映画『言の葉の庭』を観て
観ました。映画『言の葉の庭』
たまらん。。
本当に胸がキュンとして、苦しくて、たまらない45分間でした。
15歳。高校1年生の主人公が、雨の日に出会ったひとりの女性の恋をする物語。
10代のあのどこにも行き場がない気持ち。
小さな世界の中から自分だけ、切り取られた違う世界にいるような感覚。
「青春」という言葉ではない。なんだろう。
僕らの心の、奥底の寂しさとか、綺麗さとか、儚さとか。そういったものに訴えかけられる世界観でした。
儚い憧れを抱いて
男心に、とでもいうのでしょうか。
雨の日に出会ったひとりの女性に恋をした気持ちの揺れ動く描写がすごく綺麗で。
キュンとした切なさを感じながら、完全に感情が入っていました。
儚くも歯痒い憧れみたいなものを持っていると思うんです。
遠くを見つめる感じとか、髪をかきあげる仕草とか、足を組んだ姿勢まで、もう全部。
心の奥底をギュッとされる感覚。
恋愛感情とか、そういうものとはまた違う、なんだろう。
本当に綺麗な部分というか、憧れという言葉がしっくりくるような、でもどこか自分の激しさみたいなものが入っていて。
今自分が立っている場所と、見えている景色と、そういったもの全てが相まっての世界観。
そこに訴えかけられるのは、誰しもが言葉にならないけれど、持っているものだからこそなんだと思うんです。
言の葉の庭。
ずっと奥にしまっておいた箱がいきなり開いて、あの時の感情が一気に溢れ出してくるような。
たまらない世界観でした。綺麗だなあ。
<追伸>
雨の日が、もっと好きになりました。