ジョアンという女性の物語。

2019年1月4日思うこと

とある女性の物語。

***

ある街に、ジョアンという女性が住んでいた。

彼女は母親になったばかりで、幼い子どもを抱えつつ、父親はおらず。生活保護と住宅手当を受けて、貧しい生活を送る日々。

母親を病気で亡くし、父親はとっくに再婚をしていたため、本当に世界から孤立していってしまう。

その中で支えてくれたのは、子どもの頃から好きだった、物語を書くということ。

街の一角の喫茶店で、少しずつ物語を書き進める毎日。

小説を書くのは決まって深夜、子どもが寝静まってから。

その時間が至福だった。夢中になって、物語を書き進めていく。

夢中で書き進めたその長編小説を、ある出版社に送るが、それはそっけない断りの手紙とともに送り返されて来た。

原稿を何社に送っても、「子ども向けにこんな長編は売れない」と、断られ続ける日々。

何十社目も回った後の1年後。ある小さな出版社が契約を結んでくれた。ジョアンの原稿を読んだ編集者の8歳の娘が、物語に夢中になったからだ。

パパ、これは他のどんなものよりもずっと素敵。

嬉しかった。街の喫茶店で夢中になって書いた小説を出版してもらえるなんて。

彼女の名前は、ジョアン・K・ローリング(J.K.Rowling)。

書いた作品の名前は、もちろん『ハリーポッター』。

***

この小説は世界中で4億部以上出版され、人類史に残る超ベストセラーに。

彼女自身も1000億円を超える個人資産を手にし、今は再婚後、子どもも生まれ、幸せな生活を送ってるとのことです。

彼女の話を初めて目にしたときに僕は、衝撃で胃が捩れそうな思いをしました。

物事を簡単に諦めるなんて、簡単には口にできないなと。

ハリーポッターの物語以上に、著者である彼女の物語が、僕らに勇気をくれると思うんです。

ありがとう。