「成人の日」に思うことを書いてみる

日々徒然

今日1月13日(月)は「成人の日」ということなので、少し成人について書いてみようと思う。

https://twitter.com/zoktotuya/status/1216562776300089346

そういえば、2022年から、成人の定義が「ハタチ(20歳)」ではなく「18歳」になるんだよね。

「成人=ハタチ」は140年続いたらしい!(へえ)

思いつくままにツラツラと書くと、僕は成人年齢を18歳にするのは反対だ。
(今更反対だと述べたところで・・ではあるが個人的主張の一環として興味があれば読んでみて欲しい)

 

そんなことを言うと「世界では10代で成人だ」とか「昔の人は10代でも立派な人は大勢いた」という主張をする人も多いのだけれど、状況が違うといいたい。w

例えば、18歳で大人ということは、18歳で社会に出たとして、そこで起こる全ての出来事に対して「自己責任」を負うことになる。

いま、法律上、年齢で制限されているお酒やタバコは20歳からという年齢制限は変わらないものの、社会の中で18歳から「1人で契約」ができるようになるのはとても大きな変化。
家を借りるだとかお金を借りるだとか、場合によっては犯罪も、全ての良し悪しを「18歳からは大人なんだから自己責任だよね」ということになるわけです。言葉はあれだけれど。

そして最も大きいのはやっぱり「選挙」。
18歳から国民として(要は大人として)国の方針に対して主張できる「権利」を平等に持てるというのは、それだけ日本や社会に対して意思を呈してねということ。

んー、なかなか厳しい。。。

今の日本社会のなかで、18歳で社会に放り出されて、自己責任の範囲の中でその荒波を乗り越えていける人がどれだけいますか?という話。

大学卒業くらいまでは国が子どもを守ってあげたらどうか?

例えば18歳から成人になると、今の日本国民の約半数の人たちは大学に進学するわけですから、成人の約半数が大学生ということになる。

大学生という立場は非常に自由であり曖昧で、かつその全員が成人ということになると、権利はあるが国民の義務は果たさない(果たしづらい)という構造になる。

良し悪しは賛否両論だと思うけれど、いろいろ問題が増加するんじゃないか?と思っている。

し、僕の個人的な意見としてはやっぱり18歳も今の20歳も、1人の「大人」として社会の中で責任を負ってねというのは、この成熟国家の中では割と暴論のような気もしてならないのです。。

これは過保護とは違った観点で、やっぱり知識や勉強や経験がないと、1人前の大人として義務と権利を両方果たすのはかなり難しいし、僕としては大学卒業くらいまでは「自己責任」を押し付けるのではなく、国や社会が仕組み上、彼らを守るというのもありだと思う。

むしろ成人年齢を22歳まで引き上げるということをやっても良いのではないか?と個人的には思っていたりするのだけれど、世の中は「自己責任を煽る人」と「権利ばかりを主張する人たち」が多いよね。という話。

 

大人になるって楽しいぜ

今度は少しテイストを変えて、大人になるって楽しいよ、という話をしようと思う。

少し個人的な話だけれど、僕はやっぱり10代の頃は強烈なコンプレックスと自我と葛藤を抱えて、これ以上ないくらい悶々とした日々を過ごしていました。

それが大学に入って「自分のくすぶりをぶつける先」ができて、そのエネルギーを発散できることで自分自身の内側にあるドロドロが少しずつ溶けていった。

けれど、最後まで溶けきれずに残っていたもの(例えば、閉鎖的な環境にいる閉塞感や、自分が何者かであるという存在証明欲求のようなもの、はたまた、もっと違うステージにいくのだという進化欲求のような感覚、そして究極は「愛」を求める圧倒的な孤独感)は、結局、大学を卒業するまで消化することはできなかった。

それが「あ、なくなった」と思えたのは、就職して社会人となって、経済的にも立場できにも自立して「1人の大人」として歩を進めることができるようになった時。

そして同時に、結局は「誰と生きていくのか」とか「誰と時間を過ごすのか」が人生なんだと心から思えるようになった出会いの中で、肩肘張って生きる生き方からようやく開放された気がしたのだ。

気付いたら、大人になるって、楽しいんだなと思っている自分がいた。

社会の仕組みを知るって面白くて、「社会の歯車になるなんて嫌」という若者の代表である主張をするのもいいけれど、社会の仕組みを知った上でその中で自分の役割や生き方を見出すことができて、そこでようやく「自己責任」という名のもとに自分自身の人生に対して意思決定をすることができるようになる。

別にどんな生き方をしてもいいし、頑張って働いてもそうでなくてもいいし、どこで、誰と、何をしたっていい。そんな自由な社会の面白さを感じられるようになったのは、やっぱりこの場所に来てからだったなあと思うのです。(しみじみ)

 

こんなことを書いている時点で、おっさんになったのかもしれない。笑

一緒に「大人の世界」を楽しもうな。