今、分かれ道に立つ君が、「人生を変える言葉」と出逢うための本。

2018年9月4日書評(という名の感想文)

今の僕があるのは、10代の頃、千田琢哉さんの本に出会ったからです。

もうすぐ、10年になります。

人生のどん底にいた時に、彼の言葉が刺さりました。

「よし、いま、分かれ道だから、人生を変えよう」

と思い、決断することができたのは、本の力です。言葉の力です。

人生の中で、決断すべきポイントはいくつかあります。

大学進学、就職、引っ越し、結婚、などなど。

正直、これらいくつかのポイントを押さえておくと、人生はうまくいきます。

ですが、これらのポイントを押さえるためには、同時に、それ以外の日常で数多くの決断があります。

例えば、何かを「する」と決断すること。

「やめる」という決断をすること。

今日のランチを選ぶ瞬間から、決断は問われます。

1日に1回も決断できない人間と、1日に100回決断できる人間は、10年後、見ている景色も人生のステージも、その全てが違う。

ということを、僕は10代の頃に本を通して教えてもらい、その結果、25歳の今、ここに立っています。

そういえば、実家に帰省した時、僕の母親が千田本の「たった2分で、決断できる。」を買って読んでいました。

その本を、父親が読んでいました。

千田本を10代の頃に、母親に薦めたのは僕です。

言葉や文章が少なくて読みやすい本と、中身がない本は全く違います。

著者が本で言い切っていいのは、その背景に膨大な思考の脈がある場合です。

僕の仕事は、企業や人に対して「社長、こうしましょう」ということです。

あるいは、「これは、やめましょう」ということです。

自分で言ったからには、「じゃあ、一緒にやりましょう」となったときに、全力でやります。

その覚悟がないものは、「やりましょう」とは言いません。

世の中で営業を頑張るセールスパーソン。あるいは、企業もそうですが、自分だったら買わない商品を、平気で売ろうとしています。頑張ります。

でも、自分だったら買わない商品を、いくら頑張って売ろうとしても、売れなくないですか?という話です。

コンサルも同じです。「じゃあ、あなたがやってみて」と言われてできない提案をするのは、何かが間違っています。

他人なら失敗してもいいけれど、自分は失敗したくないから、やらない。というのも、間違っています。

言葉や文章で言い切ってもいいというのは、そういうことをわかった人だと僕は思うのです。