きちんと愛された経験がある人を採用する

経営者向け

これは千田琢哉さんが常に仰っていたことなのですが、僕がサラリーマンをしていて学ばされた事実。

やっぱり組織ではたらく人というのは、きちんと愛された経験があるか否かが、ものすごく大事なのです。

その組織が健全に機能するかどうか。ちゃんと顧客に向き合うことができるかどうか。新たな人の採用においてうまくいくかどうか。
そういった組織にまつわる全ての根元にあるのは愛なのです。

あなたの会社にも1人くらいいるかもしれませんが、常にピリピリしていたり、自分の範囲外の仕事をちょっとでも頼もうもんなら逆ギレしそうな勢いのオーラを醸し出している人。
上には平身低頭、それ以外にはつっけんどん。責任なんて取ろうとしないし、メンバーが起こしたちょっとしたトラブルはまさしく「迷惑」という顔をする人。

あるいは、ずっと下の後輩やチーム以外の人に対してはいやらしいほどにニコニコ(いや、ニヤニヤか?)しているような人。
人によって態度をカメレオンのように変化させ、被害者意識がとても強くいらっしゃる方のことです。
人生の中で大切なことではなく、一般論の「正しいこと」を主張し、裏側では周りの人たちに疎まれている存在。

どうでしょうか。顔と名前がすぐに思いつく人もいるかもせん。

こういう人たちに対して、改善を図ろうと思っても、無理なのです。
組織がこうだとか、こういう変化をお願いしますだとか、周りがいくら言っても効果はない。

何の事は無い、その根本原因がわかっていないので、無理なものは無理なのです。

愛の経験を知らない人を採用してはいけない

タブーだと思いますが、上に書いたような根本の原因は「その人が、愛を知らないから」ということです。

女性であれば、きちんと男性に愛された経験がないからです。
男性であれば、母親に愛されなかったか、もしくは思春期以降に異性にモテなかったからです。

特に女性というのは、愛されるということ自体が、自分の存在意義そのものだと言っても過言ではないので、例えば、ノルマばかりの話をする営業会社にいる女性社員はみな、オス化していきます。

その反動で、若い女性社員(20代〜30代半ば頃)は、必要以上に男性を求めるし、管理職以降(例えば30代半ばなど)になると、女性社員全員に嫌われるお局様まっしぐらです。これは非常にやばいのです。

人生で最も大事な要素の一つである「愛を満たす」ということができていない人なんだ、という事実を知っているか否かで、対応も周りの接し方も大きく変わってくるのではないでしょうか。

そして何よりも、採用する時点で、愛を知らない人は採用しないことです。

愛がない仕事は虚しく、長続きしない

女性だけの話ではなく、男性も同じです。

特にある程度能力があって、相応の昇進をした男性が、その人自身の人生における最も大切な愛情を感じられない環境の人であれば、必ずその反動がきます。

家族には疎まれ、子供には口を聞いてもらえず、異性にもモテない。
そういう男性が仕事で承認欲求を満たそうとし始めたら、悲惨です。
(でも、実際多いですけどね)

そもそも、愛がない仕事というのは、空しいのです。
愛を知らない人生というのは、寂しい。そして、意味がないと僕は思うのです。

ちゃんと自組織を愛で満たしてあげる環境を作るのもまた、トップの仕事だと僕は思います。