18卒(現3年生)向けのイベントを開催して思ったこと
8月も後半に入った今、僕ら17卒(現4年生)の就職活動においては、どんどんと内定が決まっていて、そろそろ企業側も学生の側も終着しようとしています。
そんな中、僕が今関わっている学生と企業の場作りにおいては、18卒(現3年生)にターゲットをシフトしたイベントを行っていきます。
先日は、その一発目となるイベントを開催し、それに運営側ないし1年先輩の就活生として参加した僕の感想を書こうと思います。
まず、ターゲットにしていた3年生は、周りの3年生に対して何らかの価値を発信していくことができる人たち。
僕らのチームの3年生の彼が、信頼できる、彼らと一緒に県内の就活を変えていきたい、と思える人たちを巻き込んでいきました。
結果として僕自身は、すごくいいものになったなと。
中心となる彼への信頼値もありますが、何よりも彼ら自身がすごく優秀であるということ。そして、同時に危機感を覚え、共感値をもってくれたということが、大きな価値となったなと。
1年前の僕には、語れる自分というものがなかった
ほんとうはあまり意味のないことですが、1年前の僕自身(あるいは、同じような同世代)と比較して、彼らは総じて非常に優秀であると。正直に、そう思いました。
あの場では、彼らの危機感を煽るために、リアル人事を呼んでの模擬面接を行ったのですが、もちろん、最初から自分のことを面接という場で語れる人はいないのだけれども、自分の軸を持っていて、自分の言葉で語ろう、伝えようとする姿勢に、僕らもすごく感動しました。
僕自身は1年前の今の時期に何を考えていたかというと、真剣に大学院に行こうと思っていて、物理の勉強に打ち込んでた。
大学2年の年が明けて、大学3年の夏ごろまで僕は共同起業という形で、会社を運営してました。
でも、そこに「僕でなければならない理由」がなくなったと直感したのが、大学3年の夏前。
さまざまな段取りが落ち着いたタイミングで、やっぱり僕はもう少し、学問の探求をしたいと思っていて。
夏ごろには自分らで作った企業から僕は手を引いて、再び一大学生として、大学にこもるような生活をしていました。
僕が就活をしてみようかな、と思ったのが大学3年の冬。それこそ、年が明けてから僕は、やっぱり就活をしようと決断をした。
それがなぜかというと、僕が企業から手を引いた夏ごろ、いま僕がインターンシップをしている場に出会い、秋からお手伝いをさせてもらう中で、多くの就活生に出会うようになったことが大きなきっかけで。
話を戻して、僕が大学3年の夏ごろというのは、本当に自分自身に語れるものなんて、まったくなかったんです。
2年間、大学で本気で勉強に打ち込んでみて、ふとしたきっかけから気がつけば色々な大人に出会う中で、ふと起業をしていて、やっぱり違うと思って学問探求の場に戻ってきて、そんなタイミングで就活生と企業を結ぶ場作りに出会って。
自分は大学時代、何をしているのだろうとう、なんとも言えない気持ちがずっと自分の中にありました。
もちろん、ずっと一貫していたことは今でも変わらなくて、本を読んで、人との対話、自己との対話を繰り返していく。自分自身をとことん深めることで、もっともっと、という探究心みたいなものを一心不乱に追い求めていたんです。
それでも、やっぱりあの頃の僕に、何か語れることがあるかというと、そんなことは考えたことすらなくて。
だからこそ、今回のイベントを通して僕は、あの頃の自分自身を見つめているような、そんな感覚で時間を過ごしていました。
彼らの前に立ってみて、出てきた感謝の言葉
そのイベントの最後に、この場の企画・運営に関わったということで一言、挨拶をするという瞬間がありました。
1年先輩の就活生としての言葉。
何を語ればいいのか。アドバイスか。自分の就活の話か。
「君たちは、1年前の自分なんかよりも、ずっと優秀で、1年前の僕はこんなものではなくて、もっともっとひどかった。君たちも今回はいい挫折経験をしたと思うけれど、僕なんかでも行けるところまで行くことができたので、この場を信頼して、もっともっと大きく羽ばたいてほしい」
と僕は言うつもりだったのに、その場に立って彼らの顔を見たときに僕は、
「僕がこの場に出あったのが、ちょうど1年近く前のことで。あの頃僕は、自分が就活をするなんて、考えてもいなかった。それでも僕はこの場に共感をし、この場でたくさんの人と出会うことができた。同世代もそう、大人もそう、そういった人たちにたくさんのものをもらって、今の僕があって、すごく感謝している。だからこそ今度は僕が、後輩たちに何か残したい。君たちと一緒に、がんばっていきたいと思っています。」
ということを言いました。
これは、考えていたことなんかではなくて、自分でも驚くくらい、自然に出てきた僕の本心の言葉でした。
話した僕自身の心に、すごく残っています。
今回、このイベントに関われたことは、すごく大きな財産だと思っています。
それは、参加者にとって価値あるものである、とうこと以上に、僕ら自身にとってということ。
あの頃の気持ちは、これからもずっと忘れません。
ありがとう。