物理学科の教授のもとで学んだことは物事の考え方でした
今日も午後から研究室のゼミがあって、大学に。
ゼミを終えて、今はそのまま研究室で勉強をしています。時期的には卒論・卒研(卒業研究)は大詰めです。
今月末に卒研発表会があり、その当日を無事に終えると卒研終了ということになります。
うちの大学の物理学科では、卒業研究発表が卒業のための条件として定められています。(僕は理学部の物理学科の学生です)
いわゆる「卒論」を課すかどうかは各研究室に任されていて、学科としての必須条件ではありません。
ただ、僕の研究室では研究と、それまでの成果をまとめる論文までが定められているのですが。
ということで。
僕は今までの研究を発表用にまとめること。
加えて、1年間の勉強を論文にまとめること。
この2つをやり切ると、無事に卒業ということになります。
以前に書いた気もしますが、僕は「物性物理学」と「経済物理学」という2つの勉強を同時に走らせていたので、論文も研究室の他のメンバーと比べると単純に約2倍というこになりそうです。
論文は今から書きます。書いてまとめるだけなので、それは大丈夫。
研究発表は「経済物理学」のほうを発表します。プレゼン資料もそれ用に作成中です。
今年うちの大学で経済物理学をやっている他の学部生はいないので、そこは僕だけの発表になりそうです。
比較されないという点では気が楽なところもありますが(笑)、話している大枠が比較的わかりやすいということで、たくさん質問が来ることが予想されます。それを踏まえた上で、分かりやすい説明で研究発表ができれば、と思っています。
研究室では物事の考え方について学んだ
この1年間の研究室生活において、うちの教授のもとで学べたことはすごく大きな財産でした。
4年間指導してもらった先生でもあるし、僕の大学時代に出会った師匠的存在の人でもあります。
未だに「この人には勝てない」と思わされる人で、僕はわりとこの大学生活を通していろんな大人に出会って来ましたが、そんな風に思える人というのはそう多くはない。(むしろ、ほとんどいない)
僕はこの研究室で、この先生のもとで物事の考え方について学んだと思っています。
専門の物理学や研究についてもそうなんだけれども、それ以上に「物理学的なセンス」とか「科学的なものの考え方」みたいなものを身につけなさいと言われ続けて来ました。
物理学科では常に複雑な数式を追うことを学んで来るのですが、その数学的な意味を理解することは大事だけれども、「数式はいいから、考え方を身につける」ことを徹底的に伝えてもらいました。
自然現象を学ぶことは大事。
同時にこの世界には人間がいて、社会がある。それを踏まえた上で、社会や世界をどんな視点で見るのか、ということなんだと。
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結局僕は、ちょうど1年前の今頃、大学3年生の年明けくらいに、今回の大学生活では大学院で学問をするのはやめようと。就職活動をして、一足先に社会に出ようという決断をしました。
僕のその決断を応援してくれるその先生がいて、今の僕があります。
いつかまた、アカデミックな世界に戻って来ることがあるのかもしれませんが。
僕は僕のやるべきことを成し遂げるために、進んでいきたいと思います。
ありがとう。