大学生に向けて。将来教師にならない人が教職免許を取ることって無駄ですか?

2019年1月6日大学時代

僕は大学で教職を取っているのですが、よく聞かれるのが、

「将来は教師になるんだ?」

ということです。

「いや、将来教師にはならないよ」
と答えると、
「え、じゃあなんで教職を取ってるの?意味ないじゃん」
と言われます。

え、教師にならない人が教職を取ったら意味ないんですか?
と言いたい。そんなことはないでしょう。

むしろ今の日本では、教職免許を取得する人の9割以上が、その先に教師にならないという統計があります。
仮に大学の4年間をかけて教職免許を取得しても、そのほとんどが教師にはならず、
卒業後には民間に行ったり、あるいは別の公務員になったりするわけです。

僕が教職科目を取得するのは、
そもそも教職科目というものは、教師にならなくても圧倒的な教養につながるからです。

大学で受講する教職の講義は、
1. 自分の専門科目に関する科目
2. 科目別の専門とは関係のなく共通する教職のみの科目
という2つに分かれています。

例えば僕は物理が専門なのですが、取得する教職免許の種類は「理科」です。
理科ということは、「物理」「化学」「生物」「地学」の4つを大学で学ぶ、ということになります。
物理だけを専門で学ぶよりも、理科として4科目を学ぶことで、
「自然科学」を学ぶという視点で、より深みが生まれるわけです。

さらに教職のみの科目では、
「教育原理」「生徒指導」「教育法」
というような専門的な科目、さらには
「教育心理学」「カウンセリング」
というような心理学的な勉強もできます。

こういったものって、本当に自分のリベラルアーツというか、圧倒的な教養に繋がっていくのだと思うんです。

将来僕らは仕事で部下をもつことになります。
結婚して子供をもつことにもなるかもしれない。

僕らは人生を通して『教育』というテーマに関わっていくことになるんです。
人の根底にあるものって、絶対「教育」なので。

これから大学に入る人に向けては、仮に教師にならずとも、教職科目を学ぶという選択肢があるんだ。ということを伝えてあげてください。
そしてもし大学生以降の方で、仮に教職をとっておられない方でも、是非とも「教育」というものに関心を持ってほしいなと。

今の僕ら世代が、次世代を作っていくので。
ともに頑張っていきましょう。

ありがとう。

<追伸>

とは言ってもやはり、僕が今年の6月にやった「教育実習」と、そして「就職活動」を両立させるのは、しんどかった。。笑