自分らしく生きることは、多くの人に支えられて生きるということだと思う。
「自分らしく生きよう」という言葉が流行して久しいです。
特に現代は「自分の人生なんだから、自分が好きなように生きよう」という考えがすごく広まっているように思います。
自分らしく生きることは、自分勝手に生きることとは違います。
自分を大切にすることが自己チューに生きることと違うように。
自分自身をいちばんよくわかっているのは、実は自分ではなくて、周りの人なのではないでしょうか。
本当の自分は違う!と叫んでみても、いちばん客観的に見ているのは、周りの人たちだったりするわけです。
自分らしく生きることは、好き勝手に生きることとは違う
好き勝手に生きてもいいけれど、結局は誰かに支えられて生きているわけです。
自己チューになりすぎると、その感謝を忘れてしまう。
「感謝」の反対は「当たり前」です。
人間は弱い。僕も弱いし、あなたも弱い。
正確には、みんなそれぞれに弱さを抱えながら生きているんです。
今あるものが当たり前になってしまうと、人は皆、感謝を忘れてしまう。
自分らしく生きることはつまり、多くの人に支えられて生きることだと僕は思います。
人はいちばん感謝すべき人を恨んでしまう生き物です。
本当はいちばん感謝すべき人なのに、「どうしてわかってくれないんだ」とか「これだけのことをしてあげたのに」という風に思ってしまう。
本当は「わかってくれない!」ではなく、自分がいちばんわかってあげるべきなんです。
「これだけのことをしてあげたのに・・」の後に続くのは決まって「どうしてそれ以上のものを返してくれないんだ」というものです。でも本当は、今までの関係性があることに、「今」があることに感謝することなんだと思います。
誰かに支えられている今があるから、今度は誰かを支えられる人に、僕はなりたい。