人々の共感は、一般論でなくあなたの体験の中にある

2018年9月26日書くということ, 書評(という名の感想文)

中谷彰宏さんの「1秒で刺さる書き方」という本を読みました。

表紙の女性が綺麗ですね、、

「みんなに読んでもらいたい」は、誰にも読んでもらえない。

この本の帯に書いてあるキャッチコピーです。

僕が中谷彰宏さんの本と出会って10年が経ちますが、彼の本は誰にでもわかる日本語で書かれています。
誰にでもわかる日本語ですが、誰にでも理解できる言葉や文章ではありません。

それが彼の文章のすごいところだと思っています。


1秒で刺さる書き方 伝わらない文章を劇的に変える68の方法

<内容>
僕の好きな中谷彰宏さんの文章は、誰にでもわかる平易な文章です。 しかし人の心をとらえて離さない魅力がある。簡単なのに心に刺さるとはどういうことか? 映像が見え、音が聞こえて、手触りまでもがリアルに伝わる文章の書き方の本。

1秒で刺さる書き方 伝わらない文章を劇的に変える68の方法

論より体験を、説明より物語を

中谷彰宏さんの文章は、読むと元気になる文章です。

「こうすべきだ」という論よりも、「私はこうだった」という体験を。
「これはこうである」という説明よりも、「人の物語」を書いているから読まれるのだということです。

1000冊以上の本を出している中谷彰宏さんの本に出会ったのは、ちょうど今から10年くらい前。

15歳とか16歳の頃でしたが、その時彼はすでに数百冊後半の本を出していました。

僕は、中谷彰宏さんの影響をすごく受けています。

彼の初期の本もブックオフで買って読みふけりました。
中古で出ている本は、全て買って読みました。それらはすべて実家の本棚に入っています。

体験を書く

10代の頃に書いたブログで、たくさん読まれた内容は2つあって、1つは僕の病気の経験、もう1つは受験勉強の体験談です。

このブログには繋がっていませんが、いくつか前のブログで書いていたことです。

高校時代に体を壊してしまい、家に引きこもっていた時代があります。
その時に書いた、自分の体験談というか、怨念というか、そういうとりとめのないブログが、実はすごくいろんな人に読んでもらえた。

「高校時代に、学校に行けなくなって、大変です」という説明ではなくて、その時にどういう音楽を聴き、どういう本を読み、どういう思いでいるのか?という体験に共感してもらったのだと、今となってわかることだと思っています。

そしてもう1つが、受験勉強の体験談です。

実は僕はブログを書き始めた当時は、ほとんど受験勉強はしていませんでした。
が、こんな勉強をしたとか、こういう勉強のやり方が良かったとか、そういうことを書き綴っていました。

そして、それが結構いろんな人に読まれたんですね。

思い返してみると、既視感のあるどこかで読んだような一般論の文章ではなくて、自分の体験をそのままの言葉で書き綴った時の方が、やっぱり多くの人の共感を呼ぶのだということだなあと。

大学時代に入って書き綴ったブログもそうですが、例えば僕が書いた就職活動の日記で多く読まれているのはやっぱり体験談です。

成功談ではなくて、むしろ失敗談。

そのリアルの方が、圧倒的に共感されるのだと、改めて思っています。

じゃあ、どうする?

ちょっと前に、このブログをどういう風に育てていこうか?ということを考えました。

このブログは、「自分の場所が欲しい」という思いで、いろんな人の力を借りつつ作ったメディアです。

「僕は、こう思う」という意見も大事。

でも、それと同じかそれ以上にもっと大切なのは、僕自身の体験を書き綴ることだと思っています。そして、それが物語になる。

改めて、そういうものを書きたいなあと思うわけです。

「就活生向け」「ビジネスパーソン向け」「経営者向け」というようなカテゴリを作ったのは、僕の今の仕事に繋がることですし、一番書くことができることであり、そして何よりも、そういう内容を書きたいと思っているからです。

その中で「こうした方がいい」という一般論よりもむしろ、「こうだった」という経験を。

経験の中で「こういうかっこいいことがあった」という成功談よりも、「こういう失敗をした」という失敗談と、そこから得た気づきとか、学びとか、そういうリアルを書いていこうと思うのです。

体験を書く。

書きたいこと、言葉にしたいことが、たくさんあります。