とりあえず働いてみないと、したい仕事なんてわからない

就活概論(考え方)

就活生の方と話をすると、僕自身が就活生だったのはもう5年前になるんだなあと実感します。笑

さておき、世の中の大人たちは君たち就活生に向かって「やりたいことはなんだ?」と聞くだろう。

なぜ、大人たちが揃いも揃って「やりたいことは何?」を聞くのか、考えたことがあるだろうか。
その大人たちをよくみて欲しい。特に彼らが会社員の場合、効いている本人たちに本当に「やりたいこと」があるようには見えないはずだ。

サラリーマンの多くの人たちが「やりたいことを考えよう」というのは、ほとんどの場合、「やりたいことがない」自分自身へのコンプレックスであるケースがほとんどだ。

自分自身に本当にやりたいことがあるわけではないが、会社や社会から「これをやって」と求められることを、自分自身がやりたいことだと思い込むようにして生きている人たちは多い。

別にそれが悪いと言っているわけではない。あなたがもし就活生なのであれば、世の中の大人はそんなもんかと思って、話半分で聞いておくと良いと思う。

つべこべ言わず、とりあえず働いてみないとやりたいことなんてわからない

本当のことを話そう。

あなた自身にいくら問いかけたって、本当にやりたいことなんてものはまず出てこない。
作り上げた嘘っぱちのやりたいことならでっち上げられるかもしれないが、あくまでも嘘っぱちだ。

なぜか。本当にやりたいことがある人というのは、他人から「やりたいことをやろう」などと言われなくとも、すでにやっちゃっているのだ。だって「本当にやりたいこと」なのであれば、人からとやかく言われるまでやらないでおこう、なんて考えるだろうか?

「私のやりたいことって、なんだろう?」と考えている時点で、やりたいことはないのだ。割り切ってしまおう。

じゃあ、どうすればいいのか?大人はいつだって「やりたいことは?」と聞くじゃないか、と怒る人もいるだろう。

考え方は2つある。

まず、1つ目は「自分の過去好きだったこと」あるいは「いま、すでにやっちゃっている好きなこと」を思い出すという方法。
「好きなことなんてない」と思うかもしれないが、ついつい音楽を聞いてしまったり、映画を見てしまったり、ドライブに行ってしまったり。

何かしら「放っておいたらやってしまうこと」はあなたの好きなこと、あるいは「好きな要素」が入っていることが多い。嫌いだけれど自然とやっているということはあり得ないのだ。

なぜ、それが(無意識的にでも)好きなのか?ということを考えてみよう。必ずヒントが隠されている。

ありたい状態を考える

2つ目のヒントは「やりたいこと」がないならば、「こういう状態がいい」と考えること。

http://yuttie.xsrv.jp/entry/2020/03/30/012552

これも以前に少し買いたのだけれど、「want to do」ではなく「being」を考える。「こういう状態にあると自分はハッピーだろうな」ということから考えるのだ。

例えば僕でいえば、制約条件がなく(我慢する状態がなく)ダラダラした生活を送りたいという「理想の状態」が10代の頃からあった。

本を書きたいという「want to do」は前から言っていたけれど、それは「好きなだけ本を読んだり買いたり、ネットを見たりしながら引きこもっている状態」が理想だったわけで、20代後半に差し掛かった今、まさしくその理想の状態に近づいているという感触はあると思っている。

どんな仕事をするのかという議論を、まだ働いたことがない就活生がしたところで、所詮は机上の空論になってしまう。

そんなことよりも、例えば「都心の一等地のビルで働いているかっこいい自分」を思い浮かべるのか、それとも「人が多すぎない地方で、タラっと働きながら過ごしている自分」を思い浮かべるのか。

あるいは「毎朝7時にコーヒーを片手にオフィスへ出勤する自分」でありたいと思うのか、家でパソコンに向かっている自分がいいと思うのか。

あくまでもイメージである粋を脱しないのだけれど、下手に「この職種はこういう仕事をするものだ」「あの会社はこんな事業ができる」と勝手に想像するよりは遥かに「入社してみたら、全然違った!」というミスマッチが起こりづらいと僕は思う。

 

モテモテ担っている自分を思い浮かべてみると、いいんじゃないかな。