本を読むと好きなことを思い出す。 〜小さな成功体験の積み重ねをしよう〜
やっぱり、小さな成功体験って大事なんだと思うんです。
特に、10代半ばくらいまでの間に、どんなことでもいいから何かしらの小さな成功体験を積み上げておくことが、20歳以降になったときに、わりと大きく効いてくるのだと思っていて。
というのはつまり、自分で自分を肯定したり、自分なら大丈夫でしょとか、新しいことをやってみようとか、そういったことに繋がったりするのだと思うんですね。
もちろん本来は、別に何かができるから「あなたはOK」とか、これをやったから「自分はGood!!」とか、そういった取引型の肯定である必要はないはずなのですが。
あとは他人との勝負事、つまりは勝ち負けである必要もなくて、どんなことでもいいから、褒められたとか、自分の中で達成感があったというような積み重ねを、どれだけできるかだと思うんです。
じゃあその「小さな成功体験」を積むためにはどうしたらいいかというと、それはもう多分に、いろいろなことに挑戦してみる。やってみる。ということしかないような気がするんです。
特に若いうちに、食わず嫌いで選り好みをせずに、とりあえずどんなものでも一口食べてみる。
ちょっとかじってみて、やっぱり嫌いだったら、あるいは自分には合わないなと思ったら、それはもうやらなくていいことなんだと思うんです。
でも、そういうことを繰り返しているうちに、「おっ、これは、思っていたよりはいけるかも」と思うものに出会うことがあるわけで。
それの繰り返しなんだと思うんです。
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その「とりあえず、やってみる」とか「好きかも!と思えるものに挑戦してみる」ことは大事なのですが、それをどうやって見つけたらいいか。
僕は2つコツ(みたいなもの)があると思っていて、まず1つ目は「思い出す」。
そしてもう1つは「最初から否定しない」ということ。要するに「謙虚さ」だと思うんです。
1つ目の「思い出す」は、まあある程度大人になった時、20歳を過ぎた僕らにとっても大事なことだと思うのですが、昔好きだったこと。夢中になっていたこと。親や教師に怒られたこと。それでも好きだったこと。
誰にでもそういったものが一つや二つ(や三つや四つ。たぶんそれ以上)あるはずなんですね。
例えば自転車で隣街に行ってみる、知らない街に冒険してみることが好きだったとか、少年漫画なら時間を忘れていくらでも没頭できたとか、ノートに絵を描くことなら1日中でもやることができたとか。
それらを思い出してみて、そしてそれらの「要素」を考えてみると、いいかもしれません。
ちなみに、僕の場合でいうと、そういったあの頃のドキドキを思い出すのに良いきっかけになったのは「読書」でした。
本を読むこと自体も好きだったのですが、さらにその読書を通して「なぜだか惹かれる世界観」みたいなものが必ずある。
本を読んでいると、好きなことを早く思い出せるんですね。
そして2つ目の「最初から否定しない」というのは、例えば僕らは特に上の世代の方から「これをやってみたらいいよ」とか「こうしてみたらいいよ」とか「そういう考え方もあるね」とか、そういう風に言ってもらえることがわりとあるはずなんです。
もちろん、大嫌いな人からもらうアドバイスは聞かない!という前提でもいいので(笑)、とりあえず一回飲み込んでみる。最初から「いやいや、それはないっしょ」と否定しないで、一回「そういうこともあるかな」と自分の中に入れてみる。
ゆっくりでいいから消化して、それでも合わない場合はやらなくてもいい。と僕は思っています。
でも、これが案外、自分のためになっている場合も多かったんですね。
特に上司や先輩という信頼関係のある人からのアドバイスは一見「いやいや、ほんとに言ってるの?」と思うものも多いけれど、実は一番そこが力になっていたりする。自分の成長に繋がっていたと、後から気づかされることが多かったということです。
自分の知らないことができるようになる。理解できないことがわかるようになる。その積み重ねが成長なのかな、と思っています。
ありがとう。