庶民が少子化対策を語るくらいなら、税金をたくさん納めよう
2018年の日本の出生率は過去最低で1.42であるという。記事はこちら。
ようは夫婦2名(パパとママ)に対して、平均で産む子供は1.4人程度ということ。平均すると多くの家庭が1〜2名の子供を産んでいるということ。
もちろん2名の夫婦に対して2名以上の子供を産まないと、全体で見れば人口は減っていく。これがいわゆる少子化という話。
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さて、先日とある主張を聞いて「ん?」と思った話を書こうと思う。
それが「日本のために子供は最低2人以上産まないといけない」という主張。
皆さんの周りでも聞いたことがあるのではないだろうか?
この主張の裏返しとしては、要はこうなる。
・子供を1名しか産まない夫婦
・そもそも結婚をしない若者、出産をしない夫婦
というのは、国に貢献していないので、ダメだということだ。
もちろん冗談半分で話をするのはあるのだろうが、わりと本気で「日本に貢献する」云々で子供を2名以上産もうよ、と思っている人も結構いる。
馬鹿なの?笑(失礼w)
まあ、僕も最近は少し大人になったので適当に流すようにはしていたのだけれど、個人的には「2名以上産もう派」の人たちにはなかなか共感できない・・(言っていることは理解はできるが)
日本のために子供を産む・産まない議論をするのは正しいか?
正しい・正しくないという議論ではないので、結局は個人の考え方になるのだと思うけれど。
子供を産む人たちというのは、「日本に貢献するために」という意識で出産をするわけではないはずだ。いつの時代の話だと言いたい。笑
実際、先進国になるほど(国が豊かになる程)出生率はある一定のラインまで下がっていく。
子供の数よりも「教育の質」を考えるようになるからだ。
昭和の日本もそうだし、現代でいうと後進国の人たちはたくさん子供を産む。
何故ならば「家族の数」=「労働力」となるから。当たり前の話だ。
「日本国のために子供を産もう!」と今考える人はほとんどいないはずなのに、こと他人事になれば「国のために子供を産め」と言っているのは、ある意味暴力だとは思わないのだろうか?と個人的にはものすごく不思議に思えてならない・・
ちょっと話は逸れるけれど、アフリカなどでは子供たちが物乞いをしている。あなたもそういう映像を見たことがあるだろう。
その中でも実は「幼子を抱えているお兄ちゃん」や「片腕がない子供」は、他の人たちと比べてたくさんお金や物資がもらえる傾向にある。
ということは、それは「幼子を抱えているお兄ちゃん」や「片腕がない子供」というのは、そうではない人よりも「資本主義的に有利」だということ。そこには経済原理(資本主義)が働いているということだ。
となると、子沢山の親たちは何を考えるだろうか?
そう。例えば子供の片腕を切って、物乞いをさせる。そうすればお金がたくさん設けられるのだから、当然と考えるのだろう。それについての良し悪しの議論をしているわけではない。
人に言うくらいなら、自分が2倍の税金を納めたら良いのでは?
今の若者たち(僕もその世代に入ると思うけれど)の出生率がさらに低下している要因の一つは、間違いなく経済に依存している。要はお金がなければ、今の日本で子供を産もうとは思わないのだ。当然だろう。
実際に子供を産んで育てるにはお金がかかる。今の日本は、子供が物心ついた時から働かせられる環境ではないのだ。
となれば、人様に対して子供を産もうと言っている人たちが、今の2倍の税金を納められるように頑張っていただければ解決すると思うのだけれど、いかがだろうか。
他の人に一生懸命「出生率を上げよ」と叫ぶよりは、自分が頑張って税金をたくさん納めた方が、結果的に国は潤うし、潤いが大きくなれば子供を生みやすい社会環境になっていく。
それが嫌だと言うのであれば、つまらない正論を述べるのはどうかと思ったり。
あくまでも僕個人の感想です。すみません。
人生100年時代と言われる今、自分の人生を生きようぜ。
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)