エンジニアで就職するか迷っている友人と話した

就活概論(考え方), 働き方・キャリア

昨日(9月20日金曜日)は21時くらいには家に帰ってきて(世間では華金と呼ぶらしいが)ご飯を食べてダラダラしていました。
時間を気にせず(無制限に)ダラダラできるというのはすごく幸せですね、と思う。

ダラダラ中に大学時代の友人(今は東京で大学院生をしている彼)から突然連絡が来て、進路相談というか話をしていたのですが、ざっくりいうと

「システムエンジニア(SE)で就職と、誰もやったことがないテーマの挑戦と、どっちがいいかな」

というものでした。
僕の地元の大学の同期で、今は東京の大学院(有名私立大)に進学をしている彼ですが、1つ目の選択肢は「システムエンジニア(SE)で就職」です。場所は地元。

そしてもう1つの「誰もやったことがないテーマの挑戦」というのは、その大学院の研究過程で出会ったビジネスフィールドの偉い人たちのネットワークで、一緒にやらない?という割と壮大に聞こえるテーマで誘いを受けているらしく。

こういう時に何を・どう考えるのか?という話を少し書きたいと思います。

基本的には、人が少ない領域を目指すという考え方を持つ

もうこの考え方に尽きるのですが、基本的には目指す先にどれだけ人がいるのか?ということを考えて、できる限り人が少ない領域を選択するという考え方を持った方がいいです。

上で書いた友人とは別の人で、僕の大学時代の後輩がいます。その後輩はここ2年くらいで出てきたIT系の営業会社に新卒1期生で就職をした人がいるのですが、就職をするにせよしないにせよ(領域は考える必要がありますが)1期生という立場は美味しいことが多いです。

僕的に見るとその会社は今は勢いがありますが、あと数年でおそらくは失速します。
でも、失速したと世の中一般的に気づかれるのはさらにその数年先なので、そこに勤めながら「あ、そろそろ限界かな?」と思ったタイミングで次の職場に移ればいいのです。

その僕の後輩は今はただ営業パーソンの1人としてやっているので、汎用的な営業経験しかできないはずなので、特別な営業スキルなどが身につくわけではないです。
ですが、「ああ、あの会社の1期生なのね」というネームは手にすることができるわけです。

話は戻して東京で大学院生をしている僕の友人の話ですが、おそらくは「誰もやったことがないテーマの挑戦」の方を選択した方が、あとあと有利に働くのではないかと思っています。

内容や担う領域についてはきちんと考えなければいけませんが、今の日本にはおそらく100万人くらいのITエンジニアの人がいて、100万人に一人として埋もれるくらいなら、僕なら新しいネームを手に入れる方を選択します。

前提として、その彼が特殊なITスキルやプログラミング能力を持っている場合は話は別ですが、今は持っていないので。何故ならば、すでにその特殊スキルを持っている場合は、そもそも選択段階で「エンジニアの企業に就職しようかな、どうしようかな」ということは悩まないのです。まあ彼は優秀なのでわかっていると思いますが。

とはいえ日本のIT産業はまだまだ伸びる。何十年先の未来の理想状態を考えよう

日本はモノづくり産業で伸びてきたことは事実です。

ですが、日本のモノづくり産業はこれ以上は大きく成長しません。何故ならば日本は人件費が最も高い国の一つだから。

となると、日本はモノづくりなどの「ハード」ではなく、例えば観光産業やサブカルのコンテンツを海外に発信したり、あるいはIT産業として大きくなったりするような、いわゆる「ソフト」の産業を大きくして行かざるを得ないのです。

日本のIT産業はまだまだ伸びるはずです。
となると、最低限のプログラムスキルを身につけておくということは、非常にメリットが多い。

エンジニアとして一生企業に勤め上げるという観点ではなく、「いざとなったら、自分で何かのサービスを作れる」という状態もしくは「プログラミングのイロハはわかるから、ここから1年やればこのレベルくらいまでは行くよね」という実感値を持っていることはすごく重要だと思うのです。

実際問題、例えば就職先にエンジニアを選び、3年勤めることでそれなりのスキルや経験が溜まったので、別の進路を選択します。というような考え方はわりと現実的にあると思います。

彼が自分と、自分のパートナーとがある程度の生活ができて幸せに暮らしていければいい、と考えているのであればエンジニアの方を選択するのもありだと思います。

結局は自分の人生において、どういう理想状態を良しとするのか、という考え方によるわけです。