商いの街、大阪で代々事業を営む社長に習う

社会人3年目(大阪)

大阪に来て個人的に知り合った企業の社長さんに、飲みに連れて行ってもらいました。
仕事を通して出会ったわけではないので、どちらかというと「友人」というか社会の先輩・後輩として、という関係性が強いのですけれども、言いすぎでしょうか。笑

贔屓にしているという鮨屋さんに連れて行っていもらいまして。寿司屋さんというよりは海鮮料理でしょうか?
とても美味しかったので、もし大阪市内にいる人はいつか行ってみてもいいかもしれません。割と有名らしい。こちら

商いの街、大阪

僕が大阪でこの2年少しとやってきた内容を話をし、めちゃくちゃに感動してもらって、話が盛り上がりました。
その社長さんの会社の話、従業員への考え方、そして何よりも大阪という商売の街で「商い」をやること・やり続けることの考え方については、本当に勉強させてもらいました。

天下の将軍・豊臣秀吉が織田信長に仕官した話と、有名な(?)草履の話=気配りの話。
そして何よりも、秀吉が民の人たちに「自由にやらせる」という考え方をして、大阪の街が発展をしたこと。
その考え方が今の大阪の街をつくっていて、商人の町、大阪を築いているのだという話は、何百年にも渡る壮大なストーリーとして今もなお語られている。その社長が大阪の街で代々事業を営んでいる所以だなあと改めて思わされました。

お困りごとを「聴く」ということ

話はいろいろ飛びまして、その社長から教えてもらった事業をやる上で大切な考え方が、当たり前といえば当たり前なのですが改めて「なるほど!」と思わされたので、書いておきます。

その考え方は『苦情法・着眼法』というもの。

苦情法というのは、相手の苦情をちゃんと聴くという考え方で、
着眼法というのは、観る視点を変えるという考え方です。

現代風に言うと営業的なフレームワークなのかもしれませんが、商いの本質として古今東西変わらない本質を言葉にしているなと。

苦情法というのは相手の「苦情」を聴くということですが、苦情というのはクレームではないと。
ようは「苦しい情報」なのであって、その人の「お困りごと」を聴くということなのです。

相手は今、何に困っていて、どうしたいのか?ということを聴く。
聴いて聴いて、聴きに徹する。

例えば「この商品が売れなくてね・・」というお困りごとを聴く。

一方で、「この商品が売れない」という相手のお困りごとに対して、「こうすれば売れる」というものがあればよいですが、必ずしもそうだとは限らない。
むしろ、分からないことのほうが多いわけです。だって、分かっていればみんな最初からそれをやるでしょう?

ここで『着眼法」という考え方をするのだと。
観る視点を変えるということですが、どのように変えるのか。

それは「これが売れない」という視点から「でも、これは売れていますよね?」という視点に変えるのです。
売れていない商品がある一方で、売れている商品もあるわけです。

では、売れている商品というのはどういうもので、なぜそれらが売れているのか?ということを徹底的に観ていく。考える。

売るための方法を自分で考えるのではなく、売れている商品から学ぶという発想の切り替えこそが「着眼法」なのだと。

ああ、なるほどなと改めて言語化をしてもらった感覚で、日本酒を飲みながら語る社長さんの話を聞いていました。

「苦情法・着眼法」についての記事は例えばこちら

商いの街、大阪で代々事業を営む社長に教わったことは、やっぱり事業の本質だと思うのです。

ぼくはいま、いわゆる「ビジネス」というフィールドにいるわけですが、そういう一過性のものではなく、何十年と続く事業の本質みたいな”重み”を感じさせてもらった気がします。

個人的にまたいろんなことを教わりながら、いつか何かで一緒に仕事が出来ればと思いつつ、玉造の街を後にしました。