第1作の主人公は自分自身の職業で、舞台は自分の職場にする

2019年3月21日書評(という名の感想文)

中谷彰宏さんの「人は誰でも作家になれる」という本の中に、

第1作の主人公は、自分自身の職業にする。
舞台は自分の職場にする。

という言葉が出てきます。

僕はこの言葉に出会って「これだ!」と身体中に電流が走りました。

僕が本を書こうと決めたの20歳のとき。

そして、それまで漠然と「将来は就職して企業人になって、そのあと発信者になりたいな」と考えていたものが、ピタッと当てはまりました。

僕は就職活動を通して、どこを受けても面接で志望動機を聞かれたときに「将来、本を書きたいから」の一点張りでした。

それは本音で、僕は将来本を書くという夢、ビジョンは決まっていますと。

でもそれは今すぐではなくて、できるだけ遠回りをして、いろんな人の喜怒哀楽に触れて、たくさんの人の人生を言葉にして綴っていきたいんです、という話をどこでもしていました。

企業を選ぶ直感というのは「ワクワクできるか」というもの。

ワクワクというのは、自分自身がそのステージで輝くことが想像できるか、そしてその舞台で、自分自身を小説の主人公として物語を綴ることができるか、というもの。

僕はこうして日々、日記を書くことで言葉を書き綴っていますが、いつか小説を書くんだと決めています。

今までの人生の中で何度も、「小説を書こう」と机に向かってきましたが、その度に全く書けない自分自身に愕然とすることを繰り返してきて、そしてやっと、やっぱり僕が小説を書くのは何年も後のことなんだと実感しています。

僕が初めて書く小説。その第1作の主人公は僕自身の職業で、舞台は僕の職場です。

その舞台。それは遥か先の話ではなくて、僕が来年から行く東京の舞台なんだけれども、実は今いるこの場所からその舞台への道は続いているんだなと感じています。

僕が書く本の第1作の原点は、間違いなく今いるこの場所のはず。

4年間を過ごした大学であり、その中で出会った人であり、言うなれば生まれて育ったこの場所の20年間だと思っています。

ありがとう。

 

<追伸>

人は誰でも作家になれる。

Amazonでは文庫版が出てきますが、僕が持っているのはハードカバーの初版本。

僕の宝物です。

 

<追伸の追伸>

大学時代の間に、自分の人生を綴った自叙伝を書こうと思います。

その勇気をくれて、ありがとう。


人は誰でも作家になれる―最初の一冊が出るまでの101章 (PHP文庫) 

僕の尊敬する中谷彰宏さんの『作家本』。
大好きな一人に向かって話すつもりで書けばすらすら書ける。口下手で優柔不断な人が作家になれる、作家に必要なのは書く力ではなくて観る力…。誰でも作家になれるヒントを101の優しい言葉で綴る。


人は誰でも作家になれる―最初の一冊が出るまでの101章 (PHP文庫)