学生時代に最も頑張った経験は「今」です。

2019年1月5日就活生向け, 面接, 大学時代

学生時代に、最も頑張った経験はなんですか?

就職活動における面接では、必ずと言っていいほど聞かれる質問です。

そしてそれは、就活でなかったとしても、あらゆる場面で聞かれる質問だったりします。

特に僕は、新しく出会う大人の人たちの多くに、この質問を投げかけられ続けてきました。

「君は、いったい大学時代に何をがんばってきたの?」って。

翻って、別に就活じゃなくてもよくて、自分自身の過ごしてきた大学時代があって、そう問われたとき、何を考えますか。

この質問に対して、なんと答えたら良いのだろう。

そんなことを考え始めたのは、多くの同世代の就活生と関わるインターンシップを始めた頃。去年の今頃、つまりは大学3年生の秋頃のことでした。

そこから僕自身が、就職活動をしよう。と決めたのが今年の春頃。

僕は今年の春、2月くらいから、僕自身に向けられた、この質問に対する答えを真剣に考え続けていました。もうすぐ、大学4年になろうとしている頃。

実際の就活が始まってみても、僕はこの質問に対する明確な答えが見つけられないまま、リアルな選考が進んでいきました。

今年の3月に就活が解禁し、毎週のように東京と往復を繰り返す中で、ずっとこの問いについて考え続けました。

まず、僕が最初に分からなかったのは、そもそものこの質問の意味です。

冗談でもなんでもなく、僕は正直に、この質問の意味が全く分からなかった。何度聞いても、「あなたが学生時代に、最も頑張った経験はなんですか?」と、ニュアンスは違えど同じ言葉で聞かれるのだけれど、本当に何度聞いても、その意味が理解できませんでした。

そもそも、「頑張った経験」って何?

なんで自分でその経験を語るの?

そもそも、「頑張った」って日本語、意味不明じゃない?と。

本当に「頑張った」という過去形で聞かれる言葉の意味が、僕には理解できず。

インターンシップで関わっていた周りの大人(上司とか、企業の人事の方とか)に、何度も尋ねました。この質問の意味が分からないのだけれど、何を言っているんですか?と。

加えて、「最も頑張った経験」ってなんだ、と。

仮にその瞬間瞬間でベストを尽くしたとして、その中から、私が”最も”頑張ったのはこれです。というのだろうか。。

僕のこの質問に対する理解力が及ばないのを見かねてでしょうか。いろんなアドバイスをもらいました。

例えば「頑張ったという自己評価が分からないなら、学生時代に一番時間を費やしたことはなに?と理解すればいい」というアドバイスは「なるほど」と思いましたが、それでもやっぱり何かが違う気がして、どうしようもなかった。

そもそも僕はこの4年間で、特に「何か」を頑張った。と言えるものなんてない。心からそう思っていて、それでも「いや、君はいろいろ頑張っていたじゃないか。例えば、、」と言ってくれる人もいたのですが、本当に僕の中には入ってきませんでした。

そんな風に言ってもらえることはとてもうれしい。でも、理解できないんです。

もちろん、斜に構えていたわけじゃないです。僕なりの言葉で理解しようと思ったのだけれども、本当にわからないのだから、しょうがない。。

何度もなんども、自分の中でこの問いを考え続けました。

実際に本番の面接でも、聞いたことがあります。

その時も、リアルな人事に聞かれました。

「では、あなたが、学生時代に最もがんばってきたことはなんですか?」

と。それに対して僕は、

「その質問の意味がわからないのですが、どういうことですか?」

と。

それに対してなんと言われたかは覚えていないけれど、すごく、がっかりした記憶が残っています。

本当に何ヶ月も考え続けました。

面接の場で、僕が伝えるべきこと。いや、僕が最も伝えたいことはなんなのか。

確かに、話そうと思えばいろいろ話すことはできる。そのエピソードは、わりといろいろありそうではある。。

大学の勉強に打ち込んできたこと。結果として、理学部推薦で主席の成績をとることができました、とか。

あるいは、起業した話もある。その経緯とか、大変だったこと、自分なりに乗り越えたこと、とかも話せるエピソードではある。。

去年からインターンシップをやっていて、過去のイベントでこれだけ大きいものをやった。その大変さとか、達成感も話すことができる。それは、僕が話したいことではあるけれど、何かが違う気がする、、そもそも頑張った経験か?と言われたら、何を頑張ったのかなんて分からない。。

そんなこんなと、自問を繰り返しているうちに、ある日ふと気づきました。

やっぱり僕にとって、いちばん伝えたいことは、過去の頑張った経験じゃないんだ、と。

いちばん伝えたいことは、過去のエピソードではない。もちろん具体的なエピソードも話すけれど、僕にとって、本当にいちばん伝えたいことは『今』しかないんだって。

それが、僕の就活の中で、最も大きなブレイクスルーでした。

過去に「頑張った」ことでもないし、珍しいエピソード”ありき”で話をしたいわけでもない。

最も頑張った経験は?の意味はよく分からないけれど、少なくとも僕自身が最も伝えたいことは、僕自身の「今」であって、それだけなんだと。

こんなことをしてきた!もいいけれど、なぜか僕にとってそれらは全て、等しく過去のことのように思えてしまう。

だからこそ、僕として、伝えたいことはどこまでいっても今のことでした。

どんな問われ方をしても、常に「今」を語っていた

僕はそれに気づいてからは、ずっと「学生時代に頑張った経験は、今です」と答えるようになりました。

常に、本当に「今」か?という自問自答をしながら。

学生時代に、最も頑張った経験はなんですか。

大学時代、いちばん力を注いだことは?

残りの大学生活、何をして過ごすの?

就職して何年後、何をやってみたい?

就活では、常にいろいろなことを問われます。

僕は、どんなことを聞かれても、どんな問われ方をしても、「今」を語っていた。

たとえそれが過去のことを聞かれても。そして、未来のことを聞かれても。

ぶっちゃけ、将来のことを聞かれても、そんなものは分からないんです。

どこまでいっても、未来というのは「今」の積み重ねでしかない。

だからこそ、「今の僕は、こういうことを考えている」という伝え方をしていました。

もう一度就活をしたとしても、あるいは今、「学生時代にがんばった経験は?」と聞かれたとしても、僕は同じように答えるんだと思います。

僕はわりにいろいろな就活生(ないし、大人も)に会ってきたのだと思うのですが、そんな風に答える人には、今まで出会ったことはありませんでした。

でも、伝わる人には、伝わるのだと思っていて。

そういえば、某大手人材企業の役員に、僕の時間感覚について、

「君、人と違う時間感覚で生きているでしょ?どんな風に感じてるの」

と面接が始まってしばらくして言われたことがあって。そのときは、驚愕しましたが。。

僕にとっては、昨日の過去も、1ヶ月前の過去も、全て同じ「過去」に感じられるんだ、と。一瞬一瞬がすごく細かい、そんな時間感覚の中で生きています。

というような会話をしたのは、いい想い出です。(結局、その企業にはいかないのだけれど、そんな風に言ってもらって嬉しかった。)

とまあ、長々と書いてきましたが、結局はこの「あなたが、学生時代に最も頑張った経験は?」という問いに対する答えは、人それぞれだと思います。

もちろん、どんな質問に対する答えもきっとそうで。

僕が誰かの答えを覚えて話していたら、きっとそれは寂しいことだったと思うし、そしてそれは相手にきちんと伝わらないことなんだと思うんです。

もし、ひとつこれから就職活動をするという後輩たちに伝えたいことがあるのなら、できれば、自分自身で本当に納得のいく、あなたなりの答えを見つけて欲しい。

少なくとも、それを考え続けていて欲しいと思います。

ここまで読んでくださって、ありがとう。