就活は社会の本音と建前を知るいい機会ですね。2020年代は就活だって変わります
2020年も年が明け、3月の就活解禁(21卒)に向けてより一層、就職活動が盛んになっている。
2019年といえば、日本一の大企業であるトヨタ自動車の豊田社長が「終身雇用はむりっぽ!」と言ったことが印象的。トヨタだけじゃなくて、銀行やメーカーなどの大手企業が相次いで「早期退職、募集します」という名のリストラをやりまくり始めたよね。
この1年は改めて社会が「日本の雇用ってやばいよね」と気づいた1年だったと思う。
という前提の中で2020年の就活が始まって、そろそろ新卒一括採用の限界も来ているように思うし。
(企業の経営が大変になるから、新卒を採用する余裕なんてないわ、、となるということ)
社会環境の変化の中で、就活の考え方も変わっている。気づいていないかもしれないけれど。
だって、受け入れる側の企業が置かれている状況が変わっているのだから、そうだよねという話。
今まで通りの就活のやり方を踏襲していると、ズレてくるよ。2020年代の就活はやり方が変わる時代だと思う。
2020年代の就活はどうなるか?
採用ルートが明確に分かれる時代になる。
否、もともと分かれていたんだけれど、うまくボカされていただけ。今までだって採用した人材は明確にキャリア組・ノンキャリア組に分かれていたでしょ。
うまく誤魔化すために「総合職」と「一般職」とわけて採用していた。
ここ数年は「一般職」というとプライドを傷つけるから「地域総合職」なんていう呼び名も存在したけれど。
これからますます大学名によって順列がはっきりするし、人材のスペック別に採用する時代に突入する。
明確に「この特別スキルを持った人のみ新卒で採用します」「総合職という体のいい採用はしません」という時代になるし、今だってその入り口に来ている。
これからますます学歴の社会になるという記事を書いたけれど、2020年代からその入り口に差し掛かるよ。
だって、日本経済は縮小している今、日本企業のお客さんは国内ではなく国外でしかあり得なくなってきている。
国外に営業をするのがスタンダードになったとき、重宝される人材ってどういう人だっけとか、インバウンド需要で稼げるコンテンツを作れる人材ってどういう人だっけとか、海外に行くためには就労ビザを取得する必要があるよね、とか。
そういう極めて当たり前の事実を順番よく並べていくと、就活の自己PRで「サークルの副代表をやっていました」というアピールがいかに企業が求めているそれと対極にあるのか、ということを実感できるはず。
まあ、企業の中でもそういうことを論理的に考えれて、情報感度を持っているのはかなり限られている人達だという条件はあるが・・
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企業も潰されるわけにはいけないので、採用に必死になってくる。
社会の本音と建前をきちんと知れるいい機会だと思って、就活を楽しんでみてほしい。