コンサルタント3.0の新時代に求められる考え方

2019年2月9日社会人2年目(大阪), ビジネスパーソン向け, 経営者向け

会社の人事から「ぜひ、この学生と話してほしい」と言われた学生がいました。うちの会社を受けて内定を持っているという学生です。

地方出身で関西の大学に行くということでこちらに出てきており、熱意があってわりと頭も良く、会社の人事としては是非とも自社に入れたいという学生なのだと思います。

僕の個人情報(フェイスブックとか、NewsPicksなど)も事前に調べてきていて、準備万端という感じ。笑

話して5分で「あ、ちょっとちゃんと話そうか」と思わせられるほどの学生でした。

コンサル業界の新時代

「ぶっちゃけ、コンサル業界っていま、どういう流れにありますか?」
と聞かれたので、そのときに話をした内容を。

まず、コンサル業界というのは新たな時代に来ているということは、なんとなく想像がつく人も多いはずです。

「コンサルタント3.0」という言葉もありますが、まさに第3フェーズにきているのです。

 

コンサル1.0=グレイヘアコンサルタント
と呼ばれ、つまりは「経験値が豊かなベテラン」の方が経営相談に乗るというもの。これがコンサルの発祥だといわれています。

コンサル2.0=ファクトベースコンサルタント
これがいわゆる、僕らが思い描く経営コンサルです。
頭が切れる「めがね、シャキーン」みたいな人です。
ファクトベースと呼ばれるように、「経営を科学し、体系化」したことによって、経営の経験値ではなくフレームワークによって、経営のアドバイスを行います。

これらが、今までのコンサル業界の動向。そして今の時代は、

コンサル3.0=??

ということで、新たな時代への突入です。
コンサル業界にも革新が求められているのです。

いま、コンサル業界で起こっていること

大きく分けると2つの潮流があります。

1つは、高級人材派遣化
もう1つは、アライアンスの推進です。

今までのコンサルタントというのは、経営戦略のアドバイスをしたり、事業戦略を一緒に描いたりと、モデル化⇒提案 というところが主でした。

もちろん、クライアントの企業がその戦略を実行し、成果を上げるところまで支援をするという体ではありますが、現場で実行支援まで一緒になって行うことは中々難しかった、という事実があります。

今の時代は、その「実行支援」の部分で稼ごうよ、という時代です。

戦略を描くのみならず、実際にクライアント先の現場へ常駐し、プロジェクトの業務の一端を担うのです。
優秀で、馬力があるコンサル会社の社員が相手の企業へ行き、そのプロジェクトをまわす。

流れとしては人材派遣と同様です。通常の派遣と違うのは、その人材がクライアント先の社員よりも圧倒的に優秀であるということ。
だから、高級人材派遣です。

そしてもう1つは、アライアンスの推進です。

デロイト、アクセンチュアというファームが絶賛事業拡大中なのは、上の「高級人材派遣」に注力をしているというのもありますが、その根源にあるのは「アライアンスの強化」にあります。

公共案件しかり、他業界との連携然りで、彼らはその「アライアンス=連携」の中心に立つのがとてもうまい。

今まで自分たちがやってこなかった領域を自社のみでやるのは大変ですが、他業界、他社と連携を組んでやっていくのは、ハードルが下がります。
難しいのは、その連携を企画し、実際に物事を進めていくところ。

デロイト、アクセンチュアのうまさは、そこにあります。

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僕が面談をした学生には、こういう話をしました。

業界全体の流れを伝えたうえで、「僕らは、コンサル3.0の領域をやっている」というような話をした。

「ゆってぃさんと、飲みに行きたいです!もっと話を聞きたいです」
といってもらえたので、少しは役に立つ話ができたんじゃなかろうか。笑