スキルが身につく業界、消費される業界

2019年11月2日働き方・キャリア, 就活生向け, 転職, 複業, ビジネスパーソン向け

社会人になって2年半、就活生を話をする機会が減るどころかますます増えているゆってぃです。

「私に向いている職業って何ですか?」
的な話をするのは学生のみならず、一度就職をした20代の人たちも同じこと。

「やりたいことは何?」という話をしても答えなんて見つからないので、世の中を眺めて話をしようと思うのです。

 

これから食べていける職業って何?とい話をした時に、僕なりの答えとしては「蓄積資産が増える仕事」がいいと思っています。

要は何かを経験した時に、特殊な業界でしか通用しないようなスキルを身につけるべくトレーニングに勤しんでも、その業界が将来無くなったり縮小したりするのであれば、いざ他の業界に移ったり個人で副業をしたりしようとした時に、一切通用しない状態になるということ。

そうではなくて、たとえ入口ではそれほど稼げなかったとしても、スキルを身につけてその経験が何らかの価値に変わるような時間の使い方を考え直してみてくださいという話。

例えば、YouTuberというのも基本的な構造としては「動画投稿数が増える」→「視聴者数が増える」→「再生回数が伸びる」みたいな構図になっているわけです。

ウェブ関係の仕事もそうだし、クリエイターも、エンジニアも、要は何らかの「生産」を行なってその経験が蓄積して資産に変わるような場所を選ぶこと、かつ、その場所が無くならない(他の機能で代替されない)ところを選ぶことだと思っています。

逆にいうと、中長期的にはちょっと厳しいんじゃないの?というのが例えば工場のラインに関わる仕事、ドライバー、店員さん、スタッフ関連とかはわかりやすく「投下した時間」と「蓄積された資産」が比例しない職業なので、なかなか大変ですよね、という話。

SEなんかも、会社によっては結構大変だったりもしますが、今の時代は転職前提で当たり前の話なので、自分の内側にスキルを蓄えて社会を俯瞰的に眺めながら生きていくという意味では、割とコスパの良い職業だと思っています。

エンジニアはエンジニアでも、開発に関われる人と、SESと言ってようは「エンジニア派遣員」として別の企業に常駐をする職業とではまた違ってきますし、例えば「保守運用部隊」みたいな専属もありますが、そこは結構大変。

要は何らかの開発とかプロダクトに関われる場所を選んだ方が良いですよ、という話。そうでないとするならば仮に5年間そこで働いたとして、5年後に何か蓄積された資産ってありますか?(いや、ない)という状態になる可能性が高いからです。

取り合えず大手の転職媒体とか、知り合いのSEやっている人からの紹介とか、話を聞いてみることと、自分で情報を取りに行きながら考えてみることをしてみるのはオススメ。

時間を投下してスキルが得られるか?消費されるだけか?

多くの人は就職をして企業で働くわけなのですが、例えば1日8時間×5日間=40時間/週 もの時間を最低でも仕事に使っているわけですよね。

これが1ヶ月(4週間)だと320時間。1年間だと×12ヶ月もの時間。

それだけ膨大な時間を投下していたとして、例えば1年先に振り返ってみた時に、何か「価値」となる資産は増えていますでしょうか?

さらに1年やればここまで増えるだろう、というようなスキルや経験がありますか?
無条件であなたを応援してくれる人が1人でも社外にできましたか?
あるいは1年間働いて、ちゃんと財産(貯金)が増えましたか?

答えが「No」であるならば、あなたは何よりも大切な時間という資産を消費しているだけかもしれません。あなたの時間資産は会社や社会に搾取されているだけなのではないか・・?という視点で考えてみるということは重要なことだと思うのですが、いかがでしょうか。

就活生の人たちは、その場所で得られる経験が自分の資産に変わるか否か?という視点で会社や業界を見てみてはいかがでしょうか。

例えば、あなたの親世代は手放しで喜ぶはずの銀行などの金融機関に就職するのは、あなたの1年後、5年後、10年後をみた時にいかがでしょうか。

もちろん人生には人それぞれの色々な価値観がありますが、世の中を見渡す一つの指標として使ってみてください。