ディーン・フジオカ主演映画『結婚』感想

2019年10月27日趣味

映画「結婚」を見ました。(Amazonプライム・ビデオで)

年齢も境遇も違う、様々な女たちの心の隙間に入り込み、その色気で翻弄していく結婚詐欺師・古海健児(ディーン・フジオカ)。ある時は小説家、またある時は空間コーディネーターと、次々と姿を変え、結婚詐欺を行っていく。騙された女たちは、ついに古海の相棒・千石るり子(柊子)にたどり着くのだが……。「結婚」という魔物に騙された女たちと、騙した男にうごめく秘密と哀しみ―。彼らが持つ孤独と欲望の行き着く先とは!?…

女性の孤独と寂しさを上手く描いている作品。

原作はこちら。井上荒野さんの小説「結婚」。


結婚(井上荒野)

<ストーリー>
結婚願望を捨てきれない女、現状に満足しない女に巧みに入り込む結婚詐欺師・古海。だが、彼の心にも埋められない闇があった……父・井上光晴の同名小説にオマージュを捧げる長編小説。

結婚 (角川文庫)

あらすじとしては、結婚詐欺師を生業としながらも、妻の初音と幸せな結婚生活を送っていた古海(ディーン・フジオカ)。

過去にターゲットの一人だったるり子と組んで家具屋店員の麻美と、ウェブライターの真奈を新たなターゲットに日々を送っていました。

麻美と暮らす新たな住居を決め、その初期費用の100万円を騙し取ることに成功し、あとは姿を消します。
記者からウェブライターに異動し、男性たちへ復讐を根底に抱える真奈には結婚願望がないながらも、新たな事業の共同経営者としてパートナーシップを結び、同時に結婚を約束します。

というように、古海が次々に女性との「結婚」を約束し、その度に100万円をだまし取って姿を消すという物語。

実は古海自身は結婚をし奥さんと暮らしているのですが、物語のキーはこの奥さんと、古海の母親像に潜んでいます。

ディーン・フジオカさんの孤独とかっこよさ

ディーン・フジオカさんがすごくはまり役ですね。作風がどこかノスタルジックというか、昭和風というか、そんな雰囲気で描かれていました。

男はいい女に弱いし、逆もまた然り。

結婚を中心に描かれてはいますが、結婚というよりもむしろ、人の心の中にある弱さとか、男女の人間らしさみたいなものが描かれているなあという感想です。

こういう孤独な映画って、いいですよね。
いい映画には必ず、恋愛、お金、そして孤独が描かれているものです。

この映画の恋愛シーンはちょっと微妙だったけれど・・

とはいえ、爽やかでかっこいい、どこか孤独感を纏う古海を演じられるのは、ディーン・フジオカさんしかいないような気がします。

不条理が好きな女性

冒頭に「不条理が好きなのね。代わり映えのない生活に、飽き飽きしていたのよ」というセリフがあるけれど、なんかかっこいい。

「女性の喜ぶ顔を見るのが好き」という結婚詐欺師もすごいけれど。

それにしても、スーツとコートがよく似合っていた。

音楽で女性に語れる男性はかっこいいですね。

***

こういう映画を誰かと一緒に、できれば好きな人と見るっていうのも、良さそう。

一人で見てしまった。。

週末は一人で、Amazonプライム・ビデオを流しっぱなしにしています。

小説や映画から学ぶことは多いですね。