ゆってぃのところ。をやってみたい話。 〜『村上さんのところ』を読んで〜 

2019年1月5日書評(という名の感想文)

せっかくこの「読書」のカテゴリーをつくったのだから、1日ひとつ、僕が読んだ本をこのブログのあげようと思ったりしたのですが、なかなか忘れちゃって書けなかったり。

まあ、気楽に書いていきますね。

というわけで、最近僕が読んだ本を。

ゆってぃのところをやってみたい

僕は村上春樹さんの小説と、そもそも村上春樹さんがすごく好きなのですが、彼が期間限定で読者からのメールに答える(返信を返す)というサイトに『村上さんのところ』というものがあります。

村上春樹さんが好きな人は、ご存知の方も多いはず。

僕は実際にメールを投稿したことはないのですが、このサイトが開設されていたときは、すごく楽しみに読んでいました。

というのも、このサイトは期間限定のものなので、公開期日がくるとサイト自体が閉じてしまうんですね。

(ちょっとさみしいです。最初はかなりショックでした。)

というわけで、そのサイトの中から、村上さんに届いた質問メールとその回答から、選ばれた473の回答をまとめた『村上さんのところ』という本があるんですね。タイトルはそのまんま。

結構ボリュームがあって、1日で読破というわけにはいかないのですが、数日かけてのんびりと読みきりました。

その間に、別の小説なんかも読んだりして。

質問も多岐にわたっていて、10代の大学生から青春の悩みが届けられたり、50代の方から人生について問題を投げかけられたり、海外の方から”日本の社会性”について問われたり。

そういったいろんな質問に、村上さん自身がひとつひとつ丁寧に回答をしておられて、そしてその回答は一見するとすごくゆるいんだけれど、その中に本質的なものが潜んでいたり、ユーモアに溢れた言葉だったりがあって、読んでいて飽きることなく最後までページをめくることができます。

こんな質問と回答があった、という具体的なものはググればいくらでも出て来るので、ここでは書かないとして。

僕が好きな村上さんのメールへの回答は、いろいろ質問に答えた後、最後に

「がんばってください」

とか、

「がんばって生きてください」

と締めくくるメールがわりとあること。

なんだかいいなって思うんです。そのライトさの中に、いろんなメッセージが込められているような気がして。うん。

あとは、「村上さん、これってどういうことしょうか?」というような(親しみを込めた)文句っぽいメールに対して、これまたいろいろ書いた後に、「ぷんぷん」と締めくくるところも好きです。笑

個人的に、ということですが。マニアックですかね。

僕がいいなって思うのは、こうやって日頃は本を書いておられる村上さんのところへ、いろんなところからメールが届けられて、その人たちとやりとりをすることができるというところです。

僕も「ゆってぃのところ」とかやってみたいな。

知らない街の、知らない誰かが僕の書いた文章を読んでくださって、メール(とか手紙)が届いたりして、やりとりをすることができるって素敵じゃあないですか。

と言いつつ、こうして書いているこのブログは、僕の本名じゃあないけれど、少なくともそれに近い役割を果たしていて、楽しいのですけれど。

コメントがあったり、時々メールが届いたり(大事に読んでいます!)、ツイッターから連絡が来たり、というふうに。

いつも、読んでくださっている方、ありがとうございます。本当に嬉しく思っています。

ということで、僕らも頑張って生きましょう。にゃんにゃん。

(村上さんの真似です。)

村上さんのところ

村上さんのところ

ゆる〜く、すごく面白いので、興味がある方は是非。