20代までに一番お金をつぎ込んだことで一生食べていける

学生時代, 大学時代

僕は生まれて育った地方で大学時代までを過ごしました。

すごく斜に構えた10代を過ごしていましたし、強烈に世の中を批判的に見ていた。
小学生も中学年に上がる頃には「なんで自分より頭の悪い人たちと一緒にいなければならないんだ」と思っていたし、嫌な子供だったと思います。

母親が熱心に勉強をさせてくれていましたが、その中でも一番大きかったのは「自発的に本を読むようにしてくれた」ことです。

本を読め!とは1回も言われなかったけれど、一緒に本を読んでくれて、気づいた時には僕は猛烈に本好きな子供になっていた。
いま、夏休みで実家に帰省をしながらこの文章を書いているのですけれども、実家の自室には本棚の森のようです。

ああ、昔はこういう本を本当に手当たり次第に買って読み漁っていたなあと、実家に帰るたびに思わされます。

物心ついた頃から本を読む子供で、本を読むというのはクラスに本好きな人が必ず1人はいるものなのでイメージができると思いますが、他の人と喋らなくなるんですよね。
僕の場合は幸いにもサッカーをしていたので人と会話をするというのはありましたが、友達はいないし、休み時間も授業中もずっと1人で本を読んでいる。
放課後になってようやくサッカーをしに行って人と話す。そんな生活を小学生の頃から高校時代までしていました。

あなたが一番お金と時間を使ったことは何か?

中学生になると、ブックオフなるものに出会います。
部活がある日は部活帰りに、ない日の放課後はもちろんのこと、要は毎日学校帰りにブックオフや書店に自転車で通って、ありとあらゆる本を読みました。

お金がない10代の頃は、どうしても欲しい本をブックオフで買っていたし、あの頃1冊100円で買うことができるというのは、とても幸せなことでした。
書籍の世界こそが、僕の学校だったのです。

週末になるともちろんサッカーをしに行くことも多かったですが、月に何度か父親とジュンク堂に行くのが楽しみでしょうがなかった。
あの頃は「本が買いたい」とねだれば、天国のようなジュンク堂で好きな本を買ってもらうことができました。

そんな生活が10代の間、続いていて、大学に入る頃の夢は「好きな本を、好きなだけ買うこと」でした。

イロイロあったけれども、無事大学に入学をした僕は、大学1年の頃から塾講師のアルバイトを始めた。

これがまた儲かるアルバイトで、そのほとんどが本代に消えて行きました。
本当に幸せな4年間だったと思っています。

親からも本代をねだり続けた学生時代でしたし、大学時代は自分で稼いで本を買いまくった。
数千冊もの書籍を買って読んだと思いますが、いくら費やしたのかわかりません。

そして今、僕は自分自身が好きでやっていたことが巡り巡って繋がって、仕事になっている。
あなたがお金と時間を費やしたことこそが、いつか必ず身を助けるのです。

僕はこれからの人生、間違いなく読んだ本とか、今触れている情報を掛け算し、一生食べていくことができます。
もちろん日々勉強をし続けていくけれども、それ自体が僕の好きなことでやり続けられることに繋がっています。

身銭を切ったことでしか、身に付かないことはたくさんあります。

あなたは今、何に時間とお金をつぎ込んでいますか?

あなたが、それで一生食べていけるというものこそ、あなたが本当に好きでやりたいことなのです。