他人に回答を求める癖をやめたらどうだろう

2020年5月15日日々徒然

興味深いツイートを見かけたので、ちょっと僕の考えを書いてみようと思う。

就活生に

①学生時代にやった方がいいこと
②どんな力が必要か

ということをよく聞かれるのだけれど、どうだろうか?というもの。

僕の回答はこちら。

https://twitter.com/zoktotuya/status/1260928397250662401

回答した意図を補足してみようと思う。今日のブログはほぼ独り言。

就活のために取り組む「何か」にほとんど意味はない

大学時代にやっておいた方がいいことはなんですか?

何十回、何百回と聞かれた質問なのだけれど、そもそも、そういう質問をしている時点で「イケテナイ側」にいるという事実から話を始めよう。

よくある話が「バイトの副リーダー」とか「サークルの副リーダー」とか、就活エピソードってなぜか「副リーダー」が多いよね。笑 僕の気のせいでしょうか?

冗談はさておき、就活のエピソードで、

・飲食店アルバイト時代にシフトリーダーをやって、乗り越えた課題の話
・塾講師をやって大変だったけれど、後からよくできるようになった話
・サークルの副リーダーをやって、最初はまとまらなかったチームを、こういうふうに考えて頑張った結果、うまく行きました!

とか、よくあるよね。本当にそこから「ですので、私の強みは協調性です!」「私はチームの調整役として〜」「リーダーシップを持って物事に主体的に取り組めます!」とか言って伝わると思っているのだろうか?コントか何か・・?

別に、要らないんじゃない?
好きでやっていたことの話ならまだしも、就活のためにエピソードを作って話したりしないで。

「アルバイトやサークルの時の話の方が、就活っぽくていいかな」とか思っている人も多いかもだけど、そんなことはないと僕は思う。

・大学時代は漫画が好きで4年間ずっと漫画ばっかり読んでいました
・ソシャゲが好きで、大学の授業はできる限りサボって、課金ばっかりしていました

とかの方が、よっぽど面白味があると思う。
冗談じゃないよ。じゃあ、どのくらい漫画を読んで何を思ったのか?とか、ソシャゲで全プレイヤー中どのくらいの順位まで行ったの?とか、実は社会人にとってリアリティのある話って、そちらの方だと思うんだ。

例えばだけど、それが(ゲームに限らず)制作会社ならどう見るだろうか?

4年間、何万時間も漫画やゲームに費やした、最も消費者目線を持っている人が我が社のサービスをどう思うのか?を聞いてみたいというのが企業のホンネだろう。

「僕はゲーム実況をして、いまTwitterフォロワーは5,000人、YouTubeは1万人の視聴者がいます」とかの方が、何十倍も説得力があるだろう。数字の問題ではないのだけれど。

「就活のために」などというツマラナイ発想はやめてみよう。
ツマラナイ発想を煽る大人は、無視するといいんじゃないだろうか?

いろんなことを「自分の頭」で考えてみよう

「何をやっていた方がいいですか?」「どんな力が必要ですか?」と聞くことの何がヤバイって、ヤバイ質問をしていることに気付いていないことが危険なのだ。

ちょっとばかり先に社会に出た先輩たちに、「どんな力が必要ですか」とか「大学時代に何をやっていた方がよかったですか?」などを聞いたって、結局誰かに答えを聞いている時点で、その回答は「二次情報」なのだと知ろう。

どうして自分のことなのに、自分の内側ではなく外側に答えを求めるのだろう。
(その聞いた先の大人は、本当にあなたが未来なりたい像の大人なのか?)

どうして他人に「どうした方がいいですか?」と自分の人生の時間の使い方を聞くのだろう。

どんな力が必要ですか?という問いに対する僕の答えは、「そんなことを聞かない力」すなわち「自分の頭で考える力」です。
自分の頭で考えるというのは習慣だから、考える習慣がない人は今日から始めたらいいと思う!

思考停止はむしろ「思考放棄」に見える。思考を放棄したら、それはもはや、人間と呼べるのだろうか・・まあ、極論かもしれません。すみません。

思考を手放した、人間の形をした猿がたくさんいる、と誰かが言っていました。