過剰に準備をしすぎると、準備だけで就活が終わる。

2019年1月3日就活概論(考え方), 就活生向け

僕はいま大学4年生ということで、来年度(今年の3月から)就活を控えている後輩たちとよく話をする機会があります。

今までも同級生や先輩や後輩の就活生の人たちと話をしてきましたが、僕なんかと話をしてどうなるわけでもないと思いつつ、それでも僕の経験がひとつでも何かのきっかけになると嬉しいなあと。

そんなことを思いながら、わりと多くの人と就活についての話をしつつ。

さて。

以前から思っていた「就活の準備」について書こうと思います。

ぶっちゃけ、就活の準備ってどうしよう。とか思う人がいれば、一人でもその人に読んでもらえればと思いながら。

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以前から繰り返し言っていること(そしてブログに書いていること)なのですが、就活でまずすべきだと僕が思うのは、絶対に「自己分析」です。

「自己分析」という言葉が嫌いな人は、「自己理解」と捉えてもいい。

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就活というのは自分自身について知って、自分のことを自分の言葉で相手に伝えることですから、そもそも自分のことを知らない、あるいは言語化できていないならば、お話になりませんよ、ということです。

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という前提のもとで、話を進めます。

「自己分析」に関しては、上の記事を読んでほしいのですが、まあざっくり書くと、「自己分析」というのはつまり、今までの20数年間の自分自身を振り返って見て、自分という人間がどういう人間かを言語化することだと思ってもらえればいいです。

まあいろいろな要素はありますが、要はあなたという人間がどういう人で、どういう価値観や判断軸を持っていて、何に対してモチベーションが上がって、何を挫折だと思い、それをどんな風に乗り越えて行くのか。

というようなことを、あなたの言葉で語れるようにすることです。

これがひとつ次のステップとして、今度は「自分ひとり」のことではなく「集団の中での振る舞い」というところもありますが、要は自己分析であり、自己理解が十分であれば特に問題はありません。

例えば、そんなあなたは集団の中でどういう立ち位置を取ることが多いですか。とか、人との関わりの中でどういった長所あるいは短所が顕在化しますか。それに対して、どういう認識を持っていて、どう取り組んできましたか。

というようなことです。

ひとつ、自己分析のコツというかポイントを書くと、自分ではなくて、周りを振り買って見るといいと思います。

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今の自分というのは、今までの自分の他者との関わりの中でできていますから、周りを振り返って見ることで相対的に自分自身が理解できるというのは、ある程度のところにおける自己理解の本質だと思います。

そういうふうに「自己分析」ができているならば、必然的に上に書いた2つ目の「他者との関わり方」に関しても、わりとすぐにしっくりくるものがあるのではないでしょうか。

準備のために過剰に人に会い過ぎない

もうひとつ。

就活のための準備というと、すぐに「OB訪問」とか「人に会いに行く」というようなことを考える人もわりと多いはず(僕の実感値では、かなりいる)ですが、ぶっちゃけ、あんまり意味はない。と個人的には思っています。

そもそも「自分」という軸を持たないまま人に会っても、あるいは話を聞いても、「はあ、そうなんですか」「いいですね」くらいのものしか得られない。

なぜならば、自分自身に判断軸がないゆえに、それが自分にとっていいものであるのか、そうでないのか。いいと思った(あるいは逆の)理由はなんなのか。なぜそういうふうに考えるのか。

というものを持てない、わからない場合が多いので、特に学生の場合は、やたらと人に会うことは、「就活の準備」という側面でいうとあまり効果的ではないと思います。

別に、いいんです。人に会うことは。

人に会いに行くということは自分自身にとって大きな行動ですし、アポイントを取って、あるいはイベントに足を運んで、自分から話しかけに行くというのは大きな意義があることだとは思います。

という前提で、それは別に就活の準備の「ために」するものではない、ということ。

会いに行きたいたいなら、どうぞ。ということです。

これはサークルも留学も学生団体も、あるいはOB訪問も企業訪問もなんでもそう。

就活の「ために」するものではない。やりたいなら、どうぞ。ということだと思います。

それが結果的に就活に活きたとか、力になったというなら話はわかる。

一番怖いのは、人に会っているからとか、イベントに参加しているから。ひいては、イベントを企画・運営しているから、あるいは学生団体で活動してきたから、就活が大丈夫だと思ってしまう。自分が優秀だと思い込んでしまうことが、怖い。

ぶっちゃけ、全く関係ないですよ、と言いたい。

まあ全くないとは言い過ぎかもしれませんが、少なくともかなり小さな場所での自己満足に過ぎない(かもしれない)という認識を持った上であった方が良い。

そうでなければ「こんなはずじゃなかったのに」とか「自分は優秀なのに、どうして」とか、そういうことになってしまうからです。

人生と同じだと思うのですが、過剰に準備しすぎると、本番を迎えることなく(あるいは本番を十分に経験することなく)就活が終わってしまいます。

準備は、どこまでいっても準備です。

リアルな本番というのは、もちろん落ちることの方が多いわけですから、傷つくし、痛いし、もうどうしよう、という状態になる。

でも、そういうことを繰り返していかないと、成長していかないんですね。

なんとなく人に会っていると、なんとなくで就活が終わる

ちなみに。

リクルーターに会うとか、就活型のイベントに参加するというのはまた、それはそれで就活の一環です。もちろんそこから選考に乗ったとか繋がったとか、そういうことはあります。

大事なことは「なんとなく」人に会い続けるとか、「なんとなく」インターンシップをやり続けるとか、そういうことをしないということだと思ってて。

もちろん、本気で行きたいと思った企業や、会いたい人がいる場合は、とことん会いに行けばいい。

本当に行きたい企業があるならば、コネでもインターンシップでもなんでもやるべきです。

門前払いされたとしても、行きたい企業にOBがいなかったとしても、直筆の手紙を書くとか、別の大学の就活生と一緒に行くとか、いくらでも方法はあるわけで。

それこそ「模範解答は自分でつくる」ということなのではないでしょうか。

長くなりましたが、読んで下さって、ありがとう。