【就活生必見】面接や商談にも生かせる「いま、自分の会話がズレている…!」とわかる感覚ってどういうもの?

面接, ビジネスパーソン向け

「あれ、自分の会話って、ズレているの・・?」
と思うきっかけというのは、多くの場合、就職活動の面接時や、社会に出て周りの人たちに指摘をされて初めて気づくことが多いのではないでしょうか。

そんな人のために、会話をする上で気をつけるべきポイントについてまとめました。

「あ、いま自分の会話がズレているかも・・」
とわかる感覚を持つには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか。

 

まず、意識すべき大切なこと。
それは、会話というのは、相手とするものだということを忘れない、という大前提があります。

会話は「内容でするもの」と思っている人にとっては、かなりハードルが高いことだと思いますが、会話はキャッチボールです。
つまりは「どれだけ早い球を投げれるか」「どれだけすごい変化球を投げることができるのか」ではなく、大切なことは「誰とキャッチボールをしているのか」ということです。

会話でいうと、大事なのは「どれだけ知識を持っているのか」ということでも、「俺はすごい営業マンだ」という自負でもなく、誰と・どういう会話(という名のキャッチボール)をしているのか、ということです。
それさえ忘れなければ、たとえ時速140kmの速い球を投げることができなくとも、ちゃんと会話ができる人になります。

先日、帰省の夜に大学時代の仲間たちと一緒に夜通しポーカーゲームをしていました。

トランプ5枚のポーカーではなく、テキサスホールデムポーカーという世界共通のポーカーです。
例えば英語や海外の言葉が話せなくとも、ルールさえ知っていれば世界中どこへ入っても楽しむことができる遊びです。

ポーカーをしていて、昔から好きだった007という映画の主人公、ジェームズ・ボンドが言っていたセリフを思い出しました。

「ポーカーの勝負は運では決まらない。ポーカーは手ではなく、相手と勝負をするのだ」

このセリフから僕らは、社会で生きる大切なことを学ばされます。

絶対に正しいことはなく、正しさは相対的に変わる

ポーカーにおいて大切なことは、ポッズと呼ばれる場の掛け金と、自分の手札。
そして、確率的な(数学的な)思考法による期待値計算です。

でも、それだけだと机上の空論で、実際は相手がいるわけです。

相手のキャラクターと、自分と相手、他のプレイヤーとの関係性によって、確率論というのは時として無になります。
これは実際にプレイをしたことがある人にしか分かりません。

会話をすることも、ポーカーをすることと同じように、相手とするものだという前提があるのだということです。

どんな領域でもそうですが、本質だとか正しいことというのは大切です。
でも、それらはあくまでも条件付きで「そのとき、その場所で、その条件なら正しい」ということに他ならないのです。

世の中の真理はあると個人的には思っていますが、人間社会の中では正しさというルールは簡単に書き換わります。
同じ人でも、1週間後には全く異なることを言っている場合もあるのです。

あらゆることが相対的であり、一番重視されるのは人間の感情以外の何物でもありません。

それが良いか悪いか、という話ではなく、それもまた真実だということです。

感情の裏側を感じる会話をしよう

会話の話に戻りますが、僕が今多くの学生や20代の人たちと話をしていて思うことは、「あれ、いま会話がズレいているよな・・?」という瞬間があまりにも多いということです。

内容がどうこうということ以上に、キャッチボールが成り立っていないな、と感じさせられることが多いのです。
一方で、そのときに「あ、いま、ズレていますか?」と言える人はほんの一握りの人しかいなくて、ほとんどの場合は素通りでキャッチボール再開になります。

 

あ、いま、ズレているな?
と感じることができるようになるためには、2つの方法があります。

1つは、内容のズレに気づくこと。
もう1つは、相手の表情に気づくことです。

1つ目の「内容のズレに気づく」というのは、これは高度です。

そもそも「今、話している内容がズレいているかもしれないな」と常に自分をメタで見る眼を持つことが難しい。
*メタとは、俯瞰的な、ということ。上からもう1人の自分が、話をしている実際の自分を見る感覚

重ねて、内容を相対的かつ構造的に理解する知識や論理力みたいなものも、ある一定必要になってきます。

「あれ、いま、論理的に繋がっていないな」とか「相手の言っていることに対して、回答になっていないな」と気づくことができるのは、内容のズレに気づくことができる人です。

これはトレーニングが必要だし、結構難しい。
話をするテーマによることもあります。前提となる知識の差とかね。

 

じゃあ、どうすればいいのかというと、もう1つの「相手の表情に気づく」ということです。
もっというと、表情や言動の裏側にある「感情」を感じようとしながら会話をすることで、会話は劇的にスムーズになります。

よく挙げられる会話のコツとして「相手の発言の意図・背景を考えよう」というものは、僕の経験上、会話が得意な人・そうではない人を観察する中では、この方法は結構難易度が高いのではないかと思っています。

というのも、発言の意図・背景を理解するには、ある一定以上の知識や前提条件のすり合わせが必要になるからです。
これは一見すると「感情理解」の方に見えますが、前提となる知識や目線合わせをする必要があるという文脈でいうと、むしろ「論理的に内容を把握する」の方になるわけです。

もちろん「なぜ、そう思われるのですか?」「意図・背景を教えてください」と言えば、その質問の意図を汲み取って話をしてくれる相手であれば問題がないのですが、世の中はそうスムーズでもないのです。
と、僕自身がそれで痛い目を見たのでw

ですが自分から相手の裏側にある「感情」を見ようと努めれば、わりと適切なキャッチボールができるようになってきます。
はじめのうちは感情の種類を「喜怒哀楽」の4パターンくらいで良いので、いま、どんな気分なんだろう?と想像しながら1つ1つのキャッチボールをするだけで変わるはずです。

やってみてね。

会話がちゃんと成されるようになると、話をする相手も変化をしていきます。
上質な会話が、上質な人生を作るのです。

ということで、今回はここまで。読んでくださって、ありがとう。

 

<追伸>
と、まあ偉そうに書いていますが僕自身は後者の「感情を想像する」よりはむしろ前者の「論理的にどうか」とかのほうが得意です。
(だから気づいた時には女性を怒らせてしまったり・・・)

<追伸の追伸>
とはいえ、僕自身は世の中の「一般的な」感覚からズレていることが悪いこととは思いません。
会話のズレに関しては、意識することと慣れによって(ある程度は)補おうと試みるのも良いと思いますが、感覚のズレに関しては放っておいても良いと思っている派です。

社会はいつの時代も、少数派が新たな時代を作るのです。
少なくとも「少しズレているよね」という感覚は、あなた自身の武器になる可能性が高い。

実際に僕自身、はたから見れば「ちょっとあの子、ズレているよね・・?」という感覚がむしろ今、希少性として僕自身の価値になっていて、こうして社会の中で生きることができているわけですから。