市役所の出入り客をターゲットにしたパン屋さんのビジネスモデル

2019年1月2日日々徒然

年金機構と市役所に行ってきたという記事を書きました。

yuto.hatenadiary.jp

市役所からの帰り、その役所の前にパン屋さんの屋台(のようなもの)があったんですね。

この寒い時期に、わざわざ外でパンを売っているのを見て、しかも結構な人が並んでパンを購入しているわけです。

ということで、ちょっと足を伸ばしてみました。

出入り客をターゲットにしたパン屋さんのビジネスモデル

僕が買ったのはお芋とキャラメルのパンの2つでした。

2つで300円でしたので、1つ150円のパン。

「いちばん売れているパンってどれですか?」とお兄さんに聞いて買ったので、どちらも美味しくいただきました。

1日にどのくらい売れるんですか?と聞いてみた結果、だいたい1日で300個は売れるそうです。

お客さんは市役所に勤めている人ではなく、市役所に出入りをする僕らユーザーがターゲットだということで。

にしても、1日で300個ですか。結構売れているような気がするのですが、どうなんだろう。

場所にも寄るのだと思いますが、僕の住んでいる街はわりと地方なので、例えば都心のような区役所とかとはだいぶ違います。

ほとんどの人が自家用車で来るし、パン屋はその駐車場と役所の入り口の間くらいにあります。

僕が今回住民票一枚をもらう手続きにかかった時間はだいたい30分。(ながっ!)

市役所が開いている時間が朝の8時半〜17時までだというので、昼休憩を1時間除くとすると、市民の人が出入りするのが1日で約7時間。

ざっと見た感じ、いちばん人が多い市民課の窓口にいる人が15名〜20名くらい。とすると、市役所全体にいるのはその瞬間で多くても50名くらいの人のはずです。(たぶん、もう少し少ない)

一度の用で最低でも30分かかるとすると、1時間で2回転。

1日では最高で14回転だとすると、50名×14回転=700名。

この市役所では1日の利用者は多くても700名くらいだということになります。

その中でパンを買う人がどのくらいいるのか。

大抵は僕のように2つ(〜3つ)のパンを購入するはずなので、仮に1人あたり2.5個買うとすると、300個÷2.5個/1人=120人の人がパンを買っていることになります。

市役所の利用者の、5人〜6人に1人はこのパン屋さんでパンを購入しているわけですから、まあ割と多いですよね。

だって、大学の生協でも、大学生の5人に1人がパンを買うなんてことはないでしょ。

この商売というのは、出入りする人あるいは待ち時間を持て余す人をターゲットにした物販ということになるはずです。

駅のホームにある立ち食いそばとか、ミニコンビニとか、そういったものと似ている。

本来はターゲットになり得なかった人たちを取り込んだ商売ということになるはずです。

手作りパンの原価はだいたい3割くらい(だったはず)とすると、1個150円で販売した場合、50円が原価だから100円くらいが販売による利益。

1日で3万円くらいが売り上げによる利益になるわけで、そこから人件費と移動コストを引くと、だいたい2万円以上(〜2万5千円)くらいが1日の利益になるはずです。

ということで、立地も悪く(スーパーとかカフェではない)単価も低く、人目につく場所でもないパン屋さんですが、この場合でいくとそれなりのビジネスなのかもしれません。

ということを考えていました。

***

じゃあもっと利用者の多い市役所とか区役所の前でやれば儲かるかというと、それはまた違うような気もする。どうなんだろう。

車で行く人と、電車やバスで行く人とでは、購買率も変わってきそうですしね。

引っ越した際にでも、今度は別の市役所でパン屋さんを見かける機会があったら、また買ってみようと思います。

ありがとう。