せっかく会社に入ったのに「やりたいことをやらせてもらえない」と思っている君へ

2018年9月6日働き方・キャリア

4月に入社した新入社員たちは、会社の研修を終え、事業部の研修を終え、配属が決まり、続々と現場に出ている人たちが多いはずです。

そんな中でほとんどの人が思うこと。

こんなはずじゃなかった・・

こんなことをするために会社に入ったわけではない。
いつまでこういうことをすればよいのだろう・・
そもそも自分が今やっていることは仕事なのだろうか?

もっとやりたいことがあるのに。

あれほどやりたいことを就職活動で聞いてきたにも関わらず、
どうして俺が、私が、やりたいことをやらせてくれないんだ・・

わかります。僕も同じように思っていた。(少しね)

じゃあ、どうすればいいのか?

僕の答えはシンプルで、「自分にしかできない役割を全うする」です。

そんなものないよ、という人は、少し感覚がずれているかもしれません。

ポジションを作る

コンサル業界には「ポジションを取る」という言葉があります。

企業の事業戦略においても使いますし、会議の中での役割においても使われる言葉です。

学生のみなさんが社会に出たとき。
あるいは転職をして新たな環境に行ったとき。

とある環境の中で、最大限に自身が活きるポジションを取るというのは大きな意味を持ち、時にはそのポジションを「作る」ということが重要であるわけです。

例えば僕の場合、新入社員で就職をしたときの価値発揮の方法は、まずは「議事録の神ちゃん」という役割(あだ名ゲット)でした。PCスキル高め系男子です。

結果的にそのあだ名を頂戴したわけですが、そのポジションは狙って作りました。

2〜3ヶ月でその役割は終わりましたが、どういうことかといえば、例えばコンサル業界というのは毎週のように勉強会が開催されるわけです。

自社内でやることも多いですが、社外から各業界の重鎮を招いて実施する勉強会も多くあります。

ぶっちゃけると、入社1年目で「工場における生産改善」とか「toB toCモデルにおけるマーケティング理論」などというのは、わからないわけです。正直言って意味不明です。

だからと言って学ばないわけではないのですが、同時に何か自分がポジションを取れる領域はないか?ということを考え、価値発揮として議事録をまとめることをしました。

控えめに言ってタイピング速度は社内一だと思います。
(10年間ほとんど毎日ブログを書いて来たおかげです)

勉強会当日は講義が終わって上の階の会議室からメンバーがデスクに戻った瞬間には、完璧にまとめられたワード版の議事録がメールで送られている状態が実現するようにしました。

その議事録の中には参考URLも、言葉の解説も、要点の整理をしたうえで、参加者/不参加者のどちらが読んでも理解できる(はずです)というものを作るようにしていました。

結果、「議事録の神ちゃん」という社内でのあだ名がついたわけです。
そしてその頃には、その役割もバトンタッチしていたわけです。

そうやって一つずつ小さな価値発揮を積み重ねた結果、自分なりのポジションを少しずつ手にすることができた。

いまはその役割は手放しましたが、その役割をベースにして、「パソコンで困ったらあの人に」や「企画書ならゆってぃくんに」というポジションが自然と出来上がりました。

まずは社内からマーケット感覚を身につける

ルールや仕組みを作るというのは、利権を守るということではありません。

むしろ対極の概念で、極めて市場性が高い考えだと思っています。

マーケット感覚を身につけてみてはどうですか?という僕の提案です。

まずは社内という小さなマーケットでも良いので、その中でよーく考えてみることです。

自分自身がどんな価値発揮ができるのか?

そのためには、例えば他のメンバー。上司や先輩、同期の人たち(場合によっては後輩の人たち)の得手・不得手は何なのか?を知ることから始まります。

それこそがマーケット感覚だと思っていて、どういう価値発揮をすれば全体に対して貢献できるのかということです。

僕の先輩には飲み会の一発芸という特殊な才能を発揮し、ポジションを確立した人もします。(本当にすごい。プロフェッショナルです)

それができて初めて、今度は対お客さんや、対マーケットに対してチューニングができるようになっていくのだと思います。

早ければ社内では半年。対社外でも1〜2年では身につくものだと思っています。

話はだいぶそれましたが、やりたいことをやるために、まずは自分のポジションを作ってみる。

マーケット感覚を磨くという目的で、そういう視点の挑戦をしてみてはいかがでしょうか。

あなたはどこで勝負をし、何のルールを作りますか?

自分の土俵で勝負したものが強し。

この社会の原理原則です。