人は当たり前の奇跡を忘れる生き物だから・・最高に楽しく今を生きようぜ
1月2日になってしまったのだけれど、2020年どうこうも含めて、改めて僕のブログを読んでくれている方に、感謝を込めて1つ大事なことを書こうと思う。
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いきなりだけれど、僕たちは、みな、大切なことを忘れてしまう生き物なんです。
どんなに大きな出来事があったとしても、感情が揺さぶられることがあったとしても、それを忘れてしまう。
それが人間という生き物で、「忘れる」という神様が授けてくれた素晴らしい機能がなければ、生きていけない人がたくさんいるのです。
まずは、僕たち私たちが、大切なことを忘れてしまう生き物だということから話を始めましょう。
だから僕らには、大切なことを思い出す「仕組み」が必要だと思うのです。
話は変わりますが、宮城県石巻市では、今なお震災の爪痕が残っています。
あの「3・11」の被害にあったど真ん中の街です。
そこに住んでいる人が語っていたのですが、石巻市に住む人たちは、親戚や知人と再会すると必ず「あの人は?誰々さんは?」という会話をするのだと。生存確認をするということです。
〇〇さんは? ー (無言で首を振る)
〇〇さんは? ー (無言で首を振る)
〇〇さんは? ー (無言で首を振る)
じゃあ、〇〇さんは? ー 生きているよ!!
そして、生きている人の名前を聞いて、涙を流すというのです。
普通は逆なのです。誰かが亡くなったという話を聞いて、人は涙を流すのです。
でも、石巻市に住んでいた人たちは、逆なのです。
誰かが亡くなったという話を聞いて涙するのではなく、誰かが生きていたということで、喜びの涙を流すのです。
なぜか。
そう、石巻市では、亡くなったということが普通なのです。
そして、生きているといことが奇跡だからです。
僕たちは、逆です。
生きていることが当たり前だと思って毎日を過ごしています。
その日々はとても幸せなことで、有り難いことです。
でも、時々、ちっぽけなことで悩んだり、変になったり、人生をしょうもないと思ったりするのです。
でも、それって本当に悩むべきことなのか?大事なことが見えなくなっていないでしょうか。
有り難い(ありがたい)という言葉は、「有るのが」「難しい」と書きます。
「有り難い」の言葉の反対は「当たり前」です。
少し話は変わりますが、僕は10代の頃、4年間大きな病気をしていたという話を何度かブログに書いています。
死生観に触れる経験というのは10代の僕にとって壮大なもので、当たり前の価値観が変わり、時間感覚が変わり、自分の今この瞬間の時間が「命の断片」なのだと本気でそう思える経験をしました。大きかった。
でも、そんな壮大な現体験をしている僕ですら、毎日「今日、生きていてよかった」と思い、日々の当たり前に感謝する機会というのは年々減ってきています。
それが良い悪いの話ではないのですが、事実としてそうなんだと。
良い意味で、過去のことをきちんと消化して、次の人生を歩めているという観点では、すごく良いのだと思う。
でも、どこかでやっぱり「当たり前は、当たり前じゃない」ということを考える機会や、思い出すきっかけというのは持ち続けたいなと思うのです。
大切なことを思い出す仕組みを持とう
ここで冒頭の話に戻ります。
僕たちは大切なことを忘れてしまう生き物なので、であれば「忘れないようにする」のではなく、大切なことを「思い出す」仕組みを持とうよ、ということです。
具体的に、どうすれば良いのか。僕が思うことを書きます。
1つは、書くこと。
日記を書くということは、毎日の当たり前に感謝をするということ。
ブログを書くということは、毎日の小さな変化に気づくということ。
手紙を書くということは、1つの出会いに感謝をするということ。
僕はそんな毎日が送りたいと思う。
だから今、こうして僕自身の考えや思考だとか、気づきとか、感謝とか、そしてなによりも僕自身が生きた証を一つ一つの言葉にして綴っているのだと思うのです。
そしてもう1つは、対話をするとこと。
1人の時間をちゃんと持つということは、己との対話をするということ。大事なことを思い出す。
大切な人と語り合うことは、愛を思い出すこと。人生にこれ以上の幸せがあるでしょうか?
丁寧に生きるということは、今この瞬間の一つ一つを大切にするということ。
僕はそんな日々を送りたいと思う。
自分を見つめ、大事な人たちを想い、毎日を丁寧に生きる。
あとは、本を読んだり、学び合いをしたり、「気づき」の場を持つこと。
人それぞれの考え方・やり方があると思うし、正解はどれでもない。
思い返して読み返してみると、このブログにもいろんな生き様が詰まっているんだなあ。(しみじみ)
補足・企業存続率のお話し
言いたいことは書いたのだけれど、もう1つ、別の観点で話をしよう。
「企業存続率」という言葉を知っていますか?
経営者や起業経験のある方はもちろん、企業経営に関わる仕事をしている人は知っている話です。
企業存続率とは文字通り、企業が、時間が経つとともにどのくらいの割合で存続しているのか、ということを表した数字です。
今日生まれた会社は、半年後には半分が倒産しています。50%です。
100社あれば、半年後には半分が潰れる。それが会社というものです。
もちろん、個人事業や従業員1名の株式会社も含みます。
それだけ業を起こす(起業)というのは難しいということです。
1年後に存続している会社は、約4割。(40%)
10年後には「6%」になり、20年後にはなんと「0.4%」です。
僕らが当たり前に思っている「明日の朝、会社に行く」ということは、実は結構奇跡的なことで、企業にとっての普通は「倒産する」ことだからです。
それだけ企業や事業が存続し続けるというのは難しい。
これは僕の感想ではなく、客観的なデータであり、事実です。
企業があることが「当たり前」ではないと気づいた時から、あなたの仕事は劇的に変わります。
もし、あなたが経営者であれば、他の方と一緒になって当たり前ではないことを考えるきっかけにしてみてください。
もし、あなたが将来、自分で事業を立ち上げたいと思うのであれば、その奇跡さを知っていることで、闘い方が変わってくるでしょう。
続・補足として。
経営者の方にいただく相談として「当たり前からの脱皮」をするにはどうすれば良いか?という話があります。
1つの答えとしては「自社の創業からの物語」を社員と一緒になって再学習してみることをお勧めします。
やり方はもちろんポイントがあるので必要ならば一緒にさせてもらいますが、要は「当たり前」ではなく「感謝」をすることを皆で思い出せれば良いのだと思うのですが、いかがでしょうか。
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1月2日に綴る、これまでと、これからの僕の思いの源泉です。
長い文章を読んでくださって、ありがとう。
いつも僕のブログを読んでくれる方へ、ありがとう。
いつも僕と関わってくださる方、本当にありがとう。
これからも僕は、軌跡を綴り続けますね。これからもよろしく!
書くって、最高。