より良いコンセプトを作るために重要なポイント

2019年10月25日思うこと

現代アートとは「コンセプト」があるもの

なるほど!と思わされたことは、現代アートとは「コンセプト」があるものであると。
「これを伝えたい」「表現したい」というようなコンセプトがあって、それを形にしたのが現代アート。

現代アートとは対照的に、以前のアートとは例えば「いかにうまく撮るか」「似せて書くか」というようなものが多かった、と言います。
僕自身がアートの歴史や変遷に詳しいわけではないのでなんとも言えませんが、少なくとも現代アートと呼ばれるものが「コンセプト発」であることには、とても共感をします。

コンセプトとは何か?

和訳でいうと「概念」などと表現されますが、現代の言葉として使われるコンセプトとは例えば「方向性」とか「考え方」という意味も広義の意味で含まれているように思います。
例えば「今回の商品開発のコンセプトは〜」とか「我が社の事業のコンセプトは〜」というような使われ方もしますよね。

コンセプトというのは、偶発的に「これだ!閃いた!このコンセプトだ!」とできる人もいるかもしれませんが、実は意図的に作れます。

そして良いコンセプトを作ることこそが、ビジネスにおいて全てを決めるといっても過言ではない。
何故ならば、それ以降の過程はすべて「最初に決めたコンセプト」に紐づくからです。

コンセプトを作るための方法論

ぼくの仕事はコンセプト(方向性)を意図的に組み立てる仕事だといっても過言ではありません。

例えば、新たな事業に取り組みたいとなった時に、世の中に求められるものが何かとか、他の業界や企業ではどのような取り組みをしているのか、というような情報を元に、その企業だったらどう取り組むのか?というところを議論していきます。

情報を元に、構造化(可視化)する。
構造家(可視化)をもとに、パターンを脱却する。
新たなアイディアを、実現可能なレベルでおとす。

これが僕なりの方法論です。

2軸でモデル化
2軸でモデル化

こういう風に2軸を用いて、情報のモデル化をすることはとても重要です。

例えば、いまの事業領域がAだとする。
それをDにシフトさせるための方法論を考える、というアプローチは、非常に有用です。

あるいは、トレード・オフの関係を見極め、それを打破する。

この記事に書いているようなプロセスこそ、僕の頭の中にあることなのです。

そうやって作り上げたコンセプトは、意図的にシフトを起こしたものになります。
それをベースに、実現可能なレベルで戦術を組み立てる。
そのために必要なリソースは、外部からでも持ってくる。

それがいま、僕のやっている仕事そのもので、だからこそ価値があるのだと思っています。

 

(追伸:雑記)

大学時代の後輩が、写真をやると言うことで、アートの話をしました。

思い返せばここ数年、僕自身もSNS(特にInstagram)を通して「#ポートレート」を見るというのが楽しみです。
SNSとは便利なもので、もちろん会ったことのない人たちの発信を見ることがきる。
写真好きの人はその発信によってどんどんと写真付きの人が周りに集まりますから、見ていて飽きないのです。

人、もの、景色。
この人は写真を撮るのが好きなんだなあと伝わってくる写真を見るのが好きです。

写真を撮るのが好きと言う人は、「その瞬間」を切り取ると言うことを日々しているわけです。
たとえカメラを持っていなくとも、街を歩くだけでその人の頭の中では「瞬間」が切り取られているのですね。