人生のステージは簡単に変わる。そう、10年間をかけて
人生は3つの要因の掛け算で決まると思っています。
ひとつは、才能。遺伝子です。両親から授かった種があなたの才能のサイズを決めます。
ぶっちゃけ、遅い足が早くなることはないし、悪い頭がよくなることもありません。誰でも100mを10秒で走れるわけではないし、頑張ったからと言って誰しもが東大・京大に入れるわけではないのです。
ふたつ目は、幼少期の環境要因です。
「遺伝子」×「環境要因」で9割くらいは決まりだと思っていて、人間特性も、努力の仕方と基準も、頭の良さも、18歳までにはほとんど決まっており、そこから先はほとんど変わりません。
そして最後に、もちろん「本人の努力」が来ます。が、これはほんの数%しかない。
具体的には、どういう人に会うことができるか。そのために、どれだけ本を読むことができるか、だと思っています。
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前提、僕は徹底した素質論者です。
上にも書きましたが、人はそれぞれ自分のサイズがあって、役割があります。
ともすれば、勝負すべき土俵の限界は決まっており、あとは本人がどこを選ぶか?ということだけです。
ですが、素質だけで人生の全てが決まるわけではないというのが、人生の面白いところです。
人生のステージを変えることは、絶対できます。10年をかけて。
30歳なら30年間、40歳なら40年間の積み重ねの集大成が、あなたの今です。
20代で輝いている人がいるならば、それは10代の頃に死ぬほど頑張った人です。
30代で輝いている人は、20代の頃にめちゃくちゃ努力した人です。
暗黒の10年があるから今がある
僕は16歳、高校2年の夏に病気をしてしまい、普通の生活ができるようになるまで4年かかりました。
青春真っ只中の16歳の僕は、気づけば高校に通うことができないまま18歳を通り過ぎ、気づけば20歳になっていました。
20歳になった12月の冬を越えて、すぐ、年明けにセンター試験と大学入試を受けて、20歳の4月に僕は晴れて大学生になりました。
10代後半の人生で最も多感な時期を僕は、ひたすら本を読んで過ごしました。
ちょうどブログを書き始めたのもそのくらいの時期で、そのまま大学生に突入し、これ以上ないくらいに勉強に没頭したし、本も読んだ。
そして気づけば少しずつ見える景色が変わっていき、就職をして大阪に出てきて、今月、僕は26歳になりました。
あれから10年の月日が流れていました。
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人生という名のステージは、10年という単位で書き換えられていきます。
僕はこの10年間、暗黒の時代を過ごしました。
少しずつ光が見え始めたと思い、そしてようやくいま、この場所に立ってこうして、この10年間を振り返ることができています。
10年という時間軸で人生を生きている人は、強い。
必ず、10年先に、次の扉が開くのです。
あの頃の自分に、人生の楽しさを伝えよう
もし、いまの僕が10代の僕に伝えられることがあるならば、「人生、諦めなければ素敵な未来があるんだよ」ということです。
人生はふて腐れた瞬間に負けです。でも、ふて腐れなければ、必ず次があるのです。
あの頃の自分が知りたかった社会のリアルがあり、世の中の仕組みがあり、生きる意味とか、役割とか、人生を生きるということとか、そういうものに触れたくて、知りたくてたまらなかった10代があるから、今の僕があるのです。
僕が今、こうして文章を書き続けることができるのも、あの頃の「知りたくてたまらなかった自分」がいるからです。
あの頃の自分に、人生の楽しさを伝えたい。
だから僕は、こうして言葉を紡ぎ続けてありたいと思います。
10年前に出会った千田本があった
僕がちょうど高校生に上がるくらいの時に、初めて千田琢哉さんの本に出会いました。
彼はまだデビューしたてで、ほんの数冊しかまだ書籍を出していなかった頃だと思います。
その本と言葉に触れて、僕の人生は確実に変わりました。
もともと本好きだった僕は10代後半から大学時代、これ以上ないくらいに本を貪り読みました。まるで心の乾いたスポンジが水を吸い込むように、とめどなく言葉を吸収し続けました。
それから10年が経ちます。
10年先、僕は言葉を通して誰かの背中を押すことができる存在でありたい。
心からそう思っています。
いつも、ありがとう。