独立するということは、自分で税務署に行くということだ(中谷彰宏)

社会人4年目(大阪→東京), 働き方・キャリア, 複業, ビジネスパーソン向け

中谷彰宏さんの『独立するためにしなければならない50のこと』という本の中に、「独立するということは、自分で税務署に行くということだ。」という言葉があります。

僕が中谷彰宏さんの本を読み始めたのは15〜16歳くらいの時ですが、大学時代に至るまで熱狂して毎日1冊ずつ読んでいる中で、「うわあ、カッコいい!」と全身に電流が走ったフレーズの1つがこの本の言葉です。

 

多くのサラリーマンは、自分で税金の計算をしたことがありません。
自分が社会に対していくら税金を支払っているのかを知らない人は多いのです。

例えばサラリーマンの人で、自分で確定申告をしたことがある人は、ほんの一握りです。
中谷彰宏さんの『独立するためにしなければならない50のこと』の初版は2002年となっていますが、あれから20年近く経つ現代でも、サラリーマンの在り方は大きく変化していないのです。

「給料が安い」と言っている人は、実はお金の勉強をしたことがない人です。
自分の額面給与からいくらの税金を支払っているのかを給与明細から確認することからお金の勉強はスタートします。

きちんとお金の勉強をしている人は「給料が安い」とは言わないのです。

税金の勉強、確定申告については、やってみると実はそれほど複雑ではないということに気づくことができるのですが、自分でお金の計算をしなければならない・・という精神的なプレッシャーに耐えられないのです。

サラリーマンで一生を終えようと思うのであれば、会社が全て毎年の年末調整を自動的にやってくれるのですから、これほど楽な話はありません。

僕自身もサラリーマンを3年間しか経験していませんが、初めて給与明細を手にした時はテンションが上がりましたが、人間というのは怖いもので、いつの間にか毎月口座に給料が振り込まれるのが「当たり前」と思ってしまうようになるのです。

自分で何かを初めるきっかけを作ろう

社内外を問わずに出会う人たちの中には、独立したい、フリーランスでやりたい、あるいは副業で何かをやってみたいという人がたくさんいます。

とは言え、彼らの共通項は「何かやりたい」なのです。「何をやったらいいですかね」というのです。

会社勤めをしているのであれば、ある程度の生活の保証はあるわけですから、好きなことをやってみたら?と思うのですが。。

とは言え、そんなことを言っても、何からどうしたら良いかわからない人も多いのかもしれません。

まずはなんでもいいから、何かを初めてみるきっかけを作りましょう。
そしてできれば、趣味でも好きなことでもなんでもいいから、それを仕事としてやってみる経験をすると見える景色がいっぺんに変わります。

仕事としてやってみるというのは、ようはお金をいただいて、何かを提供する経験をするということです。

歌や音楽が好きな人は、それを「お金をもらって」演奏する経験ということです。
僕のようにブログを書くことが好きな人は、対価をもらって文章を書く機会を作ることです。

自分の趣味で何かをするのと、500円でもいいから自力でお金を稼ぐことは、天と地ほどの差があることに気付きます。

正直、ボランティアの方が楽なのです。だって、やればやるほど、頑張れば頑張るほど、「偉いね」「すごいね」「頑張っているね」「自分たちのところも手伝って欲しい」という合唱の嵐です。

でも、それを「対価をいただいて行う」というところに、物凄いハードルがある。

「じゃあ、今までやっていたことに、対価をください」と言えないのです。
善意で言えないのではなく、相手に「お金を取るの?じゃあ結構です」と言われるのが怖くて言えないのです。

まずは500円の何かを売ってみよう

 

2020年4月は、僕にとって初めて確定申告をしに税務署に足を運んだ記念日です。

これから毎年、(来年からは行かずに電子申告にするけれど)ここにお世話になるのだということを考えた時に、思い出したのが中谷彰宏さんの本のワンフレーズでした。

これから第一歩、です。