初めての韓国(渡航前編)

2023年7月18日日々徒然

5月に初めて韓国に行ってきた。4泊?(3泊5日)の日程で、ソウル市内に宿泊。

初めての韓国、そして僕にとっては初めての海外。

思い返せば幼少期に、家族3人で香港に行ったことがあるらしいのだけど、僕は3〜4歳とかそのあたりの年齢で、うっすらとした記憶しかない。(ネオンっぽい高層ビル街を、父親に背負われて歩いた記憶は残っている)

そして30歳にして、自ら行く初めての海外が、今回の韓国。

当然ながら海外へ行く手続きなんてやったことがないし、パスポートだって持っていないわけだからその準備から何から1つ1つが全て初めての出来事で、ものすごく印象に残っている。暫く期間が空いてしまったけれど、せっかくの初めての経験なので書き綴っておきたい。

初めてのパスポート取得は鬼門

海外にパスポートが必要。そんなことは当然知っていて、パスポートは究極の個人情報なので、取得にはある程度の手間がかかるということも知っていたのだけど、これはすごい。めちゃくちゃ難しい。僕が行政サービス系が苦手だということもあるのかもしれないけれど、本当にめちゃくちゃ大変だった。(勝手にw)

外務省の公式ページで、新規のパスポート申請に必要な書類を確認する。
すでにパスポートを持っている人は「更新」すれば良いだけなのだが、僕は30年近く経つので当然ながら「新規の申請」に該当する。

パスポート申請の必要事項を記載する「一般旅券発給申請書」というものがサイトからDLできるのだが、これがまた難しい。。何をどう書いて良いのやら、見本を見ながら、そして人に聞きながら1つずつ埋めていく。

実は「ネット申請」ができるのではないか、とたかを括っていて、実際にネット申請の方で手続きを進めてみたりもした。何度かやってみてうまくいかず、実は「初めての申請」ではネット申請は不可で、実際にパスポートセンターに行く必要がある、ということを初めて認識する。

ということで、僕の嫌いな「紙の書類」一式を準備するという、すごくテンションが下がる儀式に入っていく。

当然ながらパスポートに使う証明写真を準備しなければならない。
これがまたすごく面倒で、ネット申請であれば自分のプロフィール画像を持っているのだけれど、リアルな証明写真なんて就活のES以来。当然持っているはずもなく、六本木駅の証明写真コーナーに足を運んで、わざわざ小銭を投入し写真を撮ってみたりした。うん、すごく微妙。(だけどまあいっか)

2つ目のハードルは、パスポートセンターへ申請に行く日程を確保し、その日程までに必要書類を揃えること。
ちょうど4月〜5月の頭にかけて仕事が忙しかったこと、また大型連休が挟まることがあって(4月後半は出張フィーバーでそもそも東京にいなかった)、ようやく有楽町のパスポートセンターに行ったのは5月の連休明け。初日の朝イチ。

有楽町駅の真ん前にあるパスポートセンターは、正式名称が「東京交通会館」というらしい。
いつも有楽町近辺を通る時には絶対に見かけていたはずなのに、これがパスポートセンターだと認識したのは今回が初めてで、駅から出て「あれ?どれがパスポートセンターだろう」と迷いに迷った挙句、目の前の「あw これか。いつも通っているやん」みたいな一人ツッコミをしてみたり。

地図で場所だけを見て行ったのだけれど、会館の外観を調べておけば一発だったのに。。とプチ後悔。

さて、実際に中に入ってみる。意外と緊張するw

2Fに上がってみると、申請の窓口と、出来上がったパスポートを受け取る窓口の2つに分かれていて、当然ながら申請側に向かう。
入り口の前には証明写真を撮るブースみたいなものがあって、呼び込みのお姉さんたちが「写真どうぞー」とすごく声をかけてくる。

さすがにパスポートの申請に来て、写真を持っていない人っているのだろうか?と疑問に思うのだけど、確かに駅の証明写真コーナーで撮るよりは、申請の当日、パスポートセンターで撮ったほうが効率的だったかも、という気もしなくもない。

今回僕がパスポートセンターに行ったのは、5月連休明けの月曜日の朝イチ。たしか9時過ぎくらいだったのだけれど、すでに行列の人だかりができていて、心が折れかける。みんなそんなに海外に行きたいのかい?

並んで並んで、ようやく自分の順番が回ってくる。1時間くらいは並んだ気がする。もう少し並んだかな?

実は後で知ったのだけど、この行列はまだまだ可愛いもので、朝イチじゃなかったらもっと長蛇の列になっていた。1時間やそこらで順番が来たのは、たぶんかなり良い方だと思われる。

さて、自分の番。これでようやく申請ができる。何度も書類をチェックしたしな。と思い、受付のおばちゃんに書類一式を手渡し。

手慣れた感じで確認していくおばちゃん。そして一言。

「戸籍謄本はありますか?」

なるほど。その書類一式にあるではないか。と思って「これですね」と渡した書類が、実は「戸籍謄本」ではなく「住民票」だったようで、まさかの書類不備。(泣きそう)

「戸籍謄本(全部事項証明書)」の「原本」がないとダメらしく、「コンビニでも取れるかもしれないので、取ってきてください」とのこと。それ以外の書類はOKだった。

実は「住民票」も家の隣のコンビニで取っていて、マイナンバーカードを使った行政サービスとして取得していたので、まさか戸籍謄本と異なる書類だとは思ってもみなかった。

僕は人生で初めて「戸籍謄本」とやらの存在を認識した。。

「このカードを渡したら、並ばなくても追加書類の申請ができるので」と、おばちゃんから謎のカードを手渡してもらい、有楽町駅のセブンイレブンへ。

セブンイレブンのシステムで、マイナンバーカードを用いて行政サービスを開き、戸籍謄本を調べてみる。
すると「お住まいの市区町村と本籍地の市区町村が異なる方への戸籍証明書」という記載がある。

なるほど、ここで間違っていたのだ。
僕はてっきり自分の本籍が東京にあるものだと勘違いをしていたのだけど、実は僕の本籍は実家のある地元にあり、今ここで住んでいるもの(住民票)とは異なるものなのだ、と初めて認識。
常識がないと言われるとそれまでなのだが、人生で初めて戸籍という概念を理解した。

手続きを進めてみると、「お住まいの市区町村と本籍地の市区町村が異なる方への戸籍証明書の取得方法」は、戸籍(本籍。僕の場合は地方)の市町村が、マイナンバーカードによる戸籍謄本の取得に対応しているか否かがバラバラらしく、調べてみる必要があるらしい。

僕の地元の市役所が対応していればマイナンバーカードで申請が可能。
(それでも申請をして許可されて初めて、コンビニで出力できる)

対応していなければ、わざわざ地元の市役所に戸籍謄本を取りに行かなければならないらしい。。
僕の地元の地方は対応していない、そんな気がして一気に気分が悪くなる。

そのままコンビニの手続きで調べられるらしく、僕の地元の市町村を調べてみると、なんと!マイナンバーカードによる本籍の紐付け申請に対応しているらしい!素晴らしい。これは素晴らしい。

ということで「紐付け申請」とやらをやってみる。すぐにできた。

コンビニの機会に現れた申請画面には「紐付けはおおよそ1週間程度かかります」とある!!!

そんなことある?1週間???ありえん。

そもそもこのコンビニの申請で、本当に戸籍謄本が取得できるのか?
色なことが懐疑的に思えてくる。

時刻はまだお昼前。実際に地元の市役所に聞いてみた方が早い!ということで、電話してみる。

「マイナンバーカードによる、戸籍謄本の取得申請についてお伺いしたいのですが」といって、担当の部署(たしか市民科、みたいなところだった)に電話を回してもらった。

担当の女性の人に確認。僕の個人情報(生年月日と名前)を告げて、申請がされているかを確認すると、どうやらきちんと申請は出来ているらしい。

ようはこのマイナンバーカードによる申請が許可され、本籍がある地元の市町村のシステムと連携紐付けが行われると、都内のコンビニでも戸籍謄本が取得できるようになるということ。

「パスポートの申請に戸籍謄本が必要」という趣旨を説明すると、「お急ぎですか?」と言われ、「できれば早めが良い」と伝えると「ではすぐに対応してみますね。1〜2時間程度では紐付けができると思うので」とのこと!!

なんと。神。1週間ではなく、1〜2時間でできるのか。

担当のお姉さん(声からして若い方だったように思う)に御礼を伝え、有楽町を後にする。うまくいってくれー。

家に帰ってきた後、先ほどの市役所のお姉さんから電話が掛かってきて、無事に紐付けが完了しました、とのこと。いやああ嬉しい。

僕の地元の市役所でも、DX化が進んでいたのか・・!とかつてない感謝の心で、お姉さんに御礼を伝える。家の隣にコンビニでマイナンバーカードを使って戸籍謄本の申請をしてみると、なんと今まで出来なかった「お住まいの市区町村と本籍地の市区町村が異なる方への戸籍証明書」という欄に、追加のボタンが表示されているではないか。

意気揚々と手続きを進め、無事にコンビニで戸籍謄本を取得。
(家族全員の戸籍が載っている「全部事項証明書」をしっかりと)

なるほど。やっぱり家族全員の戸籍(本籍)は、地元にあるのだと、初めてしっかりと認識。僕も父親も東京にいるので、てっきり東京だと勘違いしていた。と改めて認識。

再びパスポートセンターへ

実は連休明けの2日目の火曜日から、数日間の地方出張が入っていて、パスポートセンターに行くことができるのはその日(月曜日)だけ。月曜日の夕方以降には新幹線で移動するスケジュールを考えていた。

次に行くことができるのは翌週になってしまう、という仕事都合があって、なんとしてもその日中にパスポートの申請を完了させたかった。

「書類に不備がある」と言われてしまった時は、戸籍謄本を取得するまでの日数と、パスポートの申請に要する日数を計算すると、韓国行きの日程が怪しくなってしまうのではないか、、と実はプチ絶望をしていた。

スケジュールの都合上、翌週の真ん中でチケットを取りたいと思っていて、そこに間に合わせたかった。(だったらもっと早く手続きをすればよかったのだけど、想像以上に立て込んでいて。。という言い訳)

無事にその日中、数時間で戸籍謄本を取得することができた僕は、数日間の地方出張の準備をし、キャリーバッグを引っ張りながら、その日2度目のパスポートセンターへ。たしか16時前くらいだった。

本日2度目の夕方のパスポートセンターは、朝とはレベチの長蛇の列。これはすごい。待ち時間が平気で3時間とか4時間とか表示されている。ありえん。

追加書類を提出するための、並ばずに済むカードを片手に、人混みをかきわけ追加の戸籍謄本の提出に。所要時間は10分もかからなかったのではないか。

「はい、OKです」とおばちゃん(再び)に言われ、「1週間で受け取りができます」とのことで、翌週の月曜日以降に受け取りに来てくださいね、と。

もうね、嬉しかった。こんなに嬉しかったのは久しぶり。笑

無事にその日1日で、人生初のパスポートの申請を完了した僕は、意気揚々とパスポートセンターを引き上げて、出張のため新幹線に乗るために品川駅へと向かったのでした。

申請編まとめ。準備は前倒しで

結論、行政系の申請はかなり手間。かなり前倒しが良い。

初めてのパスポート申請は、対面のみ。Web申請がNGなので、早め早めがおすすめです。

今まで当たり前に日本で暮らしていたけれど、確かによく考えてみると世界中の各国では、パスポートというものの重みは全く違うのだなと。

日本のパスポートは、世界中どこでも行くことができるプラチナカードだとよくいうけれど、書類を揃えて数時間で申請ができて、たった1週間で出来上がるというのは、よく考えるとすごいことなのだと思う。

パスポートセンターに並んでいたあの人たちの中には、日本人以外の人たちもいたと思う。みんな日本以外の国に行く切符を求めて、あの場にいたのだと思うのと、いま当たり前の日本で暮らしていることの重みを感じた。

僕の初めての韓国(海外)の渡航前編はここまで。
実際の韓国にいった内容の続きは次のブログで!

第二弾の「入国編」はこちら。

読んでくださって、ありがとう。