戦闘力思考の鍛え方
久しぶりに日曜日に打ち合わせも予定も何もなく、昼過ぎの14時まで眠っていました。
先ほど起きて窓を開けて空気を入れ替えて(東京の12月は寒い・・)、コーヒーを淹れてPCに向かっています。ゆってぃです。
12時間以上ぶっ続けで眠って起きると、スッキリとした目覚めで頭がクリアになっているのが自分でも感じることができます。
普段はどうしても朝は7時や8時くらいには起きることが多いので、午前中の仕事がひと段落したらほぼ必ず昼寝をしているのですが、朝から夜の21時や22時頃まで毎日何かしらの予定が入っていると、こういう「空白の時間」のようなものは大切だなあと改めて感じます。
空白の時間といえば、僕はもちろん1人暮らしなので、よほどのことがなければ朝と夜は自分だけで考える時間を取るようにしていますし、週に3〜4回は夜に1時間弱の散歩の時間を確保するようにしています。
そうでなければ日々考えて「判断」をしなければならない仕事に流されてしまい、自分自身で「思考する」だとか物事を「決断する」という何よりも大事な部分がなされないまま、あっという間に時間が過ぎていってしまうのです。
頭がスッキリとしている時に思いついた話題を書いてみます。
戦闘力思考の鍛え方
日々の中で僕はよく周りの人から「考え方」について聞かれることが多い。
紐解いていくとそれは「思考の”質”と”スピード”」についてということなのですが、どうも僕自身の思考のアウトプット(=質)と、その処理速度(=瞬間で出てくること)に驚かれることが多い。
それで稼いでいるわけですから、当たり前といえば当たり前なのですが、思い返すと僕自身も社内外の圧倒的に優秀な人たちの「思考力」に圧倒されて、自分なりに試行錯誤したことも多かった。
思考力には2つのパターンがありますが、1つは内的な思考力。これは自分の内側で完結するような思考で、あれこれと物事を考えて、深めていくという「内側に練り込むための時間」が必要になります。
もう1つは外的な思考力。例えばビジネスは知的な闘いですから、外に向けて「使う」ために思考力を鍛える。これがいわゆる「戦闘力思考」なのだと思うのです。
戦闘力思考には上で書いたように「質」と「速さ」があるわけですが、そのそれぞれに鍛え方のようなものがあるのです。
ビジネスゲームは知的な戦いで、色々な戦い方がありますが、特にクライアントワークで稼ぐという仕事をしている人(営業職やコンサル職など)は、戦闘力思考を鍛えた方が、面白いと思うのです。
いろんな軸があるので人それぞれですが、今回は絞って話を書いています。
まずは思考の「速さ」を磨く。締め切り効果は絶大
思考の「質」と「速さ」では、まずは「速さ」を磨く方が良いです。
質を上げるには時間がかかりますが、速さを磨くにはトレーニングするだけで効果が出ます。
締め切り効果というのはその名の通り、「いつまでに考えて、思考をアウトプットする」というものです。
ブログなど文章を書くという作業もすごく大きな意味を持つのですが、例えば1つの記事に何時間もかけるわけではなく、基本的には1つの記事はせいぜい20分〜30分程度で書きます。
締め切りの時間目安があるのとないのとでは、書くスピード感も違ってくるし、何よりもスピード感を持って書かれた文章の勢いの方が、ダラダラと書かれた文章よりもずっと面白いのです。
仕事や日常でこの思考の「速さ」を磨く締め切りの時間軸も、「何日」や「何時間」という単位ではなく、秒単位がおすすめです。
例えば営業職の人であれば、日々の仕事の中で顧客と会話するわけで、その瞬間瞬間で思考をアウトプットしようという意識を持つだけで鍛えることができます。
別に仕事でなくとも、プライベートで友人と話をする時も、失礼に当たらない範囲で、数秒で何か自分の思考を言ってみるということを繰り返していけば、確実に思考の速さは磨かれます。
1つ基準としては、優秀なビジネスパーソンやコンサルタントの人たちをイメージすれば分かりやすい。
百戦錬磨の彼らは、日々、高い水準の思考が求められる環境の中で、瞬間的に思考をアウトプットするというトレーニングを何年もしているからこそ、圧倒的な「即答力」が磨かれるのです。
僕自身でいえば、その場で回答を求められる緊張感の中で、自分の父親世代の経営者や役職者たちとの問答を通して鍛えられた経験が大きい。
即答力というのは今までの思考の蓄積であり、生き様の集大成なのです。
思考の質を高めるのは習慣
上で書いた「即答力」は日々のトレーニングですが、思考の質を上げるにはもう少し長い時間軸での習慣がものを言います。
構造的に考える、論理的に考える、などなど世の中には色々な思考法がありますが、実はそれらは一通り触れていた方が良い。
「コンサル本は使えない」と評されることも多いですが、それらの類は定期的に見返すことで整理されることが多いので、直接的に使う使わないということは置いておき、日々の思考習慣を整理する意味でも1年に1回くらいは触れてみても良いのではというのが僕の考え。
さて、思考の質を高めるためにはほぼ「習慣の力」に依存します。
これは情報習慣であり、考える癖であり、考えたことを壁打ちすることができるパートナーがいるかどうかという点も大きい。
例えば職場で1人でも自分の思考を最大限、壁打ちできる人がいるのであれば、その職場は非常に恵まれていると僕は思う。
僕のこういうブログを読むくらいの意識の人であれば、まず間違いなく職場では浮いている側の可能性が高いので、その環境の中で1人でも、フルで思考したものをぶつけられる人がいれば御の字。いなければ外に求めることをお勧めします。
外に求めると一言で言っても、これが結構難しい。
社会的に一段階、上の層にいかなければ、自分の思考をフルに壁打ちできる人とは出会えないので、一段階上の層の人たちと出会うまでに時間がかかってしまうのです。
そんな時にお勧めなのが、思考を書く習慣。
事実を記録するのではなく、思考(考えたこと)を書くのです。感想ではありませんよ、念のため。
書いてみる。あるいは話してみる。
言葉にしないと思考できないですし、人間は言葉を使って考えるのです。言葉とはつまり思考の道具であると。
そもそも「考える」とか「思考する」というのは、構造化するということです。
あえていえば「国語的」ではなく「数学的」なのが、まさしく考えるということ。
僕のこのブログの記事を数学的に、ようは構造的に分解すると、以下のようになります。
テーマ:”戦闘力思考の鍛え方”
思考の2種類
-内的思考:自分の内側で深める
-外的思考:社会やビジネスで活用する→戦闘力思考戦闘力思考を分解
-思考の「質」:時間軸長。思考習慣で鍛える
-思考の「速さ」:時間軸短。締め切り効果で鍛える
文章で書いてきたものを整理すると、このようになります。これが「数学的に考える」ということであり、「思考する」とはこういうことです。
ぜひ自分の手元のノートや手帳やブログに、「思考の習慣」を溜めていってください。1年間継続すると見える景色が確実に変わります。
今日はこの辺で。いつも読んでくださってありがとう。
追伸)とはいえ本当は「国語」も構造化であり、国語的と数学的は「使う言語が言葉か数式か」の違いでしかない。
追伸の追伸)僕は感情的な文章を書くことも読むことも好きです。