【感想】「人生を切り開く100の習慣」(千田琢哉)

書評(という名の感想文)

千田琢哉氏の新著『人生を切り拓く100の習慣』を読んだので読書感を。

――小さな習慣が、人生を大きく変えていく。
20代で身につけておきたい、人生を切り拓く100の習慣!


CONTENTS
Chapter 1  1年・12か月の習慣
Chapter 2  1週間・日月火水木金土の習慣
Chapter 3  1日・24時間の習慣
Chapter 4  仕事の習慣
Chapter 5  学びの習慣
Chapter 6  頭脳の習慣
Chapter 7  口ぐせの習慣
Chapter 8  ボディ&メンタルの習慣
Chapter 9  リスクから自分を守る習慣
Chapter 10 「本当に好きなこと」が見つかる習慣

 

電子書籍が普及して久しい。僕自身もKindleを活用してたくさんの本を読んでいる。

それでもやっぱり贔屓の作家が出す著書というのは、紙の書籍で読みたくなってしまう。実際の紙に触れると全く違う感触が味わえるから。

前にも書いたことがあるような気がするのだけれど、学研出版が出す本はアタリが多い。
上で書いた「習慣本」もそうなのだけれど、千田琢哉さんの著書の中で学研出版の著書は必ずと言っていいほど良書であり、また売れている。(と思う)

ちょっとミーハーな話をすると、千田さんが以前、毎日更新をしていたブログの中に、時々「読者ハガキの紹介」というコーナーが登場する。大体は「追伸」と書かれた文章の中で、本文よりも長い読者ハガキの紹介コーナーが綴られている。笑

その中で学研出版からの読者ハガキのコーナーの文言の中で、読者の方々のコメントが「これは!」と唸らされるものが多かったように思う。
それだけ読んでいる人たちの知性も高い証拠だったように思うし、そういうコメントをもらえる千田本や出版社である学研出版が羨ましいなと思った。

出版社は斜陽業界と言われていますけれども、斜陽業界にこそ活路を見出していくビジネス偏差値の高い人たちや、本物はいつまでも残っていきますね。

僕らの業界も、猫も杓子もやれコンサルだ、人材活用だ、オープンイノベーションだ、と叫んでいるのだけれど、本質的に知的体力があってリベラルアーツを兼ね備えた上でやり続けられる本物は数少ない。翻って、ね。

畢竟、人生は一番大切なことが見つかれば幸せ

良書というのは、読んでいる中で、その向こう側にいる数々の素晴らしい人たちの人生を見ることができる。

色々な人たちの人生のエッセンスが詰まった本にたくさん触れることによって、何倍もの人生を味わうことができるし、何よりもいろんな価値観に触れることで、自分自身の好きなことを見つけたり思い出したりするヒントに繋がる。

読む本は別にビジネス書だけでなくとも良いと思う。小説、哲学書、僕はサイエンスの本も好き。漫画でも良いし、ライトノベルでも良いと思う。

幸せそうな人生を送っている数々の人たちの共通項ってなんだろう?と考えたことがあるだろうか。

好きなことを見つけて、それに没頭している。その通りだと思う。

もう一段階、要素分解をしてみると、自分自身の好きなことを見つけるためにいろんなことに触れていることが挙げられる。

そして自分が好きそうなこと、没頭できそうなことを見つけて、人生で一番優先順位が高いことに時間を費やすことを徹底している。
今この人生で僕は私は、何が最も優先順位が高いのかということを知っているのだ。

そんなの当たり前、と思うかもしれないけれど、そんなことはない。
では、あなた自身はあなたの人生の中で最も優先順位が高いことは何ですか?それに対して、日々時間を費やすことができていますか?

この質問を周囲の人に問いかけてみると大半の人が「No」の答えになるはず。

オブラートに包んで”大半の人”と書きましたが、ぶっちゃけ99%の人が「No」のはずです。

人生とは「今この瞬間」の集大成。

もっというならば、人生とは「習慣」の集大成なのです。

ちょっとでも今この瞬間の習慣を変えるヒントに興味がある方は是非。


人生を切り拓く100の習慣

小さな習慣が、人生を大きく変えていく。始める、続ける、見つける。20代で身につけておきたい暮らしのリズムとステップ。

人生を切り拓く100の習慣