか?どういう状態で、何があれば幸せなのか?ということを本気で考える時代に突入したということなのです。

別にたくさん稼げば良いというものではない。
自分自身が生活をしていく上で「この環境があれば幸せだな」という状態と、その状態を維持していくのにどのくらいのコストがかかるのか?ということを今まで以上に本気で考えようね、ということだと思うのです。

例えば最近だと何故かYouTubeで「ひろゆき」さんがバズっていますが、ひろゆきさんの考え方としては「お金を使わずに幸せに生きるためには」ということを一貫して主張し続けているのです。

その考え方は非常に共感するし、一方で日本のインターネット業界を作り上げた第一人者の一人で、相当なお金を稼いでいるであろう、ひろゆきさんが言うからそれがまたビジネス的だよなあ、とも若干思いますが。

「令和は今まで以上に個の時代」なんて古臭い言葉を書くつもりはありませんが、むしろ当たり前すぎる事実なので、その事実の中でいかにハッピーに生きることができるか?を見つけた者勝ちですね。

 

え、まだ本業以外で稼いでいないの?