【独立したい人必見】社長ってどんな本を読んでいるの?経営者が『7つの習慣』を読むわけ

2019年10月28日マネジメント・育成, 思うこと, ビジネスパーソン向け, 経営者向け


「ベストセラー」vs「ロングセラー」という記事を書きました。

何が違うのかというと、ベストセラーは勢いで、ロングセラーは継続だということ。

ロングセラーになるような本というのは、何年にもわたって読まれ続けている本ということです。
時代が変わって、その時々に生きる人たちが本に求めるものが変わっても、変わらずに生き残り続ける本がベストセラーになるわけです。

 

先日、とある会社の社長と話をしていました。

その時感じたことは、やっぱり経営者の人たちは、誰よりも人一倍、本をちゃんと読んでいる。
そのあたりの勉強熱心なサラリーマンよりもはるかに本を読んでいるといます。

本を読むから経営者になるのか、経営者になるから本を読むのか。
という議論もありますが、間違いなく前者です。

正確には、経営者になるような逸材の人は、名もなく貧しい頃から人一倍、本を読んでいたというのが正しい表現でしょうか。

 

社長、若い時に読んで影響を受けた本って何ですか?

んー、そうだなあ。色々あるけれどやっぱり『7つの習慣』は大きかったかな。

スティーブン・コビーですよね、僕も10代の頃に読んで、今だに読むたびに感じ方が変わっています。いい本ですよね。

ゆってぃくん、10代であれを読んでいたの?早いなあ。笑

好きだったので。笑 あ、そういえば、あの本はどうでしたか・・?しこ

あ、あとね『思考は現実化する』も良かったよ!

あ!それです、いま、それを言おうと思っていましたナポレオン・ヒル。

おお、さすがだね。私は20代で『思考は現実化する』を読んで、毎日朝起きてから夜眠る前までひたすらに「お金持ちになりたい」と思い続けていたよ。笑

さ、、さすがですね!だからこうしてお金持ちになったんですね・・僕も改めて読もう。笑

 


完訳 7つの習慣 人格主義の回復

全世界3,000万部、国内180万部を超え、今も読み続けられるビジネス書のベストセラー『7つの習慣』は、人生哲学の定番書。

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思考は現実化する

あなたのこころをドンと揺さぶり、新しい人生を開眼させる世界的名著。ナポレオン・ヒルの「成功哲学」、新装版で登場。

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ロングセラーは教養であり会話の素養になる

僕の経験則ですが、社会的地位にある人ほど、いまの時代に売れている本をちゃんと読んでいますし、映画も見ています。

そして何よりも、受け継がれる良書と呼ばれるロングセラーの本は、必ずと言っていいほど読んでいるし、座右の書にしていることが多い。

だけれども、特に成功者の人たちというのは、自分からその話をすることはほとんどなくて、抜き打ちテストじゃあないけれど、話をする相手の教養レベルを見て「あ、話があうな」と思ったら胸襟(きょうきん)を開く。

僕はこの2年間、独特の営業方法をしていて「どうも初めまして、私たちのサービスはですね」といきなりパンフレットを開くのではなくて、どちらかというと「僕ってこういう人間なんですけれど」というところから入って「今の時代に流行っているものってね」とか「こういう本読みました?」「こんなサービス使いました?」というような、いわゆる教養寝技的な(笑)営業スタンスを取ることが多い。特に経営者に向けては、ね。

向こうも「サービスがどうか」ということなんかよりも、対峙している僕らが何者かで、人としての生き様ってどうなんだ?ということを見ているのだから。

こんなことは自分で気づかなければ、誰も教えてはくれない。
(そもそもほとんどの人は気づかないのだから、そりゃあそうか)

ロングセラーという時代の洗礼を受けながらも読み継がれる本には、それなりの理由があって、経営者たちはそのことをよくわかっている。

特にオーナー社長というのは、サラリーマン社長と違って「任期5年」などという決まりがあるわけではないので、いかに稼ぎ続けられるか、会社を何十年にもわたって存続させるため、時代の波に左右されない本質を求めている。

ロングセラーにはそのヒントが満載で、だから彼らはこぞって哲学書のような抽象度が高い本を座右の書として読み続けるのだ。

 

社員には言えないこと、見せれない本がある

その社長と1時間以上も喋り倒したのですが(毎回、こうなる)、その中で本音がポツリ。

「いやあ、ゆってぃさんとはこういう話ができるけれど」
と言いつつ声を潜めて「社員には、なかなか言えない話ってあるよね」と。

聞けば、経営者向けに直接、本の販売をする会社があるらしい。
ようは、書店には並べられないような一冊何千円〜万を超えるような本を、ダイレクトに売ってくれるという。

書店に並べられない本というのは、ようは「社員が読んではいけない内容」ということで、経営者の裏側だとか、経営の本質というようなこと。

例えば、「社員教育とはつまり、洗脳である」ということは、ある一定の水準以上の人たちにとっては常識だけれども、普通の社員は知らないし、話を聞くと発狂するだろう。

経営者が考えているのは、いかに社員の「自ら考える力」を奪い、自分のために、会社のために一生懸命働いてもらうか?ということ。それによって、どうしたらもっと稼げるか?ということ、それだけである。

上で社長が「お金儲けのことばかり考えていた」と言っていたけれど、僕ら一般人が考える「お金を稼ぎたい」とはせいぜい年収1,000万とか、よく言って2,000万円とか、その程度である。

けれども、経営者の稼ぎたいというのは桁が全く違う。
それこそ中小企業のオーナー会社というのは、収入は青天井、欲望も青天井なのだ。

話は戻って「洗脳教育のあり方について」というテーマも散々議論した。
一番参考になる組織づくりの仕方とは「宗教」だということに他ならない。

社員には見せれない本を、経営者に直接売り込むとはまさに、そういうことである。こんな本を書店に並べたら、それこそ出版社も本屋も大変なことになる。

 

いやあ、やっぱりこういう世界が見れるから、経営者と仕事をするのは面白い。

上場企業で出世した人たちとのやり取りも勉強にはなるけれど、種類が違うんだ。

まあ、こんなことは会社内では言えないんだけれど、ね。

エリートさんたちが一生懸命に模範解答を叫んでいる間に、世の中のタブーをちゃんと知って、教養を磨いて、雲上人生の人たちと肩を並べようぜ。

 

別に自分自身が億円を稼ぎたいと思わなくてもいいから、そういう世界があると知ること、そして何よりもそう言う人たちと一緒に関わることができる選択肢を持つことは、僕は大事なことだと思う。もちろん人によるけれど。

稼ぎたければ、人間の本質を知ることと、社会のタブーを知ることの2つが必要。

人間の本質を知るためには、ロングセラーの本をしこたま読み耽ろう。
100冊単位で世界が変わる。

世界が変わるいうことは、出会う人の質が変わるということ。
何故ならば、話す内容が変わるからだ。

出会う人の質が変わると、社会のタブーを知れるようになる。

人間の本質は、時代を超えて変わらない。


金持ち父さん貧乏父さん(ロバート・キヨサキ著)

本書は…金持ちになるためにはたくさん稼ぐ必要があるという「神話」をくつがえす。持ち家が資産だという「信仰」を揺るがす。資産と負債の違いをはっきりさせる。お金について教えるのに、学校教育があてにできないことを親にわからせる。そして、お金について子供たちに何を教えたらいいかを教えてくれる。

金持ち父さん貧乏父さん

 

<追伸>
社長に真顔でこう言われた。

「でもねえ、ゆっていさん。本を読むって、2通りの考え方があるじゃない?
1つは、本を読むから成功するという考え方。
でももう1つは、本ばかり読んでいたら成功できないよ、という考え方。
ゆってぃさんは、どう思う?」

「読書ボクシング理論だと思うんですよね。
「はじめの一歩」という漫画にこういう台詞があるじゃないですか。
「努力した奴が勝つとは限らない。けれど、勝つ人は必ず努力している」と。あれと同じだと思うんですよね。
本も同じで、「本を読んだからと言って、成功するとは限らない。けれど、成功している人は必ず本を読んでいる」っていうことだと思います」

「なるほど確かに成功者はみんな、必ずと言っていいほど本を読んでいるな」

読書ボクシング理論。「はじめの一歩」はいいこと言うなあ。