『個人で稼ぐ時代4.0』の生き方

2019年10月27日働き方・キャリア

 

いわゆる「起業家」と呼ばれる領域にはいくつかの時代変遷があると思っていて、新時代におけるあり方について考えるところを書こうと思います。別に変な記事ではありませんよ(汗)

「個人で稼ぎたい」という人は時代を問わずに一定数存在するわけですが、その稼ぎ方というのは時代に合わせて変わっていて、その移り変わりを踏まえた上で、じゃあ今の時代ってどうなの?という話です。

フリーランスで活動を始めたい、広げたいという方。
特に今、企業に勤めながらビジネスの変遷を考えることで、在り方を考えるきっかけになるはずです。

リスクをとって起業する時代

まず、わかりやすいのが「ガテン系社長」のように「リスクをとってナンボだ!」という時代があったのは事実です。

起業するという選択肢がまだまだ一般的には普及しておらず、どちらかというと社会からドロップアウトしかけた人たちが再起をかけて起業をするというパターン。
お金を借りて多額の初期投資をして大当たりを狙う一方で、失敗する人、倒産する人たちも多かった時代です。

起業をする上では知性よりも「勇気」が求められ、いかにリスクをとれる勇気を持つか、あるいはリスクを取らざるを得ない状況になるか、ということが問われていたわけです。

賢い人たちがリスクをとることを知った時代

その先に現れたのが、ホリエモンこと堀江貴文さんに代表されるヒルズ族のようなパターン。

ある一定賢い人たちが、リスクテイクはお金になるのだということを知って、ITバブルや日本の経済成長に乗っかった形で起業をし、個人で稼ぎまくるという時代もありました。

この時代にはまだまだ日本の景気も良かったので、普通の企業人でもわりと年功序列的に賃金が増えた背景もありつつ、「個人で一発当てる」ことで名を馳せるという両方の選択肢があるのだということを社会が知った時代です。

そのために求められる要素として「勇気」の割合が減り、より「知性」が求められるようになってきました。半々の時代でしょうか。

 

賢さで稼ぐ時代(=いま)

その次に時代が作り上げたのがいわゆるITベンチャーに代表されるような「賢い人たちが、個人で稼ぐ時代(3.0)」です。

プログラミングでサービスを作ったり、VCから投資を集めて事業を作って大きくして売却し、富を築くということが可能になった時代。

インテリジェンスの高い人たちが、リスクを取らずに稼ぐことができるという時代の証明があり、同時に起業は手軽なものへ。
優秀な人はより稼ぎ、そうでない人はそれなりに、という個人の二極化がより進んだのもこの時期。今ですね。

時代の波に関係なく、人によっては大企業よりも影響力を持つことができるようになり、新たなサービスのあり方がたくさん生まれてきました。価値を生み出しお金に変えるというなんらかの「スキル」が求められる時代。

個人のあり方を提唱してくれた、それこそライフ・シフトのような時代の先駆けです。

個人で稼ぐ時代4.0=??

そしてこれからの時代は、今までとはさらに変わった時代になると僕は思っています。

考え方としてはYouTuberのような存在しかりで、別にプログラミングができずとも、サービス開発ができなくとも、スマホ一つでほぼノーリスクで、特別なスキルは要らず、むしろ個人の「アイディア」が求められるようになってきます。

勇気も知性もスキルも要らないのです。
必要なのは、アイディアをいかに思いつき、そしてそのアイディアをいかに形にできるか?そのトライアンドエラーを繰り返すことができるか?ということ。

従来までの小さな会社ほどの年商は軽く個人で超えることができるような時代は、より本格的な「個の時代」であり極めて資本主義的であると言えると思います。

一方で個人の二極化はより顕著になり、人はどれだけ情報を仕入れながらアイディアを形にできるかという部分を問われるようになってきています。

可能性の幅が広がることはチャンスが広がるということで、それに比例して企業の影響力というのも小さくなってくるでしょう。小さな政府ならぬ小さな企業です。

個人単位でアイディアの実現勝負になるならば、いかに日々の生活の中に「余白部分」を作るか?ということが大切になってきます。

人は暇なときやボーッとしたときにしかアイディアは思い浮かびませんから、日常から意識的にその状態を作り出す工夫をした方が良いのです。

(あくまでも「個人で稼ぐ」を形にしようと思う人。そうでない人はそれは自由だと思います)

情報戦と、余力を作り出せる生き方を選ぶことで、生産者側に回れると思うのですが、いかがでしょうか。